2016年度 ハーフ持ちタイム遷移 ~その1~

学生ハーフが終わり、来年度のハーフ持ちタイムトップ10が見えてきましたので、5000m,1万m同様に、2016年4月1日(今年度開始)、2017年3月16日(今年度最終版)、2017年4月1日(来年度開始)の3つのポイントで持ちタイム遷移を振り返りつつ、来年度の戦力を見ていきます。まずは1~8位について…

 

大学名 2016/4/1 2017/3/16 2017/4/1(予定)
東海大学 4位 1:03:30.5 4位 1:02:44.2 1位 1:02:45.3
青山学院大学 1位 1:02:53.1 1位 1:02:34.2 2位 1:02:54.1
山梨学院大学 5位 1:03:33.7 5位 1:02:58.1 3位 1:03:16.2
駒澤大学 2位 1:03:08.8 2位 1:02:39.9 4位 1:03:16.4
東洋大学 8位 1:03:59.8 6位 1:02:58.6 5位 1:03:25.8
日本体育大学 7位 1:03:44.1 7位 1:03:07.3 6位 1:03:28.6
早稲田大学 3位 1:03:18.2 3位 1:02:42.0 7位 1:03:42.2
中央学院大学 11位 1:04:10.2 12位 1:03:42.6 8位 1:03:48.1

 

 

1位は東海大学、今年度の4月1日よりも45秒も平均タイムが短縮されているのも驚異的ですが、現時点と来年度で僅かに1秒しかタイムが下がらないのが凄い。4位から1位と3ランクアップです。林、廣田と学生ハーフで1,2位に入った二人でさえ、持ちタイム8位、10位ですからね…62分3秒を持つ鬼塚を筆頭に62分台が6人、10番手でも63分14秒というハイレベルさです。

 

トップ10のうち、1年生が5人と最多ではありますが、3年生トリオ(川端、春日、國行)が62分台をマークしたりと、2年生以上も存在感を見せていますね。2位の青学にも9秒差をつけており、平均62分45秒は4月1日時点のタイムでは無いですよね。ただ、トップ10圏外で確実に入ってきそうなのはエース校の關くらい…ここからどれだけタイムを伸ばせるかも楽しみですし、3大駅伝でも優勝という結果が求められることになりそう。

 

 

2位は青山学院大学、62分54秒で62分台は2校のみとやはり抜けています。今年度始めと現時点はいずれもトップですが、来年度は2位とトップの座を明け渡すことに…田村が唯一の61分台、63分切りは7人と全大学中最多を誇ります。しかし、8番手は63分24秒、10番手も63分42秒に留まったこともあり、2位に甘んじています。

 

トップ10圏外で明らかにタイムをマークしていない選手はいなそうかなあ。現有戦力の底上げや新入生がどれだけタイムを縮めるかが鍵になりそう。トップ3は田村、下田、中村と3年生が占めており、最上級生が頼りになるチームはやはり強いですし、来年度の青学も優勝争いの中心にいることでしょう。トップ10に入る1年生が鈴木1人しかいないのは気になりますが、来年度の今頃はきっとまた主力となる選手が増えているのでは…

 

 

3位は山梨学院大学、現時点での5位から2つ順位を上げています。60分50秒と驚異的なタイムを持つニャイロがずば抜けていますが、62分台は上田、永戸の二人しかおらず、63分台も4人、10番手は64分51秒ということで、平均が63分16秒と2位青学とも18秒もの差をつけられています。データ以上、エース級は他大学のエースに引けを取りませんが、中堅どころが厳しいということに…

 

63分台を新たにマークした久保や64分1桁を持つ藤田、片山という2年生が勝負レースでも結果を残していってほしいですね。ニャイロ、永戸以外は3年生がチームの中心ですからね。そして、1年生は首藤がギリギリの10位に入るのみでタイムを伸ばせていない1年生の今後にも期待です。

 

 

4位に駒澤大学、現時点から下がる順位は2つですが、タイムは37秒も下がることに。中谷、大塚、西山らが抜ける影響は3部門全てで大きいですね。ただ、63分16秒で山梨学院とはわずかに0.2秒差しかありません。工藤が61分25秒と日本人トップを誇る一方、62分台は片西、下の二人、63分台も4人で山梨学院とはタイム構成が似ていますね。

 

ただ、64分台は前半だけでも4人おり、選手層は2年生を中心にやや増してきたかな。明らかにタイムを縮められそうな選手もちょっと見当たらず、新入生も含めた現有線力の底上げが必要となりそう。トップ8は3年生✕4、2年生✕4となっており、前々から言われているように、1年生からも3大駅伝に出場する選手が出てきて欲しいところです。

 

 

5位は東洋大学、今年度始めが8位、現時点で6位、そして来年度が5位と着実に順位を上げてきています。62分5秒の相澤を筆頭に竹下、山本修と62分台が3人います。63分台は4人ということで、3~5位の持ちタイムの構成が似ている。。。10番手は64分38秒となっており、4位の駒澤とも9秒ほど差をつけられています。

 

トップ10のうち3年が4人、1,2年が3人となっており、学年のバランスは良いですね。トップ10圏外では箱根9区区間賞の野村が66分台となっており、62分台を出すだけの走力は十分にありますよね。小笹の64分台もまだまだタイムを縮められそうですし、伸びる余地はありそう。3年生が着実に結果を残し始め、頼りになるだけに、1,2年生もそれに続いてほしいですね。

 

 

6位は日本体育大学、現時点での7位からは1つ順位アップで5位東洋とは3秒弱の差です。62分台は一人もいませんが、63分台前半が5人さらに後半が5人ということで、トップ10が全て63分台という唯一のチームです。3年生がトップ10のうち6人を占め、データ上でもチームの中心となりますね。

 

上位9人は1万mでいずれも29分15秒以内の一方で10位以下に29分15秒切りはおらず、上位8人は3大駅伝経験者の一方、9番手以降は3大駅伝未経験と持ちタイム、実績ともに豊富な選手とそうでない選手との差がちょっと開きつつあるのかなあ?トップ10圏外でハーフベストが明らかに物足りないという選手もいませんし…

 

 

7位は早稲田大学、今年度始めも現時点も3位ですから4つ順位を下げることとなります。タイムも1分下げることになりますね。持ちタイム上位の大学では順位もタイムも最も下げることに。武田、平、鈴木、井戸、佐藤とトップ6のうち5人、いずれも63分切りの選手が揃って抜けるわけですから、その影響は非常に大きいですよね。

 

62分台は太田、長山、安井と3人、63分台も3人ですね。しかし、64分台も3人しかおらず、10番手は65分1秒ということで、選手層の薄さという不安要素が出てくることに。一般組もそろそろメンバーに入ってきてほしいですね。トップ10圏外では新迫がハーフ未経験ということで、チーム上位に入ってくるだけの走力はありますね。

 

 

8位に中央学院大学、現時点で12位ですから、4つ順位を上げることとなります。25大学中、最も順位を上げることに。トップ10に入っていた4年生は海老澤兄弟だけでしたからね。64分台の選手も多いですし、タイムダウンは6秒弱に留まっています。62分台は大森1人ですが、63分台は4人、64分1桁も3人いますね。

 

さらに中央学院はタイムを伸ばす要素も豊富です。3大駅伝全てで主要区間を走った高砂に箱根6区で2年連続快走の樋口がともにハーフのタイムを持っておらず、3大駅伝フル出場を果たした廣もトップ10圏外ですからね。特に高砂は62分台を出してきてもおかしくないですし、3大駅伝の成績と持ちタイムも近づいてきましたね。来年度の3大駅伝、どこまでいけるか本当に楽しみです。

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