2023年度 新年度持ちタイム(ハーフ) ~その3~

ハーフの上位10人の平均タイムにおいて、2023年3月31日(昨年度最終版)、2023年4月1日(今年度開始)における順位・持ちタイムを見ていきます。最後は4月1日時点での持ちタイムが1~7位の7大学についてです。 上位7校は全て前年度と同じ順位となっています。7校とも箱根シード校であり、トップ5はいずれも前年度の箱根でもトップ5に入っています。ハーフを走る機会が以前のように戻ってきたことで、だいぶハーフの持ちタイムも戦力分析をするうえで有用となってきました。

大学名順位2023/3/31順位2023/4/1
駒澤大学1位1:01:52.21位1:02:15.1
國學院大學2位1:02:05.62位1:02:15.8
青山学院大学3位1:02:22.33位1:02:42.5
順天堂大学4位1:02:24.94位1:02:52.6
創価大学6位1:02:49.95位1:03:01.4
中央大学5位1:02:36.46位1:03:00.5
東洋大学7位1:02:50.37位1:03:14.0
1位:駒澤大学

1位は駒澤大学、前年度の61分52秒は歴代最高タイムかなあ。もう平均で61分台に突入しましたね。今年度は62分15秒で23秒下がっています。60分40秒を持つ山野と61分台の円がトップ10からは抜けますが、田澤はそもそもハーフを一度も走っていませんからね。60分11秒を持つ篠原を筆頭に61分台が2人、62分台が5人いますが10番手は63分13秒とそれほど抜けてはいません。


9番手の芽吹や伊藤、圭汰らまだタイムを伸ばせる選手は多いですが、ハーフのタイムは最も2番手と近く、いつ抜かれてもおかしくはない状況です。またどうしても4年生が占める割合が多いだけに、3年生以下がどれだけ割って入ってくるかも来年度を見据えると大事になってきます。

2位:國學院大學

2位は國學院大學、わずか10秒しかダウンしておらず、すでに62分15秒で1位の駒澤とはわずかに0.7秒差となっています。中西大、坂本がトップ10から抜けますが、63分台前半の選手がズラッと揃っていることでダウン幅は最小限となっています。60分43秒を持つ山本を筆頭に61分台が2人、62分台前半が4人、10番手でも63分12秒となっています。


今年度も非常に強力なことが分かりますが…トップ10のうち駒澤は8人が4年生なのに対し、國學院は8人が3年生以下ですからね。今年度はもちろん、来年度に期待せずにはいられません。

3位:青山学院大学

3位は青山学院大学、前年度から20秒タイムが下がり、62分42秒となっています。順位は悪くないのですが、2位とは27秒も離れています。トップ10でも関口、中倉、宮坂、西久保、目片、横田と6人が抜けますが、ここに近藤も岸本とダブルエースは入っていませんから、ハーフを見ても卒業生の抜けた大きさが分かります。むしろこれだけ抜けて20秒しか下がっていないのが凄いですよね。61分25秒の若林を筆頭に62分台が4人、10番手でも63分14秒ですからね。佐藤は8番手、エースの太田はタイム無しと青学も伸ばす余地は十分にあります。選手は十分に揃っているだけに、後は実力者が足並みを揃えて3大駅伝に臨めるかですね。

4位:順天堂大学

4位は順天堂大学、前年度から28秒下がりこれは上位7校の中では最も大きいです。野村、伊豫田、西澤、四釜の4人がトップ10から抜けることになりますし、平を含めた卒業の穴の大きさはハーフのタイムからも分かります。順大までがすでに62分台の平均ということに。今年度も61分41秒の三浦を筆頭に62分台が4人はトップ3と遜色ないですが、63分台が4人しかおらず10番手が64分2秒となっているのは、やはり選手層がちょっと薄くなってしまったことも伺えます。まだ2年生は目立ったタイムを持っていませんので、楽しみな新入生とともにハーフでも割って入って欲しいところ。

5位:創価大学

5位は創価大学、わずか12秒のダウンに留まっています。トップ10からは嶋津、緒方、松田、本田と4人が抜けることになりますが…エースのムルワはハーフを走っておらず、横山、葛西、濱野、新家はいずれもトップ10圏外でしたからね。タイムの下落とは比べ物にならないほどに戦力ダウンは大きいです。今年度は62分18秒の小暮が持ちタイムトップ、62分台が5人揃い10番手でも63分33秒となっています。


びっくりしたのが東海の吉田響が編入で加入したとのこと。体調を崩す前にまで戻せればこれ以上ない大きな戦力となります。3大駅伝未経験者が多くトップ10に入ってきているのも創価の特徴かなあ。新戦力候補がタイム通りの強さを駅伝でも発揮出来れば、今年度の駅伝も面白そう。

6位:中央大学

6位は中央大学、前年度から24秒下がることとなります。トップ10からは助川、千守、田井野、中澤らが抜けることに。若林も含めて卒業生はエースでは無かったかもしれませんが、チームを支えてくれた選手たちでしたからね。今年度は61分47秒の大和を筆頭に62分台が4人、63分台もズラッと揃っており、10番手でも63分51秒となっています。このトップ10の中に溜池、駿恭の強力2年生コンビに主将の湯浅も入っておらず、5千や1万に比べてまだまだタイムは伸ばせそう。むしろ主力以外でハーフ上位に入ってきた選手が何人もいるのは、箱根に向けて頼もしい限りです。

7位:東洋大学

7位は東洋大学、24秒ダウンして63分14秒となっています。児玉、柏、木本、前田ら箱根シードに貢献した選手たちが抜けることに。60分43秒を持つ松山が1人抜けており、2番手は62分41秒で62分台は梅崎と佐藤の2人ということに。63分台は5人おり、10番手も64分5秒となっています。トップ10で3大駅伝未経験者は本来箱根出場予定だった熊崎だけですし、比較的実力者が上位に…ただトップ10の中には2年生がいないですし、新入生も含めた下級生の躍進がやはり大事になってきますね。

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