90回箱根駅伝 シード校雑感&来年に向けて

箱根駅伝が終わってしまうと、何か今年が終わってしまった気がします(笑)各区間・大学ごとの分析、来年の展望についてはまた個別にやっていきます。今日は見事シードを獲得した大学の箱根駅伝の感想&来年に向けての感想を簡単に・・・

 

1位:東洋

10区間全てで区間4位、区間賞5つという圧勝劇でした。どの選手も攻めの走りが印象的でした。今後も優勝争いに絡むチームであり続けてくれることでしょう。来年は設楽兄弟、日下、大津と3,5,6,10区を走った選手が抜ける一方、即戦力ルーキーの加入はちょっと無さそうな感じです。戦力ダウンが大きいのは間違いありませんが、箱根に関してはしっかりとまた選手を育て合わせてきてくれそうですね。一方で出雲・全日本は厳しい戦いとなりそう。。。エースへの依存度が箱根よりも高いため、設楽兄弟の卒業は大きいです。

 

2位:駒澤

10区間全てで区間6位以内と安定した走りを終始見せてくれましたが、如何せん東洋が凄すぎました。エースへの依存度が高く、やや選手層が薄かった駒澤にとって、箱根駅伝はなかなか厳しかったですね。。。来年は窪田、油布が抜け、即戦力ルーキーは高本くらいかなあ?印象的には今の2年生のスカウトに近い気がします。窪田、油布の穴は大きいですが、それ以上に東洋・日体大といったライバル校の戦力ダウンが大きいため、来年こそはといったところかな?ここ5年で2位3回、3位2回とどうしても勝ち切れない箱根、そろそろ結果を残したいところですね。

 

3位:日体

誤算の区間も多かったと思いますが、それでも何とか3位を確保し、3強の面目を保ったのはさすがでした。全日本の出場権も確保して悔しいでしょうが、ほっと一安心という面もあるかな?特に矢野は自分のせいで全日本シードを落としていただけに、箱根で窪田を抑えての9区区間賞は嬉しかったでしょう。来年は本田、服部、鈴木、矢野、甲斐と2,5,6,9,10区を走った選手が卒業してしまい、最も戦力ダウンが大きな大学の一つとなります。ルーキーは判明分ではそこまで即戦力では無さそうな気が・・・山中という絶対的なエースはいますが、優勝争いからは脱落してしまいそうですね。

 

4位:早稲田

3大駅伝全てで4位というのは悔しいでしょうが、収穫も多かったように思えます。2区高田の区間賞、4区平の区間2位、6区三浦の58分台、7区柳の区間5位が印象的だったかなあ。特に高田の2区区間賞にはびっくりしました。柳もようやく駅伝で結果を残しましたし、今年走った選手のうち、抜けるのは大迫だけ・・・さらに走れなかった山本が戻ってくればそれだけで総合タイムは3分短縮が見込めます。大迫の抜ける穴はもちろん大きいですが、ルーキーは藤原、光延、安井とロードでも結果を出している即戦力を確保しており、来年は優勝候補の一角に名前を連ねてくることになりそうです。

 

5位:青学

久保田を欠いての総合5位は青学の強さと層の厚さを感じました。毎年主力に故障者は出るものの、選手層の暑さでは群を抜いていますからねえ。後はチームとしてピークを合わせることが出来れば、優勝争いにも絡んできそうです。今年走った選手のうち、抜けるのは3区石田、8区井上、10区竹内と3人いますが、選手層の厚さと久保田、秋山が戻ってくればその穴は埋まりそうですし、ルーキーもまずまずのようです。出雲から非常に楽しみです。

 

6位:明治

4区までは良いレースが出来ていましたが、5区大江が抜けた穴が大きかった。横手が区間19位に沈んでしまいました。それでも、6区廣瀬の区間記録に迫る快走もあり、総合6位で終えたのは収穫も多かったかな。来年は全大学中最も勝負の年と言えそうですが、5,6区の選手が非常に不安ですね。山さえ何とかなればということにならないように、しっかりと準備して欲しいです。抜けるのは6区廣瀬、10区石間と2人のみ。即戦力ルーキーはちょっと期待できなそうかなあ?まずまずの選手は揃っていると思うのですが、今の明治は現2,3年生で10人揃ってしまいますからね。。。是非とも3大駅伝を賑わせて欲しいです。

 

7位:日大

往路を全て区間10位前後で繋ぐ堅実な走り、ここ数年の日大には無かったものです。それでも復路は厳しいと思っていましたが、他大が苦戦する中、何とか10位~14位でタスキを繫ぎ、アンカー高松が区間4位の好走、ブレーキなく見事にシードを獲得しました。小川監督のおかげかなあ?留学生に頼らない走りが出来たのが良かったと思います。2区森谷、6区日向野が卒業しますが、3年生が主力のため、来年は勝負の年ということになりそう。スカウトは即戦力はちょっと期待出来なさそうなので、2年生以下の育成が大事になってきそうです。

8位:帝京

往路は4区早川の4位を除いていずれも12位~15位と苦しい走りで12位で終えた帝京、6区千葉も区間13位と奮わずシードが微妙になりましたが、蛯名が意地の走りで7区4位、杉山の10区3位の好走もあり、8位でのシード確保となりました。今年は勝負の年だっただけにベストの区間配置が出来なかったのが悔やまれますが、出雲・全日本からは何とか立てなおしてくれました。小山、難波、千葉、蛯名、猪狩と5人が卒業するだけに戦力ダウンは大きいですが、3年生以下も選手が揃っていますからね。またシード権を狙えるチームを作ってくると思いますし、シード常連校、そしてさらに上を目指せるチームを作っていって欲しいです。

 

9位:拓殖

日大に続いて、正直予想していなかったシード獲得でした。1区東島が17位ながらもそこまで遅れなかったのが、2区ダンカンの走りにつながったと思います。その後、5区も含めて区間10位前後でまとめて往路7位、シード確保が見えてきましたが、それでも混戦で復路の戦力を考えるとやや厳しいと思っていました。7,8区は区間17位ながらも、他の3区間を10位前後でまとめるしぶとい走りでのシード獲得となりました。モゼ、奥谷、木寺と3人が卒業しますが、またしぶとくシードを狙えるチームを作ってきそうな気も・・・そういえば留学生のツォーは最近名前を聞きませんが果たして・・・?戦力となってほしいところですけどねー。。。

 

10位:大東

最後まで分からなかったシード争いを制したのは大東大、往路に主力をつぎ込んだものの、市田兄弟がともに10位前後、植木も14位と奮わず、5区片川の7位の走りで何とか往路8位で終えたものの、復路を考えるとシードは厳しい状況・・・復路は7区21位、9区17位など非常に厳しい走りとなりましたが、8区吉川の4位の好走と、シードを争う他の大学も手こずってくれたのが助かりました。9区終了時では11位とシード圏外だったものの、10区大西が何とかシード圏内に滑りこむ走りを見せ、ギリギリ10位で滑り込みました。5区片川、6区大崎、8区吉川、10区大西と山を含めた4人が抜ける穴は大きいですが、市田兄弟の最終学年ですし、2年生以下の底上げも含めて、また戦えるチームを作って欲しいと思います。

 

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