92回箱根駅伝 日本大学 ~区間配置予想&戦力分析~

続いては、日本大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根では1,2区に起用された荻野、石川がともに区間17位以下で出遅れてしまう苦しい展開に・・・5区キトニーが区間2位の走りで巻き返しましたが、一度もシード圏内に入ることは出来ずに13位でのフィニッシュと成りました。今年度は全日本予選を2位通過、箱根予選では首位通過とエースと中堅どころが上手く噛み合った走りで箱根本戦への期待も高まるばかりです。全日本は10位に終わりましたが、箱根予選の疲労があったことを考えると、止むを得ない部分もありますしね。そんな日大のエントリーメンバー箱根成績(直近10年)はこのようになっております。

 

 

4年:D・キトニー荻野 眞乃介木津 晶夫荒川 諒丞稲住 拓

3年:石川 颯真清水目 大貴山崎 和麻

2年:岡野 佑輝石井 健登高野 千尋山崎 一輝川口 賢人町井 宏行

1年:P・ワンブィ加藤 拓海

 

 

前回の箱根経験者、全日本経験者がいずれもエントリーされており、順当と言っていいでしょう。エース格、中堅どころがきっちりとエントリーされています。ただ、予選会に目を向けると、全日本予選1組15位、箱根予選125位の新関、全日本予選2組26位の上野が外れていますね。意外なエントリーというのも特には見当たらないですかね。4年生が5人入ってきていますが、キトニーを除く4人が今月の記録会で1万mのベストを縮めてきていますし、12月に入って多くの選手がベストを出してきているのは心強いですね。そんな日本大学の区間配置予想は以下の通りです。

 

 

荻野-石川-加藤-高野-キトニー

山崎和-山崎一-岡野-木津-荒川

 

 

1区は荻野、前回は区間17位に沈んでいますが、今年度は全日本で1区6位の好走、全日本予選、箱根予選ともに好走し、記録会でも28分35秒をマークするなど外すこと無く1年間を過ごしてきました。3年連続で1区を任され、最高順位は12位ですが、今の荻野ならばもっと上位での走りが期待出来ますからね。敢えて3度走っている1区を回避する必要も無いでしょう。2区は石川、こちらも前回は区間19位に沈みましたが、今年度の安定感はさらに増してきており、全日本でも4区6位、1万mのベストも28分43秒まで縮めてきました。前回と同じ1,2区ならば前回とは比べ物にならない順位で来てくれることでしょう。

 

 

3区は加藤にしてみました。今年度の勢いからすると木津か加藤なのでしょうが・・・シード権を確実に獲得することを考えると木津は9区に残しておきたいですし、加藤が4区というのももったいないですからねー。箱根予選では53位、全日本も3区5位と勝負レースでの強さにも定評があります。1万mのベストも29分3秒まで縮めてきていますし、ルーキーですが加藤ならば主要区間である3区でも安心して任せられそうです。4区は高野、前回も走っていた最下位に終わっていますが、その後はタイムも伸ばしてきており、箱根予選も106位でまとめています。全日本も起用されていますし、箱根でも起用されることが濃厚。ならば、経験している4区で良いかなあと思いました。

 

 

5区はキトニー、前回は区間2位、78分45秒で走っていますし、敢えて変える必要は無いでしょう。全日本予選最終組、箱根予選ともにトップタイムの走り、特に箱根予選では序盤から抜けだしての独走でした。再度の箱根5区ならば前回以上のタイムも期待出来ますし、青学の神野が万全でないことを考えると、区間賞候補の筆頭と言っていいのでは?6区は山﨑和、6区は経験者がおらずに誰が走るのか予想しにくいですが、唯一6区を力を発揮出来る区間としていた山﨑和にしてみました。1万mで31分台、ハーフもギリギリ65分台ですが、それでもエントリーされているということは6区候補なのかなあという思いもあります。

 

 

7区は山﨑一、箱根予選で46位、全日本でも5区10位と最もエントリーされた2年生の中でも最も安定感が高いです。ただ、主要区間を走れる選手は揃っていますし、ここ最近は苦戦することも多い7区あたりでどうかなあと。今年度は繫ぎ区間で結果を残し、来年度は主要区間も任せられるようになって欲しい選手ですねえ。8区は岡野、前回経験者の町井宏がいるのですが、全日本予選、箱根予選、全日本とずっと姿を見せていませんからね。前回も16位でしたし、無理して起用することも無いのかなあと。岡野は箱根予選で74位、1万mも29分26秒まで縮めてきた一方、全日本は7区20位、上尾ハーフも66分47秒といい時と悪い時の差が激しすぎるのが気になるのですが・・・箱根でも起用される可能性は高いかなあと思い、8区としてみました。

 

 

9区は木津、今年度の成長ぶりは凄まじく、箱根予選で39位、1万mでは29分5秒までタイムを縮めています。柱の一人にまで成長した木津には当然主要区間を走ってもらいたい選手ですし、全日本で主要区間を走った4人をそのまま往路だと復路が手薄になりすぎるかなあと思って9区にしてみました。往路を走るとしたら3区が濃厚・・・ひょっとすると2区というのもあり得るかもしれませんね。10区は荒川、12月に1万mでベストを一気に伸ばしてきた選手が起用されるのかなあと思った時に、1万mで29分34秒、そしてハーフで64分37秒をマークしているのはやはり心強いなあと思い・・・3大駅伝・予選会ともに未経験の4年生ですが、荒川が最初で最後の箱根を走ることもあり得るかなあと。

 

 

予選会校の中で最もシードを取る確率が高いのがこの日大ということになるでしょうか?エースクラスの走力は他の大学と比べても抜けていますし、後は中堅どころがどんな走りを見せられるかですね。箱根予選や先日の日体大記録会のような走りを見せられるのであればシードはもちろん、さらに上位も狙えるだけのポテンシャルも秘めていると思います。一方で全日本のように主力以外が奮わず、苦しい走りが続くようですと、仮に往路終了時に好位置につけていたとしても、復路で苦戦してシード落ちということも有り得そうです。ここ最近では最も期待出来る布陣だと思いますし、まずは2年ぶりのシード返り咲きを果たし、1つでも上を狙って欲しいです!

 

 

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