2014年箱根予選会戦力分析 ~法政大学(前回本戦11位)~
続いては、法政大学について箱根予選会の戦力分析をしていきます。前回の箱根では西池、足羽を起用出来なかったのが響き、アンカーで逆転されての11位と惜しくもシードには届きませんでした。西池がいるかいないかでは大きくタイムが変わってくるだけに、その欠場は痛かったですね・・・箱根予選14人はこのようになっております。
3年:中村 涼、藤井 翔太、佐藤 和仁、藤井 孝之、有井 渉
1年:園田 憲佑
エースである西池が前回の箱根に続いて予選落ちとなってしまいました。1年時から怪我が多かったですが、4年生になっても変わりませんでしたね。。。全日本予選では故障明けながら粘り強い走りを見せており、箱根予選でもどんな走りを見せてくれるのか期待していたのですが・・他は、4年の岩崎、大久保といったトラックシーズンに好調だった二人が外れてはいますが、ともに箱根予選会・箱根は未経験ですし、調子次第では外れてもおかしくないと思っていましたので、西池以外はしっかりとエントリーされていると言っていいでしょう。持ちタイムを見ると、1万mの平均持ちタイムは11位とボーダーを下回っている一方、ハーフとなると6位まで順位を上げてきます。1万mでは持ちタイムが30分30秒オーバーの選手が4人いますからねえ。。。ハーフでは、62分台が関口、佐野と二人いる一方、63分台は誰もおりません。数値を見ると、箱根予選はちょっと苦戦しそうな気もしてしまいます。
最も稼ぐ役割が期待されるのが関口、西池が居ない以上、関口には悪くてもトップ20位以内には入ってきて欲しいです。今年度は3年時に比べるとやや元気はないものの、実績のある選手ですし心配はいらないでしょう。また箱根5区での快走を期待するためにも、まずは予選会でチームを引っ張って欲しいです。続くのは2年の足羽でしょうか?箱根を欠場し、故障に苦しんでいましたが、全日本予選では3組2位という素晴らしい走りを見せてくれました!出雲・全日本でともに好走の経験があるなど、勝負レースで外さない選手なだけに、箱根予選会も期待出来そうです。関口同様、稼ぐ役割が期待されますね。
坪田監督が順調にきていると言っていたのが3年生の5人、具体的な名前は挙げていませんでしたが、恐らく今回の箱根予選にエントリーされている5人のことなのでしょう。中でも中村は箱根で4区6位と好走している選手、全日本予選でも3組10位でまとめており、3年生の中心的選手と言っていいでしょう。チームでも上位で走って欲しいところです。また、佐藤も全日本予選では1組25位と苦戦しましたが、箱根では8区7位で走っており、ハーフでの実績はあるだけに、箱根予選も期待出来そうです。藤井孝は1年時に箱根を8区12位で走っている選手、前回の出雲6区を走って以降、3大駅伝の出場はありませんが、学生ハーフでは64分18秒で走っていますし、今年度は復活の走りを見せて欲しいです。
藤井翔、有井はともに3大駅伝、予選会は未出場であり、ハーフの持ちタイムも65分40秒台と目立った実績はありませんが、監督が名前を挙げているわけですし、夏合宿はしっかりと練習をこなせたのでしょう。駅伝シーズン以降の飛躍に期待したいところです。鍵を握りそうなのが佐野、森永の4年生コンビ、佐野はハーフ62分台ですが、箱根では2区16位に留まり、トラックシーズンも姿を見せていません。果たして持ちタイム通りの走りが出来るのか?期待と不安が大きい選手ですね。森永は箱根7区で18位とやはり苦しい走りとなってしまいました。ただ、全日本予選では2区7位で自己ベストで走っており、箱根予選会で箱根の借りを返して欲しいところです。
3,4年生+足羽で10人、この10人は箱根予選会を実際に走るのでは無いでしょうか?ただ、全員が全員しっかりと走れることは稀ですし、実績的に11,12番手の選手の走りも箱根予選会では大事になってきます。坂田は伊賀白鳳時代にトラック、ロードともに活躍していた選手ですが、まだ3大駅伝・予選会の経験はありません。1万mで30分30秒に留まっていますが、そろそろ戦力として出て来て欲しい選手の1人ですね。2年生以下がまだ足羽しか計算出来ないだけに、坂田にかかる期待は大きくなります。田辺も高校時代は駅伝で好走したこともあるのですが、大学に入ってからは目立った成績は残せていないですね。今後に期待したい選手です。木村は1万mは未経験ですが、ハーフは65分10秒で走っているだけに、12人に入ってくる可能性もありそうです。箱根予選会は8~10番手の走りが大事と良く言われますし、その付近を走るであろう2年生トリオには頑張ってもらいたいです!ルーキーで唯一のエントリーとなった園田は、5000mこそ14分24秒ですが、まだ1万m以上の実績は無いですし、走る可能性は低そうかなあ?
西池が居ないとはいえ、箱根やハーフで好走したことのある選手も多く、予選突破自体は問題ないのでは?と思っています。上位通過は厳しいでしょうが、ボーダー争いには絡まない中位くらいでは通過してくれそうかなあ・・・ただ、大きく稼げる選手が何人もいるわけではないですし、全日本予選でしっかりと走れた選手が少ないのも懸念材料ではあります。西池、関口の最終年に3大駅伝出場なしというのはあまりにも寂しすぎますから、まずは箱根予選をしっかりと突破し、2年ぶりのシード獲得といきたいところです!!
明日、大学駅伝秋号が発売されます。駅伝ファンとしては欠かせない一冊かと思います。ただ、駅伝本はいつも間違いが何箇所もあるので、駅伝ファンに推敲させて欲しいです・・・最低3ヶ所は見つける自信があるのですが(笑)