5000m平均持ちタイム遷移(2014/04/01→05/31) その1
1万mにつづいては、この2ヶ月における5000mの持ちタイム遷移を考察してみたいと思います。5000mは、昨年度よりも記録を狙う選手が増えたような・・・その一方で高校ベストを更新出来ていない選手も多く、狙う選手と狙わない選手が極端な種目という印象もあります。持ちタイムの遷移は以下のようになっています。
大学名 | 14年03年31日 | 14年04年01日 | 14年05年01日 | 14年06年01日 | ||||
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明治大学 | 1位 | 13:49.69 | 1位 | 13:51.09 | 1位 | 13:49.81 | 1位 | 13:49.26 |
駒澤大学 | 2位 | 13:55.36 | 2位 | 13:59.37 | 2位 | 13:57.06 | 2位 | 13:54.70 |
青山学院大学 | 5位 | 13:59.80 | 3位 | 14:02.32 | 5位 | 14:01.79 | 3位 | 14:00.10 |
早稲田大学 | 4位 | 13:58.44 | 4位 | 14:02.36 | 3位 | 14:00.66 | 4位 | 14:00.43 |
山梨学院大学 | 9位 | 14:05.44 | 5位 | 14:02.50 | 4位 | 14:01.71 | 5位 | 14:01.71 |
東洋大学 | 3位 | 13:57.80 | 6位 | 14:02.82 | 6位 | 14:02.69 | 6位 | 14:02.00 |
東海大学 | 12位 | 14:07.28 | 7位 | 14:08.87 | 7位 | 14:04.55 | 7位 | 14:03.70 |
順天堂大学 | 14位 | 14:10.30 | 8位 | 14:10.05 | 8位 | 14:06.46 | 8位 | 14:06.46 |
1位は明治大学、4月の時点ですでに13分51秒という驚異的なタイムとなっていた明治ですが、さらにタイムを縮めてきました。昨年度の最終タイムを既に上回っており、もう今年度終了時のトップは揺ぎないでしょう。大六野が関東インカレで2位に食い込み、13分41秒と素晴らしいタイム・順位を記録した他、横手・文元といった13分台ランナーがさらにベストを更新していますからね。5000mの強さを是非とも駅伝に活かして欲しいです。
2位は駒澤大学、順位は変わりませんが、タイムは5秒近く縮めてきました。村山、中谷がともに13分30秒台の駒澤記録を更新した走りが非常に大きかったですね。他にも西澤が新たに13分台、黒川もベストを更新するなど1万m同様好タイム連発となりました。ただ、トップ10のうち4人が高校ベストを更新出来ていないという事実もあります。中村、大谷はもうベスト更新は難しそうですが、其田、高本はチャンスがあれば是非とも更新を狙って欲しいです。
3位は青山学院大学、途中順位変動はあったものの、4月1日時点とは順位は変わらず、13分台はもう目の前にまで迫ってきました。実は主力と呼ばれる選手以外の走りが大きかったんですよねー。渡辺心が13分台に突入、ルーキーの大越も14分4秒と好タイムをマークしています。期待の2年生秋山もようやくベストを更新し、勢いがありますねー。チーム10番手で14分5秒という層の厚さを誇ります。この勢いをやはり3大駅伝につなげたいですね。
4位は早稲田大学、やはり途中変動はありながら、最終的に順位は変わっていません。もはやエース格となった井戸が14分フラットで走り、一気にベストを更新した他、中村信、三浦の3年生コンビも14分7秒でトップ10に入ってきました。ルーキーの光延もベスト更新こそ無いものの、近いタイムで既に2度走っており、持ちタイム以上の走力はありそうです。13分台は目前に迫っていますし、高田がトップ10に入っていないなど、まだ伸びしろもありそうです。
5位は山梨学院、4月時点とは順位は変わらずですね。佐藤が4月に14分6秒とベストを伸ばした他はベストを更新出来ていません。1万mに比べると、5000mのタイムはやや物足りない印象もありますねー。1年生二人がともに13分台を保持してはいますが、怪我をしてしまったり怪我明けなど苦しい状況なだけに・・・トップ10のうち万全そうなのがオムワンバ、井上、佐藤くらいしかいなさそうな気が。。。駅伝シーズンにはしっかりと戦力を整えて欲しいです。
6位は東洋大学、4月1日からずっと6位を維持です。先日の関東インカレで勇馬、弾馬の服部兄弟が揃って自己ベストを更新している他、田口も4月にベストを出しています。ただ、いずれも数秒の更新にとどまっているため、そこまで平均は伸びていないですね。13分40秒台の選手がいないのは、ちょっとさびしい気もしますねえ。。。5000ものタイムを見ても、距離が短いほどに苦戦しそうな気もします・・
7位は東海大学、順位変動こそありませんが、5秒以上平均タイムを縮めています。やはり、ともに14分10秒台から13分台ランナーとなった石川、川端の2人の走りが大きいですね。石川は比較的安定して結果を残していますし、川端も13分台を既に2度出すなど大物ルーキーぶりを早速見せています。白吉、冨田もベストを更新するなど1万mと違い、5000mは順調にタイムを縮めていますね!後は怪我さえ無ければ。。。
8位は順天堂大学、順位変動は無しです。しかし、安斎が13分56秒と13分台ランナーになった他、松村優樹も14分3秒までタイムを伸ばしてチーム4番手となると、8,9番手に聞谷、森と2年生コンビが入ってきました。あまり記録の出にくい順大記録会にばかり出場している印象のある順大ですが、今年度はそこでベストを更新した選手が多かったのが大きいですね。選手を見ても、スピードランナーが多い印象がありますね。出雲に出られないのは残念ですが、まずはそのスピードを全日本予選のトラックで見せてくれればと思います。
なんとトップ8はそのまま順位変動無しという結果に終わりました。途中変動はもちろんあるのですが、最終的には元の順位に戻るということは、ある程度今の順位が5000mの戦力をそのまま反映しているのかもしれません。大きく更新する余地を残した選手は確かに少なそうですしね。。。新戦力の台頭にも期待したいところです!!