2014年 全日本大学駅伝結果考察 ~15位:城西大学~
最後は15位と関東最下位となった城西大学について、全日本大学駅伝の結果を考察してみます。大会結果はこのようになっております。確定オーダーを見た感想としては、1区紘太は非常に楽しみで、5区までに主力を注ぎ込んできましたが、6,7区はようやく復帰してきた選手、アンカーに1年生は大丈夫なのだろうか?と思っていました。結果としては、5区までは何とかシード近辺で粘りましたが、6区以降は急降下で特に7,8区はひどかったですね。。。あそこから関東最下位まで落ちるとは思いませんでした・・・
1区は紘太、アジア大会、箱根予選と連戦続きな上に体調を崩したりもして万全では無かったみたいですね。それでも、結果を残すのが大学トップクラスのランナー、5km過ぎからペースを上げ、市田孝と謙太と激しいトップ争いを繰り広げ、ラストスパートでの兄弟の争いは最も見応えがあったかも。。。結局は区間2位ということでしたが、タスキを渡したのが謙太が速いだけで、ルール上ラインを超えたのが速い方が先着なので、紘太が区間賞では?という話もありますね。どちらにしろ、見事な走りでした。今シーズンの活躍ぶりは謙太と並んで日本でもトップクラスですね。千葉国際駅伝にもエントリーされていますが、正直レース過多だと思うので、休んで欲しいです。城西としては、最高のスタートを切ることが出来ました。
2区は横田、箱根予選でも30位と好走しており、主力の1人です。しかし、駒澤の中谷、大東の市田宏と力のある選手が相手ではさすがに分が悪かったのか、最初から二人には付いていけずに徐々に差をつけられていきました。区間11位、タイムも40分オーバーでしたし、ちょっと残念な走りになってしまいました。予選会では好走することの多い横田ですが、3大駅伝では前回の3区18位に続いてなかなか結果を残せていないかなあ・・・総合順も2→5位に下げてしまいました。
3区は菊地、個人的には紘太についで安定感のある選手だと思っています。前回の箱根でも6区6位と好走、箱根予選会も64位でまとめています。初の全日本でも3区4位の好走、最短区間ではありますが、力のあるところを見せました。箱根ではもう6区に起用している余裕はチームには無さそうですし、主要区間を走って欲しい選手ですね。
4区は寺田、全日本予選では2組6位の好走、箱根予選会でも20位と見事な走りを見せてくれました。それだけに、この全日本でも楽しみにしていたのですが、区間12位で総合順位も5→7位とシード圏外に落ちてしまいました。前回の箱根も9区20位でしたし、やはり3大駅伝では力を発揮出来ていないんですよねー。予選会と3大駅伝の一番の違いは集団で走るか単独走が求められるかだと思いますが、単独走でしっかりと走れる選手が今の城西には少ないのかなあ?
5区は松村陣、全日本予選では3組まずまずの走りを見せるも、箱根予選会には出場せずに心配されましたが、区間7位とまずまずの走りをしてくれました。総合順位も1つ上げて再びシード圏内に入ってきましたし、ここまではチームとしてもまずまず粘れていましたね。箱根に向けても心配無さそうですし、松村陣が戻ってきてくれたのはチームにとっても大きいですね。来年度は菊地とともにチームを引っ張っていって欲しい選手ですし。。。
6区は室井、ほとんど姿を見せていませんでしたが、先月の記録会で復帰し即3大駅伝に起用されました。3年にして3大駅伝デビューとなりましたが、結果は区間12位・・・戻ってきてくれたのは良かったですが、結果はちょっと微妙だったかなあ。高校時代に14分14秒で走っている選手ですし、もっと伸びてきて欲しいんですけどね。高校時代、持ちタイムの良かった選手が、城西では辞めてしまったり、怪我をしてしまったりとなかなか戦力になってこないですね。。。それが、今の低迷につながっているのかなと思ってしまいます。
7区は山本、室井同様、先月の記録会で復帰してきました。1年時は出雲や箱根に出場しましたが、2年以降は故障もあってほとんど姿を見せず、走っても凡走が続いていました。ようやくの復帰はチームにとってプラスだとは思うのですが、まさかの区間21位という結果に終わってしまいました。この順位は8区を走った菅と並んで関東勢の全区間で最低順位です。それを、チームの7,8番手が走ると言われる7区で出してしまったのはさすがに駄目ですよね。まだ、3大駅伝を走るレベルまでは戻せていないのかなという感じでした。これでは、箱根も怖すぎて起用出来ない気が。。。8位→10位と順位を下げ、後続とも一気に差を詰められてしまいました。
8区は菅、いくら今シーズンまずまずの結果を残しているとはいえ、まだ1年生、関東の14大学を見ても1年生が走ったのは菅のみで2年も神奈川の東しかいません。それだけ、上級生を走らせるのが定番の最長区間に箱根予選から2週間後のルーキーを走らせるのはさすがにどうなんでしょう?箱根予選は82位とまずまずまとめてくれていましたが、やはり最長区間は荷が重かったのか区間21位と散々な結果に・・・総合順位も10→15位と5つも落としてしまいました。元々厳しい戦力だったとはいえ、トップと同タイムの2位から15位まで落ちるとは思いませんでした。
5区まではまずまずのレースをしていただけに、特に7、8区が残念でしたね。故障明けの選手が戻ってきたのは収穫でしたが、選手層の薄さを露呈する結果となってしまいました。来年度は絶対的エースである紘太が抜ける他、横田、寺田と前半の主要区間を走った選手がごっそり抜けます。さらに、箱根予選会は14人中9人4年生がエントリーされるなど、4年生が中心になっているだけに、来年度は全日本予選を突破するのは正直厳しいかなと思っています。
箱根に向けても課題が残る結果となってしまいました。確実に稼げる選手は紘太しかおらず、恐らく1,2区のどちらかだと思いますが、その流れを活かしていきたいところですね。全日本を走れなかった主力の4年生である、松村元、黒川といった選手の復活や西岡、舟生、河名といった3年生もメンバー争いに絡んできて欲しいですし、やはり3,4年生がしっかりとしていないことには箱根では戦えないですよね。シード権獲得は厳しいかなとは思いますが、来年度のことを考えるとシード権は何が何でも欲しいところでしょう。全日本予選の通過も正直意外でしたし、箱根でもいい意味で予想を裏切りシード権を獲得してほしいものです!
明日からは、箱根駅伝における各大学ごとの優位/不安要素について考察していきます。