2014年 上尾ハーフ雑感 ~早稲田の髙田が優勝、駒澤の工藤が3位~

2014年11月17日

本日、上尾ハーフが行われました。アップダウンが少なくてタイムの出やすいレースとして知られ、さらに全日本の2週間後という時期もあって、箱根シード校がこぞって出場してくることから、箱根優勝・シード争いに向けて各大学の現有戦力が見えてきます。今回、上位100人に入った選手のタイムが判明しましたので、各大学ごとに雑感を述べていきたいと思います。ハーフ平均持ちタイムも更新してありますので、ご確認ください。『履歴検索』ボタンを押下することで、持ちタイムの遷移も確認出来ます。大学のあいうえお順に見ていきます。

 

 

國學院大学

主力は出場してきませんでしたが、塚本が63分台に突入したのを始め、川副、曽我部、高橋、ルーキーの渡邊がいずれも64分前半でまとめています。國學院の65分切りの人数は全大学を見てもトップクラスですねー。箱根に向けて10人を選ぶのが大変そうです。

 

国士舘大学

石井が64分51秒のセカンドベストを出したくらいですね。ハーフ持ちタイムでチームトップだった中村大介も退部してしまいましたし、国士舘がまた箱根に戻ってくるのは正直厳しそうです。

 

駒澤大学

最も収穫のあった大学の1つがこの駒澤大学でしょう。全日本で5区2位の好走を見せたルーキーの工藤が何と62分18秒と日本ジュニア歴代4位の好タイムを叩き出し、3位に入りました。終盤まで優勝争いに加わっていたということで、全日本の結果も納得の圧巻の走りでした。世羅高校時代、補欠で都大路出場経験が無いのが信じられません。。。また、猪浦、大塚といった全日本を走っていない二人が62分32秒で6位、7位と入賞しています。二人とも箱根を走れるかどうかのボーダーの選手で、駒澤の層の厚さが分かります。4年で初ハーフの大谷が63分27秒、ルーキーで初ハーフの高本が63分31秒とともに距離に問題無いことをアピールし、箱根10人の争いは熾烈を極めることになりそうです。他、二岡が63分42秒でベスト、小根山も64分17秒でまとめており、全員がしっかりと走れているのも大きいですね。久しぶりの箱根制覇に向けて視界良好です。

 

城西大学

故障で苦しみ続けてきた高橋が64分2秒と久しぶりに結果を出しました。さらに、佐藤、廣瀬といった他の2年生も64分30秒前後でまとめています。菊池、松村陣に続く2年生が一気に3人も出てきたことになりますねー。これは、今年度の箱根に向けてはもちろん、4年が主力のチームにおいて来年度以降にも繋がりますね。黒川も64分19秒とセカンドベストで走っており、箱根に向けて希望が見えてきましたね。

 

上武大学

急激に伸びてきている2年の河崎が64分27秒をマーク、石黒も64分30秒を出してきました。徐々に層が厚くなってきている上武なだけに、いきなり箱根10人は厳しいかもしれませんが、16人には入ってくることでしょう。去年の箱根終了後は、現4年生が卒業したらどうなってしまうんだろう?なんて思っていましたが、1~3年のいずれも成長を遂げており、ほっとしました。

 

拓殖大学

エース格の1人である金森が63分14秒とさすがのタイムを出してきました。5000mでもベストを出すなど、今シーズン好調ですね。宇田も63分台に突入し、主力の1人となってきました。櫻井、新井も64分中盤、後半でそれぞれ走っており、箱根に向けて徐々に陣容が見えてきましたかねー。しかし、まだまだ層の薄さは解消されていないですが。。。

 

大東文化大学

市田孝が最後まで優勝争いをし、トップと1秒差の2位、前回の優勝者が2年連続で結果を出しました。タイムも62分3秒と素晴らしいですね。全日本1区での区間賞争いといい、ここにきて更に伸びてきているようです。箱根では優勝候補のエースたちとも十分に渡り合えそうですね。宏も63分10秒で走っており、ダブルエースは問題無さそうです。池田の63分台でのベストは実力通りとして、64分台前半で森橋、後半で北村が走ってくれたのは大きいですね。箱根に向けて何とか力のある10人を揃えたいところです。

 

中央大学

箱根予選を怪我で走れなかった選手の走りに注目が集まった中央ですが、見事に結果を残しました。藤井が63分18秒の好タイムをマークしたのを筆頭に、町澤、永井がともに63分台で走り、故障明けとは思えない走りを見せてくれました。3人とも十分に箱根に間に合いそうで安心です。ここからさらに仕上げていって欲しいですね。後は三宅さえ復活してくれれば選手がひと通り揃うのですが・・・他には、新垣が64分前半でベストを出したのも良い走りでしたねー。ただ、主力になってほしい市田、箱根5区を任せたい小谷がともに65分台と奮わず、課題も残る結果となりました。

 

中央学院大学

箱根予選、全日本と海老澤剛の活躍が記憶に新しいところですが、双子の太が64分13秒の好タイムをマーク、チームトップ10にも入ってきました。剛に負けてばかりもいられないですし、是非ともメンバー争いに絡んできて欲しいところです。小川も64分台で走っており、少しずつ底上げが進んでいるようですね。

 

帝京大学

2年の内田が63分45秒をマーク、さすが出雲の6人に選ばれるだけのことはありますね。3,4年生が中心のチームにおいて、2年生が出てきたのも大きいです。他には、3年の岩間が64分32秒で走っていますね。帝京は先日の日体大1万mや来週の学連記録会など1万mに重きをおいているようです。

 

東海大学

故障明けとなった吉川が63分25秒とチーム3番手、安藤が63分28秒でチーム4番手のタイムをマーク、箱根予選会を走らなかった選手が元気です。箱根では、最初で最後の3本川トリオ(石川、中川、吉川)の共演が見られるでしょうか?他にもルーキーの春日が64分ジャストだった他、成田、小林巧も64分中盤でまとめ、選手層が非常に厚くなってきました。

 

東洋大学

最も収穫のあった大学はこの東洋かもしれません。弾馬が62分30秒で5位に入った他、櫻岡が62分台に突入、今井が63分5秒、寺内、ルーキーの小早川が63分10秒台の好走を見せました。他にも3年の渡邊、長谷川が63分30秒台で走っており、トップ10のうち実に7人がベスト更新という大盛況となりました。ハーフの平均持ちタイムも63分12秒まで伸ばし、8位→3位と一気に伸ばしてきており、さすがは箱根に圧倒的な強さを見せる東洋といったところでしょうか。特にルーキーの小早川の63分17秒はびっくりしました。東洋の箱根10人争いも熾烈を極めそうですね。他にも4年の名倉、2年の口町が64分前半でまとめていいます。

 

日本大学

石川が63分40秒と初のハーフで好走を見せました。やはり、着実に力が付いてきているようです。ただ、エース格の荻野がギリギリ63分台だったのはちょっと不満かな・・・他には高松が64分45秒でベストを更新したくらいですねー。どのくらい出場していたのかは分かりませが、箱根シード校がこの結果は箱根に向けて不安の残る結果と言えそうです。

 

日本体育大学

ずば抜けたタイムこそ出なかったものの、好記録連発となったのがこの日体大、奥野が62分56秒、木村が63分8秒とそれぞれチーム3,4番手となる好タイムをマークした他、63分40秒~64分30秒までの50秒の間に、加藤、山本、冨安、小松、冨田、小野木、柿本、城越が入ってきており、着実に底上げができていることが伺えました。名前を挙げた8人の打ち6人が1,2年生というのも今後に向けて楽しみな要素です。ただ、絶対的なエースである山中が相変わらず姿を見せず、不安を隠しきれません。山中以外で悪い流れになった時にそれを変えらそうな選手がいないだけに。。。

 

法政大学

木村が64分53秒で自己ベストを出したくらいで、目立った結果はありませんでしたね。3年生以下も選手は揃っていますし、箱根予選落ちするチームでは無いと思いますので、1年かけてしっかりとチームを立て直してきて欲しいところですが。。。

 

明治大学

牟田が63分6秒でチーム3番手となる好タイムをマークしました。スピードはあるものの、やや不安定なところもあってか全日本、箱根では起用されたことがありませんが、箱根では10人に入ってくるでしょうか?他にも2年の江頭賢が63分43秒をマークし、藪下、江頭祐も64分台前半で走っています。今年度の8~10番手争いといった感じかな?来年度は確実にメンバーに入ってきて欲しい選手たちですね。

 

山梨学院大学

市谷が64分6秒とまずまずのタイムをマーク、河村も64分37秒で走っており、ルーキーがなかなかの走りを見せてくれました。16人には入ってくるでしょうが、さらに10人にも入れるか??他には磯野が64分12秒のベストを出しています。2年連続箱根予選を走っていますが、箱根で出番が回ってくるでしょうか?全体としては64分きりが1人も出ずにちょっとさびしい結果となってしまったかなあ。。。

 

早稲田大学

全日本の鬱憤を晴らすかのように好タイムを出した早稲田、髙田が市田孝との争いを制して優勝、タイムも62分2秒と見事です。前回の箱根2区区間賞の選手が結果を残してくれました。今年度も安心して2区を任せられそうです。他にも、全日本ではともに二桁順位だった中村信、佐藤がそれぞれ62分台で4位、8位に入りました。全日本は一体何だったんだろう?という感じの好走ですね。佐藤は同期で同じ一般組の井戸に続いての62分台突入です。2年のスポーツ推薦組に元気がない中、この二人は面白いようにベストを更新していますね。他にもルーキーの安井が63分30秒と好タイムをマーク、柳も63分11秒とさすがですねー。ただ、田口が最後足を引きずっていたという情報もあり、63分49秒と奮わなかったタイムとともに心配です。ただ、恐らく走っているであろう武田、光延が100位以内に入っておらず、箱根に向けて気になるところです。

 

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