90回箱根駅伝を振り返る ~城西大学~
続いては城西大学について・・・結果はこのようになっております。前回の棄権から完全復活を狙う城西、1,2区に2本柱を持ってきたにも関わらず、下位に低迷するまさかの展開、その後も連鎖するかのように下位に沈む選手が続出し、区間14位以内に入ったのが6区を走った菊地だけというあまりにも悲惨な結果となってしまいました。そんな城西の走りを振り返ってみたいと思います。
1区はキャプテンの山口、実績を見てもエースの村山に次ぐ選手だと思いますし、妥当な配置だったと思います。中盤までは何とか付いて行きましたが、遅れるとそのままズルズルと下がり続け、まさかの区間19位、トップとは3分34秒差をつけられてしまいました。エース級の山口を起用してこの順位はあまりにも痛すぎましたね。もうこの時点でシードは無理かなあと思ってしまうほどに。。。2区は村山紘太、兄との2区対決が実現しましたが謙太はトップを争う中、紘太は19位と苦しいスタートに・・・結局力を発揮できずに区間18位、箱根予選会で唯一留学生に喰らいつき、日本人トップとなった選手がこれだけ苦しい走りになってしまうのですから、やはり箱根は流れが大事ですねえ。。。2区終了時でも総合18位となってしまいました。
3区は横田、今シーズンの実績を見れば山口、村山に次ぐ選手かと思います。監督も横田には期待をしているようでしたし・・・ベストもどんどん更新していましたしね。それでも結果は3区18位・・・もう、本当にどうしちゃったんだろう?という感じですよね。前回の棄権以降、全くと言っていいほど良い所が無いです。今シーズンの明るいニュースは山口が関東インカレ3000mで4連覇を達成したことくらいでは。。。うーん、ここまで来ると精神的な影響もあるのでしょうか?主力・エースを使ってことごとくブレーキになる走りが続きました。4区は松村陣、5000mの持ちタイムはいいですが、大学に入ってからは特に長い距離に苦戦しているように思えました。それでも、1年ながら箱根に起用されるのですから、それだけ監督の期待も大きいことでしょう。結果は区間15位、ハーフを走った経験が無いこと、今シーズンの実績を考えればまずまずといったところでしょうか?まだルーキーですし、これから更に伸びて欲しい選手ですね。
5区は黒川、元々は松村元を起用予定だったのが、上尾ハーフでスタート直後に転倒・負傷してしまったが故の起用でした。箱根予選では好走していましたが、やはり代役での5区はあまりにも厳しかったか区間15位という結果に・・・ただでさえ選手層が薄いのに、故障者が出てしまうと余計に厳しいですよね。松村元は箱根に出るために手術までしたそうですが、結局スタートラインに立つことは叶いませんでした。。。主力をつぎ込んだ往路を終えて20位とこれ以上無いほどに叩きのめされた感じですね。
6区は菊地、過去2回走っている平田は結局6区どころか平地でも起用されず・・・前回の箱根から続く、ピーキングのひどさは正直気になります。。。それでも菊地は区間6位の好走を見せました。もう少しで60分きり、ハーフを走った経験はありませんが、下り適性は高いようですねえ。チーム唯一の区間一桁と結局はなってしまいましtが、復路はいいスタートが切れました。7区は佐野、4年生になって伸びてきた選手で主将の山口もその成長を頼もしく思っていましたが、区間19位という結果に・・・1年生が作ったいい流れをいきなり壊してしまいました。1万m30分30秒、ハーフ65分台の持ちタイムを見ても、繫ぎ区間でもやはり厳しかったのかなあ。。。
8区は河名、正直箱根予選まで名前は知りませんでしたが、106位とまずまずの順位で走っていました。箱根本戦では区間18位という結果に。。。10人中6人が18位か19位なんですよね。あまりにも酷すぎる結果です!!9区は寺田、ハーフ63分台を持ち、1万mも29分10秒台まで伸ばしてきた選手ですが、この展開の中で力を出すのはやはり難しかったのでしょう、区間20位とチーム唯一の20位以下に沈んでしまいました。アンカーの杵島凌太もハーフ65分台の選手で駅伝の実績もまだ無く、区間18位もやむを得ない結果だったと思います。
結局総合19位でフィニッシュ、最高でも18位、最低でも20位とずっと下位を走り続けることになりました。ちょっとこの結果を見ていると、来年度以降心配になりますね。箱根に戻ってこれるのか・・・それくらい危機感を感じるレースでした。来年度は1区山口、7区佐野が抜け、即戦力はちょっと期待できなそう。まずは現有戦力の底上げということになりそうです。力のある選手が現3年生に揃っているだけに、来年度は勝負の年となるはずなのですが、なかなか希望の光が見えない結果でした。苦しんだ後に結果を残してきたチームですし、また這い上がってきてほしと思います!