第102回(2026年)箱根駅伝 5区振り返り ~区間賞:黒田朝日(青学)~

総評

続いては箱根駅伝の5区における各選手の走りを振り返っていきます。5区結果はこのようになっております。5区は最もタイム差のつく区間ですが、その中でも今回は特にとんでもないタイム差がつくことに。やはり箱根の山は面白いですね。山を攻略した大学が優勝に大きく近づくのは今回も同様でした。優勝だけではなく、結果として5区を区間一桁で走った大学は全てシードを獲得しています。5区は適性ももちろん大事ですが、走力も非常に大事になってきます。

大学ごと

とにもかくにも黒田朝日の走りはとんでもなかったですね。67分16秒で区間2位に2分12秒という大差、これまでの区間記録を1分55秒も更新する驚異的な区間新記録で往路優勝のゴールテープを切りました。これまでも不滅の大記録と言われる走りは何度もありましたが…残る9区間は更新されてもおかしくない状況の中、この5区だけは本当にいつ更新されるのか?むしろ区間距離が変更するほうが先なのではと思うほど更新が困難なタイムです。大学トップクラスの上り適性があるであろう大学トップの選手が走って叩き出した記録ですからね。


69分台は2人で区間2位が城西の斎藤、早稲田の工藤が区間3位という走り。斎藤も十分素晴らしい走りなのですが、それでもこれだけタイム差がついてしまうのですが、恐ろしい…往路を5位で終える走りは十分素晴らしかったです。今年度さらなる飛躍を遂げた工藤は前回よりもタイムは落としていますし、本来の力を発揮出来たとは言えなかったかな。それでも、69分台で走っているのに往路優勝を逃してしまうのはチームとしてもたまったものではないですね。


70分台も今回は2人しかいなかったですよね。69分台でも十分トップクラスなだけに67分16秒がさらに際立ちます。区間4位に國學院の高石、5位に順大の小林と結果的に箱根で表彰台に上る大学は5区で区間5位以内で走っています。箱根5区の重要さが改めて分かります。國學院は5区を苦手としてきただけに、ルーキーの高石がこの走りを見せてくれたのは今年度のチームにとってはもちろん、来年度以降を見据えても非常に大きいです。順大も前回走った川原を平地に下ろすのも納得という小林の快走でした。


71分台は4人ということで、ここまでが区間1桁で走った選手たちということになります。創価の野沢が区間6位、3年前の区間13位からグッと順位を上げてくれました。駒澤の海晴が区間7位、急遽の5区でこれだけ走ってくれたのは苦しいチームにとって大きかったです。区間8位に帝京の浅川、山を比較的苦手としている帝京、楠岡、尾崎という経験者がいながら走った浅川が区間1桁で走ってくれたのもチームに取って大きかった。区間9位に日大の鈴木、2区に次いで自信を持っていたであろう5区で一桁の走り、往路も9位とシード圏内で終えられたのはチームにとっても狙い通りでしょうし、鈴木もしっかりと走ってくれました。


72分台も4人ということで、本当にタイム差が開きます。区間10位に山梨学院の弓削、3年連続で5区をいずれも区間中位で走ってくれるありがたさですね。区間11位に中央の柴田、4区まで先頭を走っていた中央ですが4区までほぼ完璧だった中で5区だけはやや苦しかったですね。中位では走っていますが、優勝争いとなるとタイムも順位も厳しかった。


区間12位に中央学院の米田、区間13位に東海の永本と続き、こちらも終盤までシードを争うことになる大学が続きました。米田はハーフでの実績に乏しいことを考えてもよく走ってくれたのでは。永本はエースの1人なだけにもっと区間上位での走りを個人的には期待していたかなあ。これならば平地のエース区間で見たかった気も…


73分台は2人しかいません。区間14位に大東大の上田、15位に東洋の宮崎という結果に。上田はルーキーですし総合順位を考えてもよく耐えてくれたかな。宮崎は前回区間9位で今回さらなる飛躍が期待されたことを考えると非常に苦しい走りになってしまいました。これでかなりシードが遠ざかってしまったので…


74分台は3人、神大の三原が区間16位、奇しくも2年連続5区16位ということでせめて前回よりは順位を上げたかったかな。立教の木島が区間17位、これまでの実績を考えるとある程度は仕方ないですが、今回は十分に山の準備が出来なかったとも言えてしまうか。区間18位に日体大の浦上、前回の区間11位から大きく順位を下げてしまいましたが、故障で全日本もエントリーされておらず間に合うかも分からない状況だったので、こちらは仕方ないのかな。


残りは75分台が1人、76分台が2人という結果でした。東農大の小島が区間19位、箱根予選では良い走りを見せていたのですが、最初で最後の箱根はほろ苦い結果に…東京国際の荒谷が区間最下位、上りは強いのでしょうが、それでもこれまでの実績を考えてもさすがに荷が重かったのでは…関東学生連合の高橋は区間最下位相当…今回はポイント制で区間を決めたという話でしたが、どんな決め方であっても、関東学生連合における山の選手起用は色々と難しそうです。

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