2014全日本インカレ5000m結果雑感 中大新庄が3位表彰台!

全カレの5000mは雷雨の影響でまさかの順延となり、本日の朝9時20分頃からというコンディションを合わせるのが難しい大会となりました。その影響か棄権する選手も多かったですね。。。しょうがないといえばしょうがないですが、特に4年生に欠場者が多かったのが残念です。それでは、入賞した選手を中心に振り返ってみたいと思います。5000m結果は既に更新されているので、こちらをご覧ください。上位10人は以下のとおりです。

 

 

順位 氏名 所属 記録
1 エノック・オムワンバ 山梨学院大 13:40.21
2 ダニエル・ムイバ・キトニー 日本大 13:40.91
3 新庄 翔太 中央大 13:52.40
4 服部 勇馬 東洋大 13:53.84
5 荻野眞乃介 日本大 13:54.20
6 加藤  光 日本体育大 13:54.35
7 光延  誠 早稲田大 13:54.46
8 田口 大貴 早稲田大 13:54.71
9 西山 雄介 駒澤大 13:57.04
10 其田 健也 駒澤大 14:02.64

 

 

優勝したのは山梨学院大のオムワンバ、1500mに続いての2冠達成となりました。やはり、オムワンバはトラックでは本当に負けないですね。大迫に1年時に関東インカレ5000mで負けたくらいでしょうか?ラスト1週までついていけば、もうラストスパートの切れ味は抜群です。駅伝となるとキトニーも負けていないと思うのですが、トラックではやはりオムワンバの強さが際立っています。駅伝シーズン、昨年度の悪夢を晴らす快走を期待したいです。一方、もう一人走ったルーキーの市谷は16位に終わり、大学の洗礼を浴びることとなりました。トラックシーズンも終盤にはだいぶ調子を上げていただけに期待していたのですが、やはり合宿明けは厳しいですかね。。。全体的にオムワンバ以外は奮わない全カレとなってしまいました。

 

 

2位は日大のキトニー、2年連続の2冠は惜しくもなりませんでしたが、きっちりと2位は確保しています。4000mまでのラップは全てキトニーが記録しており、積極的に引っ張っていたようですが、いつもオムワンバにしてやられてしまうのが悔しいでしょうねえ。。。ただ、ラスト勝負になったとしてもオムワンバに分があるのは過去の走りを見ても明白ですし、ハイペースで引っ張っていかざるを得ないかなと思います。高いレベルの安定感はオムワンバにも負けていないですし、まずは出雲での快走、そして箱根でのリベンジを期待したいです。個人的には出雲6区、箱根2区で見てみたいですが、どんなオーダーになるでしょうか?

 

同じく日大の荻野は13分54秒で5位に入る見事な走り、セカンドベストをマークしました。トラックシーズンは安定はしていましたが、入賞には届いていなかっただけに、この走りは見事でした!!ここ最近はどうしても留学生頼みになることが多かった日大ですが、荻野は他大のエースとも十分に渡り合えそうです。荻野が出雲1区となれば、出遅れる可能性は低いですし、2~5区を粘ればダニエルが過去に2度アンカーで逆転優勝した再現も・・・と期待は膨らみます。

 

 

日本人トップとなる3位には中央の新庄が入りました。13分52秒40はわずか0.2秒ですがベストを更新、これで今年度に入って早くも3度目のベスト更新と絶好調ですね。怪我から復活して以降はさすがエースという走りを見せています。全日本予選、全カレと勝負レースで続けて結果を残しているのが心強いですね。箱根予選突破に向けて新庄の走りは欠かせないでしょうが、それよりも8~10番手がどれだけ走れるかが重要になってくるだけに、しっかりと箱根予選に合わせ、連続出場記録を伸ばして欲しいです!

 

 

4位には東洋のエース、勇馬が入りました。1万mでは東洋勢がやや奮いませんでしたが、さすがは勇馬、しっかりと4位入賞を果たしました。東洋は例年全カレには合わせてこないことが多く、走ること自体も少ない印象ですが、走ればやはり力はありますよねー。関東インカレでは入賞したものの、やや物足りない走りでしたが、自己ベストに0.5秒及ばないだけのセカンドベストをマークしての4位は評価出来ると思います。駅伝シーズンではエース区間を任されることはほぼ確実でしょうし、設楽世代がいなくなって弱くなったと言われないためにも、チームを引っ張っていって欲しいです。弟の弾馬は1万mを棄権して5000mに出場したにも関わらず12位、それも11位に13秒も離されての結果はちょっと不安が残りますね。。。1万mを走った上村も微妙でしたし、ちょっと噛み合っていない印象です。出雲・全日本は苦戦するかもしれませんねえ・・・それでも、箱根にはきっちりと合わせてきてくれるでしょうが。。。

 

 

6位には日体大の加藤が入りました。13分54秒はセカンドベストとなります。山中が今シーズン奮わない状況で一気に伸びてきたのがこの加藤ですね。1500mに続いての入賞、5000mでの入賞は価値があります。山中の状態によっては加藤がエース区間を任されるということも十分に有り得そうです。昨年度は出雲・全日本は任されましたが、箱根はまだ未経験・・・長い距離でも他大のエースと渡り合えるようであれば、日体大も非常に楽しみになってきますね。

 

 

7位には早稲田のルーキー光延が入りました!タイムも13分54秒の自己ベストで今まで惜しくも届かなかった13分台についに突入、素晴らしい走りを見せてくれました!!今年度のルーキーは川端が抜けていて、続くのが光延かと思っていましたが、甲乙付けがたい成績を残していますね。入賞したのも見事ですが、ルーキーらしからぬ安定感をトラックシーズンからずっと見せているのがさらに魅力的です。出雲から出場することもほぼ間違いないでしょう。状況によっては主要区間を任される可能性さえ出て来ました。どんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみです。

 

 

8位には同じく早稲田の田口が入ったのが見事ですね。5000mに続いてのダブル入賞を果たしています!!田口は記録会に比べると、勝負レースではなかなか結果を残せていませんでしたが、全カレでの入賞は自信になったのではないでしょうか?大迫以外が走るとずっと失敗レースとなっていた鬼門の1区を任される可能性もありそうです。本人も確か1区を走りたいと言っていましたし(箱根での話だったと記憶しています)、実際に走るのであれば十分に勝負することは出来そうです!!

 

 

9位、10位には駒澤の西山、其田が入りました。惜しくも入賞とはなりませんでしたが、西山はわずかにベストを更新する13分57秒で走っており、ホクレンで出したベストをこの全カレで更新出来たというのは力の付いてきた証拠だと思います。中谷に離される一方だったトラックシーズンですが、夏合宿を経てどれだけ縮めることが出来たのか、駅伝シーズンが楽しみです。其田も安定して結果を残せるようになりましたねー。箱根10区2位以降、失敗レースというのはほぼ無いです。主要区間は難しいかもしれませんが、繫ぎ区間であれば十分に区間賞を狙えるような選手だと思います。

 

 

走った選手では、牟田が関東勢最下位の14分41秒・・・記録会では去年13分台、今年28分台を出しているのですが、勝負レースでは結果を残せていませんね。出雲出場は厳しそうです。。。棄権した選手では、結局青学は藤川、川崎が揃って出場しておらず、何の収穫もない全カレとなってしまいました。。。復活を期待していた城西の高橋も棄権・・・エントリーはされてもDNSばかりですね。。。正直、復活はもう厳しいのでは?とさえ思ってしまいます。杞憂に終わって欲しいですが・・・

 

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