法政大学 2019年度 出雲、全日本結果&箱根に向けて

2019年11月21日

続いては法政大学について、出雲、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。駅伝シーズン前は7強の一角にも数えられた法政が苦しんでいます。トラックシーズンで無類の強さを誇った佐藤に主将の坪井を欠いた出雲、全日本はいずれもチームとしては奮わず…その一方で多くの新戦力に3大駅伝の経験を積ませることも出来ました。

出雲振り返り

来年度以降のエースとして期待のかかる鎌田が1区を任されましたが区間14位とやや苦しいスタートに。それでも、関東勢トップの2位とは24秒差ですから、順位ほど離された印象は無いですね。2区は3大駅伝デビューの田辺が区間10位、こちらはトップとは50秒差ですからかなり離されてしまった感じかなあ。3区の青木は区間7位で11→8位と3つ順位を上げてきました。青木の安定感は今のチームの支えです。


4区を任された人見でしたが、ここで区間15位と非常に苦しい走りに…2~4区に関東インカレ3000m障害で入賞トリオを起用してきましたが、もう一歩という結果でした。5区の清家も区間10位、多くの選手がトップと1分ほど離されてしまっているんですよね。出雲の距離でこれだけ差をつけられると厳しいです。


そんな中アンカーに抜擢された河田が区間8位で走ったのは収穫だったかなあ。1年生にして最長区間の6区を任されるケースは留学生でも無い限り非常に少ないですし、いかに河田が期待されているかが分かります。そこで、しっかりと結果を残したのは本人にとっても今後のチームにとっても大きいです。1つ順位を上げて総合10位でのフィニッシュとなりました。

全日本振り返り

1区には3大駅伝デビューとなる2年の久納が抜擢されることに。ここでは区間順位こそ13位でしたが、トップとはわずかに29秒差ですから、上出来の結果と言って良いでしょう。2区を任された鎌田も区間8位と上々の走りで順位を3つ上げ、10位となりました。ただ、3区の増田は区間15位と非常に苦しい走りに…持ちタイムはどんどん伸ばしているのですが、3大駅伝でまだ結果を残せていないのが気がかり…


出雲に続いての出場となった4区の田辺は区間12位、同じく連続出場となった5区清家が区間12位、総合でも12位が続きます。6区には前回の全日本で好走している岡原が戻ってきたのですが、区間16位に留まっています。まだまだ、万全のコンディションでは無かったのかなあ。ここで総合14位にまで順位を下げることに…


7区のエース区間に再び抜擢された河田は区間13位、さすがに2番目に距離の長いエース区間は厳しかったか…それでも、ルーキーがこの走りならば上出来と言って良いのではないでしょうか。最長区間の8区に起用された青木は区間4位とさすがの走り、箱根5区でも圧倒的に頼りになる青木ですが、平地でもそのハイレベルな走りは変わりません。4つ順位を上げ、シード権ともわずか36秒差の11位ですからね。最長区間に青木を起用する戦略はズバリでしたが、もう少し前の区間で粘りたかったですねえ。シードを落とす結果となりました。

箱根に向けて

とにかく気になるのが佐藤と坪井の状態です。もう出雲、全日本には無理に合わせずに箱根1本に絞ったのですから、何とか間に合わせてほしい。ギリギリ間に合うという情報も気になるところ…万全であれば佐藤が2区、坪井も往路の主要区間か6区という布陣を思い描いていたでしょうからね。故障明けの2区は相当リスクが高いと思いますし、個人的には負担の少ない区間を任せてほしい気もしますが…エース区間を走る佐藤も見てみたい。。。


佐藤、坪井が往路を走れるような状態となると、5区には青木が君臨していますから、大きいですよね。できれば青木で挽回する5区ではなく、さらなる上位を狙う5区としたいところ。6区は佐藤、坪井と安定した走りを見せる選手を起用出来ていますし、二人以外の新たな6区というのも見てみたいですね。山は心配いらなそうかなあ。


往路は他に鎌田、河田と出雲、全日本で主要区間を任された選手が候補になってきそうかなあ。ともに来年度のチームにおいては中核を担うであろう選手ですし、主要区間で見てみたいところ。他の選手では…全日本に出場した増田が上尾ハーフで63分10秒と好走していますね。最初で最後の箱根となる今回、有終の美を飾ってくれれば。


4年生は全日本予選を走った岡原には箱根にきっちりと合わせてほしいですし、他にも箱根経験者の松澤やハーフで持ちタイムの良い強矢や佐々木など粒ぞろいなのですが…あまり姿を見せていないのが気がかりです。出雲や全日本になかなかエントリーされないところを見ると、箱根も厳しいのかなあと。


3年生は出雲、全日本と出場した田辺以外では、糟谷がハーフで結果を残し続けているんですよね。復路での起用は十分に有り得そうです。2年生は3大駅伝デビューを果たした久納、清家、人見らがそのまま箱根出場候補になる他、ハーフで64分17秒をマークした守角も楽しみな存在ですね。2年生の存在感が着実に増しています。


ルーキーはまだ1万やハーフで結果を残してきている選手が河田以外はおらず、今年度はちょっと厳しそうかなあ。楽しみな選手はズラッと揃っているのですが。。。


箱根に向けては、新戦力が台頭してきているとはいえ、まだまだ往路の主要区間を任せるには心もとないだけに、エースたちがどれだけの状態で戻ってこれるかが箱根の結果に直結しそうです。箱根では2年連続で6位、3年連続でシード獲得とシード常連校の仲間入りを果たしつつある法政大学、出雲、全日本と不完全燃焼の走りとなってしまいましたが、箱根にはベストメンバー、ベストコンディションで臨んでほしいものです!!

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