2023年度 新年度持ちタイム(10000m) ~その1~
続いては1万mのタイムにおいて、2023年3月31日(昨年度最終版)、2023年4月1日(今年度開始)における順位・持ちタイムを見ていきます。まずは4月1日時点での持ちタイムが16~23位の8大学についてです。 1万は積極的に出場する大学とそうでない大学の差が激しいですね。一般的には戦力分析をするうえで最も参考になるはずなのですが…城西、法政、早稲田と箱根シード校が3校も16位以下となっています。新入生や新留学生などはまだ全て反映出来ていないかもしれません。
大学名 | 順位 | 2023/3/31 | 順位 | 2023/4/1 |
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城西大学 | 17位 | 28:53.01 | 16位 | 29:05.90 |
帝京大学 | 21位 | 29:06.48 | 17位 | 29:08.87 |
法政大学 | 15位 | 28:51.16 | 18位 | 29:10.40 |
山梨学院大学 | 18位 | 28:54.93 | 19位 | 29:12.57 |
早稲田大学 | 19位 | 28:55.54 | 20位 | 29:14.10 |
専修大学 | 22位 | 29:12.04 | 21位 | 29:19.31 |
国士舘大学 | 23位 | 29:13.38 | 22位 | 29:20.73 |
日本大学 | 16位 | 28:52.15 | 23位 | 29:43.73 |
前年度の17位から1つ順位を上げて16位となったのが城西大学、12秒のダウンとなっています。10~20秒あたりダウンしている大学が多いので、城西はやや少ない方かなあ。28分25秒を持つ山本唯を筆頭に28分台はすでに6人いるのは魅力的。主力が順当に上位にきていますしかし続くのが29分26秒の林ということで29分前半が1人しかいないのが少し寂しいかなあ。鈴木、大沼ら箱根シード獲得メンバーがまだタイムを持っていませんし、まだまだタイムは伸ばせそう。
前年度の21位から4つも順位を上げて17位となったのが帝京大学、わずか2秒のダウンに留まっています。トップ10から抜けたのは北野、山田の2人だけですし、すでに29分29秒を持つ楠岡が9番手、29分30秒を持つ大西が10番手とトップ10にすでに新入生が2人も入ってきているんですよね。これは3大駅伝出場した23校のうち、帝京だけです。帝京史上最強スカウトと言われる学年ですが、1万でもすでに存在感を示しています。
28分台はまだ4人ですし、ハーフチームトップの福田やハーフ63分台の選手が何人もトップ10圏外にいますし、新入生を筆頭にどれだけタイムを縮めてくるか楽しみ。
前年度の15位から3つ順位を下げて18位となったのが法政大学、タイムも19秒ダウンしています。内田、中園のトップ2を筆頭にトップ10から多くの選手が抜けましたからね、戦力ダウンは大きいです。28分34秒を持つ松永を筆頭に28分台が3人、29分前半の選手が6人おり10番手でも29分32秒となっています。3大駅伝経験者が順当に上位に来ていますが、トップ10圏外では箱根7区を走った宮岡らがいますね。トップ10のうち6人が4年生ということで、1万でも下級生が割って入ってきてほしいところ。
前年度の18位から1つ順位を下げて19位となったのが山梨学院大学、18秒ダウンしています。ムルア、木山、伊東、石部ら持ちタイム上位が一気に抜けましたからね。ムトゥクが28分21秒で持ちタイムトップ、続くのが28分41秒の北村で28分台はこの2人しかいないのはちょっと寂しいですね。その一方で29分10秒台で4人、10番手でも29分37秒となっています。29分台の選手はズラッと揃っていますし、箱根6区で好走した高田はトップ10圏外ですね。すでに29分47秒を持つルーキーの宮地を含め新入生も楽しみです。
前年度の19位から1つ順位を下げて20位となったのが早稲田医学、19秒ダウンしています。井川、鈴木という持ちタイムトップ2が抜けている影響は大きいです。箱根シード校では最も順位が低いことに。28分36秒を持つ石塚が持ちタイムトップ、28分台も辻、菖蒲を含めて3人しかいないんですよね。10番手も29分42秒に留まっています。しかしこれは持ちタイムが走力に見合わない選手があまりにも多いため。
ともに5千で13分35秒を持つ山口、伊藤がチーム9,10番手ですし、箱根で快走した佐藤も8番手です。今年度は1万ももう少し出場してきてほしいですね、大幅にタイムを更新出来るでしょうし。
前年度の22位から1つ順位を上げて21位となったのが専修大学、タイムは7秒ダウンに留まっています。高瀬、南らが抜けましたが専修は駅伝シーズンに1万に大挙して出場していたこともあって、28分台こそ28分11秒を持つキサイサだけですが、29分台は29分4秒の木村を筆頭にズラッとそろっており、10番手でも29分47秒となっています。ここに箱根1区を走った千代島や8区を走った野下らは入っていませんからね。過去最高クラスのスカウトとなった新入生も含めて、まだまだタイムは伸ばせそうですが…28分台も増やしていきたいところかなあ。
前年度の23位から1つ上げて22位となったのが国士館大学、7秒ダウンとなっています。綱本、福井らがトップ10から抜けているものの、国士館は集団で1万を走ったときに多くの選手が29分33秒前後で走りましたからね。カマウが28分33秒で抜けており、2番手は29分0秒の山本龍ですが、10番手でも29分33秒となっていますし、29分台も20人以上揃っています。明らかに主力でタイムを持っていない選手もいないですし、主力がここからどれだけタイムを伸ばせるかかなあ。しかし4/1時点でで22番手でも29分20秒が平均タイムというのも凄いですね。
前年度の16位から7つ下げて最下位となったのが日本大学、51秒ダウンとなっています。日大は本当に4年生の存在が大きすぎてタイム下落幅が他大と比べ遥かに大きいです。ドゥング、三山、松岡とトップ3をはじめ上位陣が揃って抜けていますからね。28分51秒を持つ西村がチームトップ、28分台が下尾も含めて2人なのはともかく、4番手ですでに29分49秒、30分切りも8人しかおらずに10番手で30分21秒ですからね。平均29分43秒と22位とも23秒離されています。
新留学生のシャドラックは正確なタイム(28分13秒??)が現時点で分かっていないのでまだ入っていませんが、山口兄弟など他にも楽しみな新入生も揃っています。そもそも1万はタイムが狙える記録会に主力以外出ていませんし、全日本予選に向けてもどんどんタイムを伸ばしていってくれれば。