第102回(2026年)箱根駅伝 1区振り返り ~区間賞:青木(國學院)~
今日からは箱根駅伝の各区間ごとに各選手の走りを振り返っていきます。1区結果はこのようになっております。正直、見たことのない1区でしたね。1区の展開といえば、誰かが抜け出してついて行ったり、ハイペースやスローペースなどある程度お決まりの展開がありますが…集団が分かれたと思ったらまた集団が合体し、さらに別の選手たちで集団から抜け出し、最後はサバイバルレースになるという…本当に難しい1区でしたね。
最初に集団を引っ張ったのは中央の藤田、集団を抜け出しそこについて行ったのが青学の小河原、日体の平島、東海の兵藤、大東の大濱、帝京の原、東国の小柴の6人で合計7人がハイペースな先頭集団を形成しました。その後、第二集団に追いつかれることになるのですが、結果論で言えばここにはついていかない方が良かったということになるでしょう。
帝京の原は集団がひとかたまりになった後、2番目に遅れてしまうというまさかの展開。上位進出が予想された帝京が区間19位、タイムも先頭と2分41秒も開いてしまいました。東国の小柴も最初のハイペースが響いたのか区間18位、先頭と2分34秒という差も痛かったですが、17位とも56秒差ということで前が遠すぎるのも苦しい展開でした。
青学の小河原も区間16位と苦戦しましたが、これは急遽1区に回った影響があるでしょうし、タイムとしては1分19秒差ですから大きく崩れたわけでは無かったのは、状況を考えてもよく粘ってくれたのでは。大東大の大濱は区間15位、前回よりも順位を下げてしまいましたし、2区はどうしても不安があるだけにここで下位だったのも展開的に厳しかった。
東海の兵藤も区間13位で2年前の区間5位からこちらも順位としては下げてしまうことに。タイムも1分13秒差ということで最初に先頭集団についていった7人中5人が先頭と1分以上離されており、区間13位以下となってしまいました。ただ、ついていったのが間違いとは思わないですし、あのまま第一と第二集団でタイム差が大きく開いた可能性もあるわけで、先述の通りあくまでも結果論です。
日体大の平島は区間8位、先頭と33秒差と理想的な走りでは無かったかもしれませんが、しっかりとスターターの役割は果たしましたしよく粘ってくれました。先頭を引っ張った中央の藤田は、2度目の先頭集団抜け出しの際にも余裕をもってレースを進め、区間2位で9秒差と中央の1区強しという走りを再び見せてくれました。度胸も走力も巧さも無いと出来ない走りです。
2度目に抜け出した先頭集団からは東洋の松井が一旦抜け出し、さらに中央の藤田、日体大の平島に國學院の青木、中央学院の近田、関東学生連合の川崎、そして後ろからペースアップしてついていく判断をした駒澤の小山、早稲田の吉倉の判断が良かったですね。結果として小山は区間5位、吉倉は区間7位とともに好スタートを切り、2区の好走につながりました。
國學院の青木は先頭集団から一人抜け出す圧巻の走りで区間賞&区間新を獲得、レースをコントロールしていたのは藤田と青木でしたが、結果としてこの二人がトップ2を占めることに。國學院史上初のトップ通過を果たすこととなりました。さらに関東学生連合の川崎が区間3位相当と素晴らしい走り、筑波は選手層の薄さはもう仕方ないですが、大エースをしっかりと育成するのが本当に素晴らしい。
一度抜け出した松井は区間3位と近年は1区で苦戦していた東洋にとって最高のスタートを切ることとなりました。中央学院は1区近田が結果として大成功、近田でなければこの困難な1区を区間4位という好位置で走ることは出来なかったでしょう。2度目の先頭集団についていなかった選手の中では城西の柴田が区間6位が最上位、柴田の冷静な走りがキラリと光りました。
順大の池間も区間9位と粘りの走り、ここで好位置で繋いだのが2区以降の快走に繋がりました。第二集団でも粘っていた東農大の栗本が区間10位、神大の酒井が11位、山梨学大の平八重が12位とこちらも良い走りでエースに繋ぎました。頼りになるエースが2区にいても1区で出遅れると挽回して終わりか力を発揮出来ないことも多いですからね。
創価の黒木は区間14位、今回の難しいレースで箱根初出場だったことを考えても、よく走ってくれたと思います。日大の山口彰は早い段階で遅れてしまったのですが…それでも遅れを最小限に抑える走りは後続に繋がりました。冷静な走りでした。立教の吉屋は最初に遅れてしまい、そこからもペースがなかなか上がらず…先頭と2分59秒差がついてしまい区間最下位、非常に苦しい1区となりました。