2015年度 4年生特集 ~東洋大学~

本日は東洋大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で7人DBに登録しています。大学長距離界を代表する選手である勇馬が全大学を見渡しても唯一の3大駅伝フル出場を果たしています。箱根経験者が5人、全日本も4人いる中で出雲はわずかに2人となっており、どちらかと言えば長い距離に適性のあった選手が多かったのかなあ?ハーフのベストを見ても6番手で63分37秒ですしね。

 

 

 

 

服部 勇馬・・・高校ベストは13分56秒、1万mでも既に28分台をマークしており、久保田、横手らとともに世代を代表する選手の1人でした。層の厚い東洋にあっても1年時から主要区間を任され、出雲3区2位、全日本8区6位、箱根9区3位といずれも結果を残しています。しかし、1年の全日本では駒澤の窪田に逆転負けを喫してしまう悔しいレースになってしまうことに・・・2年時には、出雲で5区区間新をマーク、初めて繫ぎ区間にまわりましたが、これは勇馬に区間賞を獲得させ自信をつけさせるためだったとか・・・全日本も2区4位とまずまずの結果を残すと、箱根では2区3位と好走、ここで差をつけたかった駒澤との差を最小限に抑え、東洋の箱根制覇に大きく貢献しました。

 

3年時には全日本で2区区間賞、箱根でも2区区間賞とエース区間でも当然のように区間賞を獲得するようになり、大学を代表する選手へと成長を遂げていきました。ハーフでのベストである63分37秒をマークしていますが、調整で走ったレースでしたし、結局4年間、記録を狙うハーフには出場しませんでしたねー。4年時、5000mで13分36秒、1万mで28分9秒といずれも大学トップクラスとなるタイムを叩きだすと、万全では無かった出雲こそ2区3位に留まりましたが、全日本ではラストの争いを制して1区区間賞を獲得、チームも悲願の全日本初優勝を飾りました。箱根ではエース区間の2区で2年連続の区間賞を獲得、山梨学院のニャイロを振りきっての走りでした。大学を代表する選手たちとの争いにことごとく勝利した3,4年時の2区は素晴らしいの一言に尽きます。マラソンにも早くから挑戦していくということで、世界で戦えるランナーへとなっていって欲しいです。

 

 

上村 和生・・・高校ベストは14分20秒、1年時の出雲からエントリーはされていたものの、出場は果たせず・・・上村の名を一躍広めたのは2年の箱根でした。9区は正直当日変更もあるかと思いましたが、区間4位と快走を見せ、チームの優勝を決定づける走りとなりました。3年時は出雲・全日本とエントリーされながら出場はせず、なかなか故障などもあって3大駅伝に出場できない印象でした。それでも、箱根では3区を任されて区間6位で走っています。その後、学生ハーフで62分58秒までベストも縮めてきました。

 

4年時、5000mで13分57秒、1万mで28分35秒と大学ベストを立て続けにマーク、そして迎えた全日本ではアンカーを任されると、青学の神野を逆に突き放す走りで区間4位、見事に初優勝のゴールテープを切りました。箱根では初めて1区を任されると終盤離されながらも区間7位にまとめ、1区の役割を果たしました。3大駅伝に4度しか出場出来なかったのは残念ですが、走れば結果を残してくれた選手でしたね―。

 

 

高橋 尚弥・・・高校ベストは14分54秒、3年の全日本までいずれもエントリーさえされていない選手でした。3年の箱根で6区を任されて区間8位とまずまずの走りを見せると、学生ハーフでは62分31秒の好タイムをマーク、一躍主力候補の1人となります。4年時になってもその勢いは留まらず、5000mで13分59秒、1万mでも29分6秒とベストを大きく縮めてきています。4年の出雲では1区を任されますが、中盤以降は遅れてしまい、さらにコースを間違えてしまうというアクシデントもあって区間12位に沈んでしまいました。。。それでも、全日本では5区2位としっかりと立て直し、箱根でも9区5位でまとめています。高校ベストを考えると、よくぞここまで伸びてきましたよねー。

 

 

寺内 將人・・・高校ベストは14分18秒、この世代では2番手の持ちタイムだったかなあ?2年の上尾ハーフで63分23秒をマークし、全日本、箱根ともにエントリーされたのですが、いずれも走ることは出来ませんでした。3年の上尾ハーフでは63分12秒と大学ベストをマーク、すると箱根では復路のエース区間である9区に起用されましたが、区間9位に留まっています。4年時には5000mで14分6秒、1万mで29分13秒までベストを縮め、セカンドベストも4年時という好調ぶりだったのですが、3大駅伝では全てにエントリーされながら、いずれも出場を果たすことは出来ませんでした。。。

 

 

渡邊 一磨・・・高校ベストは14分20秒、3000m障害で結果を残しており、4年時には関東インカレ1部で2位に入っています。2年時に1万mで29分31秒と大学ベストをマークするも3大駅伝は2年間エントリーもありませんでした。それでも、3年時に出雲で中止になったものの4区予定となると、全日本では5区5位で3大駅伝デビューを果たしました。箱根は残念ながら走れませんでしたが、5000mで14分1秒、ハーフも63分32秒までベストを伸ばすなど充実した1年となりました。4年時は駅伝シーズンで出雲、全日本とエントリーされず、箱根も厳しいかと思いましたが、最初で最後の箱根では10区を任され、区間3位で走り有終の美を飾ってくれました。

 

 

長谷川 直輝・・・高校ベストは14分39秒、2年時に5000mで14分23秒、1万mで29分36秒をマークしています。3年の上尾ハーフで63分37秒とチームトップ10に入るタイムをマークすると、箱根にもエントリーされましたが、出場には至らず・・・4年の箱根にも再度エントリーを果たしましたが、これまた走ることは出来ませんでした。。。上尾ハーフで快走した時は箱根出場もあり得るかと思いましたが、やはり層の厚い東洋においては厳しかったのかなあ。。。

 

 

湯田 晟旭・・・高校ベストは14分22秒、1年時に1万mで29分44秒、ハーフでも64分15秒をマークし、早くから台頭してきた選手の1人です。ただ、1万もハーフも1年時のベストを更新することは出来ず、5000mも2年時にマークした14分21秒に留まっています。その後も3大駅伝にはずっとエントリーされることは無かったのですが、4年の上尾ハーフで64分16秒をマークすると、残念ながら出場は出来ませんでしたが、最後の箱根でついに16人のメンバー入りを果たしました。

 

 

4年間を見てみると、この世代が入学してから5大会連続2位と後一歩3大駅伝で勝てない時期が続いていたんですよね。それでも、2年時は勇馬や上村らこの世代の活躍もあって見事に優勝を果たしています。後は何といっても4年時の全日本ですね、駒澤の4連覇に阻まれ、柏原や設楽兄弟を擁した時にも後一歩届かなかった全日本ですが、ミス無くレースを進めて初優勝を果たしました。ワースト順位が3年の全日本、4年の出雲の4位と4年間1度も大きく崩れることのなかった安定感はさすがですね。チームを支えてきた勇馬を筆頭にこの世代が抜ける穴は決して小さくは無いですが、3年生以下にも弾馬を筆頭に力のある選手が揃っていますし、来年度の新入生も14分10秒切りが4人もいるなど粒ぞろいですからねー。また、優勝を争うようなチームを作り上げていってくれるのではないでしょうか?

 

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