全日本予選2015 大学別結果雑感 ~13位:国士舘大学~

本日は、国士舘大学における全日本予選の各組ごとの結果を写真とともに振り返っていきたいと思います。公式結果はこちらをご覧ください。過去4大会がいずれも15位以下だったことを考えると、13位という結果は少し前進したのかなという感じですね。既に取り上げているように、1年生の活躍がとにかく目立ったのも、今後の復活に向けては頼もしい結果です。もちろん、箱根予選となると上級生の活躍が必要不可欠ですが・・・全本予選結果はこのようになっております。

 

 

1組: No.15 井筒、No.35 藤江

藤江はかなり後方からのレースでしたね。最後尾に近いところでした。井筒も姿が見えた時にはかなり後方に位置していました。集団がバラけ始めると、何とか付いていった藤江とは違い、井筒は遅れてしまい、数人の後方集団でレースを進めることになってしまいました。単独走にならなかっただけマシとはいえ、まだまだ先頭集団は20人以上いる時に遅れてしまったのは痛かったかなあ・・・

 

 

藤江も先頭集団が2つに分かれると、後方の集団でレースを進めることとなりますが、何か表情を見ている限りは飄々としていて、終盤になっても苦しそうな顔はあまり見せていなかったように思えます。そのまま21位でゴール、高校時代の実績から考えれば大健闘の結果だったと思います。住吉や戸澤とともに切磋琢磨していってくれれば!一方の井筒は35位に沈んでしまいました。終盤は後方集団からもさらに遅れて単独走になってしまう苦しい走りでした。3大駅伝・予選会を通して初のレースとなりましたが、ほろ苦い結果となってしまいました。

 

 

 

2組: No.15 三田、No.35 戸澤

三田が序盤は先頭集団を引っ張る積極的な走りを見せていました。最初の2000mくらいはずっと先頭を引っ張っていましたね。一方の戸澤は後ろからのレースとなりました。1年生は慎重なレースだったのかなあ?一方の三田は一度先頭を譲ると、そのままズルズルと集団の後方に下がってしまい、苦しい展開となってしまいました。集団から数人がこぼれ落ちていく段階で、遅れてしまいましたからね。早い段階で遅れてしまうと、どうしても差がつきやすいですからね。先頭を走ったことで力を使ってしまったのもあったのかなあ?周りを見たり、ちょっと落ち着きが無いようにも思えましたが・・・

 

 

一方の戸澤は集団が縦長になっても最後尾近くではありましたが、何とか遅れること無く食らいついていっていました。さらに集団がペースアップした際にはさすがに付いていけずに遅れだしてはしまいましたが、何とかその遅れた集団で粘っていましたね。一方の三田は最後尾に近い集団の中でも遅れ始めてしまって単独走になってしまうという、井筒同様に厳しいレースとなってしまいました。結果として37位はチームワーストになってしまいましたからね。戸澤は藤江と同じ21位で粘り、上々のデビュー戦と言っていいでしょう。

 

 

 

3組: No.15 住吉、No.35 餅崎

ルーキーの住吉が序盤から先頭付近という好位置でレースを進めます。一方の餅崎はやや後方からのレースだったかなあ?3組といえども、序盤はそんなにペースが早く無かったですから、前のほうがレースを進めやすかったのかも。途中でペースアップがあった際、餅崎が遅れ始めてしまうんですよねー。1~3組はいずれも上級生がまず遅れてしまうという本当にもどかしい結果となってしまいました。特に餅崎は持ちタイムもいいですし、勝負レースの実績も国士舘の中ではある方なので、期待していたのですが。。。

 

 

住吉はペースが上がってもずっと先頭付近の位置をキープしていたのが見事ですね。今季好調とはいえ、まだ1万mでは30分16秒を出したばかりの選手なのですが。それだけではなく、一時は先頭に立つ走りを見せました。かなり苦しそうな走りではあったのですが、それでもしっかりと粘っていましたね。終盤にさらにペースが上がって集団がバラけた時にはさすがについていけませんでしたが、チーム内でも最高順位となる12位でフィニッシュ、タイムも29分50秒とベストを26秒も更新する快走を見せました。好走した1年生の中でも一際輝く走りを見せてくれましたし、レースの進め方も良かったと思います。今後の活躍が楽しみですね!

 

 

一方の餅崎は35位・・・1~3組のいずれでも35位以下の選手が出てしまうという苦しいレースでした。今回、ボーダー付近の大学はどこも苦しい組があったり、稼ぎたいところで稼げなかったりでかなり通過ラインは下がっていましたし、大混戦でしたからねー。決して出場が絶望的な状況だったわけではなかっただけに、本当に勿体無い走りとなってしまいました。

 

 

 

4組: No.15 堀合、No.35 武藤

ハイペースだった最終組、堀合はかなり前の方でレースを進め、一方の武藤は最後方に近い位置からのレースとなりました。集団はどんどん縦長になっていくので先頭からは離されていくものの、集団からどんどん他の選手が遅れていく中、脱落することは無く走っていましたから、心配は無かったのでしょう。その一方で堀合は徐々に集団の後方に下がってきてしまい、武藤とほぼ同じ位置でレースを進めることに・・・

 

 

更にレースが進むと、何とか第二集団に喰らいつく武藤に対し、堀合は徐々に集団から遅れて行ってしまいました。もう、途中からは集団とは呼べない状態になっていましたし、武藤も徐々に遅れ始めてはいましたが、粘り強い走りを見せていましたねー。最終的に最終組で14位、29分30秒を切る走りですから上出来でしょう。堀合も遅れたと言っても23位でまとめていますし、さすがの安定感です。4組目でようやく揃って結果を残す走りを見せてくれました。

 

 

 

今回の結果は課題も見つかりましたが、収穫も多かったレースだと思います。国士舘の最大の目標であろう箱根予選通過は厳しいと思っていましたが、光明が見えてきたレースでもありました。武藤や堀合は十分に稼ぐ存在となってくれそうですし、1年生も夏合宿を経て長い距離も走れるようになってくれば、全日本予選で走った自信もあるでしょうし、面白そうです。そこに、今回は奮わなかった井筒、三田、餅崎や全日本予選にはエントリーされなかった箱根予選経験者がしっかりと合わせてくれば、ひょっとすることもあるのかなあ?険しい道ではあると思いますが、増枠の時に何とか出場できるか?という状況ではやっぱり寂しいですし、箱根復帰へと繋げていって欲しいです。

 

 

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