2017年度 新入生特集その8 ~国士&大東&拓殖&上武~
これが最後になります。平均持ちタイムが14分40秒以降の4校、国士舘、大東、拓殖、上武について今年度&来年度の新入生を見ていきます。いずれも今年度の箱根には出場している4校となり、しっかりと育成出来ていることが伺えます。拓殖、上武はいつも苦しいスカウトですが、国士舘、大東は良いときは良いのですが、今回はタイム上厳しいです。
22位:国士舘大学(14:46.57)…箱根20位
藤沢翔陵の加藤が14分33秒のベストで来年度の10位に入ってきています。都大路では1区21位、都道府県対抗は5区27位ということで、特に都大路は上々の走りだったのでは。箱根最下位からの巻き返しを図る国士舘にとって、即戦力候補ですかね。他には高知工業の千屋が2年時に都大路を走っていますが、4区58位とブービーに沈んでいます…
14分30秒切りが0人で14分40秒台も数人という判明状況で残りは14分50秒台になるのかなあ。せめてもう少し、14分40秒台が新たにいてくれればという状況かなあ。ここ数年で見ても、持ちタイム上はかなり苦しいスカウトとなっていますねえ。箱根に3年ぶりの出場を果たしたことで好転してくれれば良いのですが。。。
現1年生を見てみると、わずかに1人と25大学中単独最下位です。福田が唯一入っていて、箱根も走っていますが6区最下位、ハーフもまだ66分台ですし、今後に期待の選手です。いくら2年生に選手が揃っているとはいえ、このままではチームとしても厳しいですし、福田のさらなる成長はもちろん、新戦力の台頭が複数人求められます。
23位:大東文化大学(14:46.72)…箱根13位
スカウトが良いときは市田兄弟が加わったり、14分10秒台が複数いたりもする大東大ですが、来年度の新入生は私が把握する限りでは14分30秒切りが0人、14分40秒切りでも14分39秒が2人いるだけという非常に厳しい状況です。持ちタイムトップとなる千原台の藤岡は2年の都大路で1区37位で走っていますね。
もう一人の14分39秒を持つ鹿児島実業の稲留は都大路で6区7位とまずまずの走りを見せています。14分40秒台も1人で後は14分50秒台という状況です。14分44秒を持つ鎮西学院の阿比留は都大路4区に出場し39位という結果でした。大舞台で経験のある選手は何人かいますが、即戦力かと言われるとまだ厳しそう。。。
現1年生を見てみると、二人しかいませんね。といっても、その二人が川澄、奈良という強力コンビ。川澄は1万mで29分11秒、奈良は29分12秒となっています。ともに箱根予選では好走したものの、3大駅伝では全日本、箱根揃って撃沈、特に箱根は二人がもう少し粘れていればシードも見えていただけに悔しい結果に…
来年度も二人にかかる期待は大きいですし、3大駅伝でも結果を残せる選手に成長して欲しいところ。来年度の新入生が厳しいことを考えると、2人以外にも選手が出てきて欲しいですよね。人数も少なめで、持ちタイム上はまだ14分30秒台が1人いるくらいで残りは14分40秒台と苦しい状況ではありますが…
24位:拓殖大学(14:49.33)…箱根14位
例年スカウトで苦戦が続く拓殖、現1年生はまだ良かったのですが、来年度は14分40秒切りが1人もいないという状況で、再び厳しいスカウトとなりそうです。トップは14分42秒を持つ大分の松岡、都大路では7区13位とまずまずの走りを見せています。
14分40秒台も私の把握する限りではまだ2人だけ…後は14分50秒以降で全国の舞台を経験している選手も少ない…まあ、拓殖のスカウトが厳しいのはいつものことで、それでも箱根に連続して出場するだけの戦力にまで育成出来ていますし、今年度は全日本でシード争いにも絡んできましたからね。再び岡田監督の手腕に期待することになりそう。
現1年生を見てみると、既に5人登録されていますね。やはり、拓殖の1年とすれば多いです。赤﨑が箱根10区12位と上々の走りで、ハーフも63分41秒まで伸ばし、一歩抜け出してきました。エース候補ですね。中井は箱根予選に出場し、ハーフも64分37秒まで伸ばしてきた選手、藤井は箱根予選でチーム最下位もハーフは65分12秒とまずまず。
上述の3人が箱根予選経験者でハーフのタイムも良いですね。他には松下が5000mで14分28秒と高校ベストながら、トップ10に入るタイムを持っています。楠本は1万mで30分47秒に留まりますが、全日本予選にエントリーされていますね。3大駅伝経験者はまだ赤崎だけですが、1年にして結果を残し始めている選手もおり、来年度以降楽しみな学年と言えそうです。
25位:上武大学(14:59.34)…箱根15位
スカウトが苦戦するのはいつものことではありますが、私の把握している限りでは14分40秒台が3人で残りは15分オーバー、その結果として、5人平均は14分59秒と24位の拓殖にも10秒以上の差をつけられ、ギリギリ15分切りという状況です。さすがに、もう少し15分切りの選手は判明するでしょうが、それでも厳しすぎる…
14分43秒を持つ伊賀白鳳の西井が持ちタイムトップで全国の舞台を見ても、14分49秒のベストを持つ桂の松本竜が2年の都大路で6区29位で走っているかなあ…高校時代に無名の選手を育て上げるのが上武の箱根連続出場を支えているとはいえ、もう少しスカウトを改善していきたいところです。。。
現1年生を見てみると、2人登録されているだけと人数舎少ないです。橋立が箱根予選で132位、箱根では7区17位と既に長い距離でも戦力になってきていますね。岡山は全日本予選にエントリーされた選手、ただタイムは5000mで14分41秒、1万mで30分38秒でハーフはまだ未出場とこれからの選手…1年生は20人と人数は多いだけに、来年以降抜け出す選手に期待ですかねー。