第101回(2025年)箱根駅伝振り返り ~青山学院大学~
続いては青山学院大学における箱根駅伝の振り返りと来年度に向けての展望を述べていきます。箱根結果はこのようになっております。出雲・全日本はまさかの3位に終わりましたが、優勝候補筆頭として臨んだ今回の箱根では驚異的な強さを再び見せ、見事に連覇を達成しました。

1区の宇田川は故障を抱えていたという話でしたが、結果として今回の展開は助かったか区間10位、区間2位とは12秒差、周りにも選手がいる中でタスキを渡しました。2区の朝日の走りは圧巻でしたね。前半は無理をしてハイペースについていかず、後半は得意の上りでどんどん順位を上げていく快走、1時間5分44秒で区間新なのに区間3位なのが恐ろしすぎますが…ここで10→3位と順位を上げる快走でした。
3区の鶴川は区間4位、ちょっとアクシデントもあったということで、本来の力は発揮できなかったようですが、それでもこの順位で走ってしまうところに強さを感じます。4区の太田は区間賞&日本人歴代最高タイムを叩き出す圧巻の走り、箱根では4年連続で圧倒的な強さを見せました。ここまで4度の箱根全てで驚異的な結果を残した選手は記憶に無いかも…
5区の若林は区間新&区間賞の快走でついに先頭に浮上、往路の優勝テープを切るとともに後続とも差をつけて総合優勝を大きく引き寄せました。若林が5区を走ると、青学は負けなしでした。そして6区ですよね…56分47秒というとんでもないタイムを叩き出して区間新&区間賞&優勝を決定づける爆走でした。57分台でさえ凄いと言われる中で56分台は凄すぎます。5区&6区ともに区間新をマークしてより、山を制する者は箱根を制すを体現する走りでした。
7区の白石は区間9位と決して悪くない走りでしたが、駒澤の圭汰がとんでもない区間新記録をマークしたことで、2位とのタイム差は大きく縮まることに。しかし、そのまま差を詰められないのが青学の強さですよね。8区の塩出は2年連続の区間賞を獲得する快走、全日本8区は苦しみましたが箱根には2年連続でしっかりと合わせてきました。
9区の田中も区間2位と安定した走り、全日本はやや苦しんでいましたが、こちらも箱根ではやはり強いです。。。この8,9区で差を縮められずに逆に広げたことで優勝をほぼ確実に…10区のルーキー小河原も区間賞と有終の美、ルーキーが10区を任される時点で当然強いことは分かっていますが、それでも区間賞というのが凄い。。。優勝のゴールテープを切りました。
3区鶴川、4区太田、5区若林、6区野村、7区白石、9区田中と往路3人に山を両方含む6区間が4年生…元々過去最高クラスのスカウトと言われた学年であり、この学年が卒業する影響は甚大…とならないのが青学の選手層ですよね。青学が箱根初優勝を果たして以降、〇〇世代が抜けるから弱くなるのではと毎年のように言われていましたが…毎年のように優勝を狙えるチームを作り続け、8度の優勝を果たしていますからね。
少なくとも現時点では来年度の箱根優勝候補筆頭は青学だと思っています。その一方で気になるのは出雲・全日本をずっと勝てていないことなんですよね。今年度は正直青学の一強だと思っていて、2年連続の3冠を達成するかと思っていましたが、出雲も全日本も3位…箱根優勝だけを狙うのであれば良いですが、今年度も3冠を狙うと宣言している中で箱根しか勝てなかったのは物足りない感じも…3大駅伝全てに合わせるのは青学であっても容易では無いですからね。
今回箱根を走った4人以外にも、3年生は荒巻が本来であれば往路を走れる実力者、2年生はまだ3大駅伝経験者こそいませんが、鳥井、平松と炒った実力者に中村もハーフで好タイムを連発しています。ルーキーはもう選手が揃い過ぎていて誰に期待というのも無いですが…折田、飯田、安島、黒田然、佐藤愛、佐々木、遠藤らはいずれも来年度の箱根を走ってもおかしくない選手たち…現4年生を超える学年になる可能性も十分です。
来年度もすでに2度目の3冠を目指すと監督も話していましたが、そのためには箱根だけに注力するわけにもいかない難しさもあります。先述のとおり箱根は優勝候補筆頭だと思っていますが、出雲と全日本は國學院、駒澤が引き続き強いでしょうし、早稲田、中央らも優勝候補に名を連ねてきそう。来年度の3大駅伝も青学を中心に回っていくでしょうし、箱根はもちろん出雲や全日本でも強さを見せて欲しいです。