城西大学 ~2014年度戦力分析~ エース紘太を中心に4年生に主力が揃う!

続いては、城西大学の2~4年生について見ていきます。2013年度はともに前年度の箱根で棄権となってしまった中央同様、いいところが殆どなかった印象ですね。山口の関東インカレ3000m障害の4連覇など個人での活躍はありましたが、チームとしては全日本予選は惨敗、箱根予選は増枠に頼っての通過、箱根本戦も1区から出遅れると浮上することなく終わってしまいました。増枠が無くなる今年度は、本当にしっかりとチームを立て直していかないと、初出場時から続く連続出場も危うくなってしまいます。そんな城西大学の持ちタイムは以下のようになっています。

 

 

 

 

4年生・・・チームのエースは村山紘太でしょう。5000m,1万m、ハーフの3部門でチームトップのタイムを誇り、箱根予選では日本人で唯一留学生に付いていき、日本人トップの4位でフィニッシュしています。箱根は2区18位に沈んでしまいましたが、今シーズンもエースとしての活躍が期待されますね。兄の謙太以上に安定感に欠ける印象があるため、自分の調子に合わせた堅実な走りも出来るようになってくれればと思います。

 

続く選手は複数いてちょっと難しいですね。ハーフ63分台が松村元、横田、黒川、寺田と4人もいます。松村元は前回は故障ではしれませんでしたが、箱根3区9位の実績がありますし、横田は箱根予選チーム4位、箱根では3区18位で走っています。黒川は箱根予選3位、急遽5区を任された箱根でも区間15位で走っています。寺田は箱根9区20位という結果を残しています。4人ともに箱根経験者であり、今シーズンもチームの中心選手として活躍して欲しいです。他にも、杵島が箱根10区18位、二平も前々回の箱根で10区を走っており、実に箱根経験者7人を抱える学年です。最上級生として、ここ最近低迷しているチームに勢いをつけるような走りをトラックシーズンから期待したいです。

 

 

3年生・・・選手が揃っている4年生と比べると3年生はやや寂しく・・・前々回の箱根で4区9位で走った山本がこの学年の中心となるかと思いますが、怪我の影響か前回の箱根は出場できず・・・1万mも29分50秒台、ハーフも65分台と持ちタイムも良くは無いですね。短い距離の方が実績がある選手ですが、今のチーム状況を考えると、長い距離でもチームに貢献して欲しいです。前回の箱根を走ったのは河合ただ1人、8区18位という結果でした。1万mで3年生トップが29分50秒台、ハーフトップが64分50秒台というのはやはり寂しいですよね。他には全日本予選を経験している高柳、室井、箱根予選を経験している舟生、西岡といった選手もいるわけですから、どんどん4年生を脅かすような選手が出て来て欲しいですし、出てこないと来年度が本当に心配になってしまいます。

 

2年生・・・箱根で6区6位とチーム唯一と言っていい好走を見せた菊地がハーフでも64分2秒を出すなど、最も結果を残していますね。山下りだけではなく、平地でも貴重な戦力となってくれそうです。また、松村陣も箱根4区15位と箱根を経験し、1万mも29分31秒を持っています。ハーフは64分56秒ですし、まだ安定感も無いですが、堅実に成長していって欲しいです。本来、この学年を引っ張る存在でいて欲しい高橋は貧血の影響もあったのかいい時と悪い時の差が激しく、1年の後半はほとんど姿を見せませんでした。今年度に入ってまたレースにも出てくるようになりましたので、復活を期待したいと思います。スピードで言えば、1500mを得意とし、5000mも14分19秒の富越がいるのですが、まだ1万m,ハーフの持ちタイムはなく、距離対応はまだまだなのかなあ?2年生は粒ぞろいの学年なだけに、さらなる成長に期待したいのですが。。。

 

 

3大駅伝の出場権は確保しておらず、まずは全日本予選となりますが、これはちょっと厳しそうですかねえ?ここ2年は大ブレーキとなる選手が出てしまい、それで終戦してしまうという結果になっています。誰一人として失敗出来ないのが全日本予選の怖さですね。4組は紘太はほぼ確実として、もう一人は誰が走ってもちょっと厳しそう、3組候補も1万m29分20秒以内の選手は何人もいますが、トラックの勝負の舞台で活躍している選手が少ないんですよね。こういった状況で予選を突破出来るようなことがあれば、チームの雰囲気も良くなっていくのかもしれませんが・・・やはり最大の目標は箱根予選ということになるでしょう。前回のような走りでは予選突破は厳しいですからねえ。紘太には前回並みの走りを期待しつつ、4年生は50位以内に1人でも多く入ってきて欲しいところ、そして3年生以下が大事ですね。ここから100位以内で走れる選手がどれだけ出てくるかが城西の明暗を分けてきそうです。前回は1人も走れなかった2年生に特に期待したいところです。そろそろ、復活の兆しを見せて欲しいです!!