第102回(2026年)箱根駅伝 8区振り返り ~区間賞:塩出(青学)~
続いては箱根駅伝の8区における各選手の走りを振り返っていきます。8区結果はこのようになっております。 8区はチーム下位の選手が走ることも多いだけに、選手層が最も問われる区間の1つです。今回、区間トップ10のうち、2年生、4年生が5人ずつと10位以内を独占していることに。そもそも、1,3年生がわずか4人しかいないのですが8区の結果を見ていて少し気になりました。
優勝争いでは、先頭を走る青学の塩出が区間新記録で3年連続の区間賞を獲得、本当に8区に塩出を残せるのが青学の強さですよね。そしてその期待に応える走りも素晴らしい。箱根では区間賞しか獲得したことが無いというのは凄まじいです。そして、追いかける國學院も飯國が区間2位、タイムも塩出とわずか16秒差ですし、こちらも会心の走りでした。この走りを見せて差を広げられてしまうのであればもう仕方ない気が…
シード争いでは、日大の山口月が区間18位と下位に沈んでしまい、総合10位に後退、11位とはちょうど1分差ということで、ここでグッと後続とタイムを縮められてしまいました。区間最下位とも8秒しか変わらないですし、10区間中最も苦戦する区間ということに。一方で中央学院は黒谷が区間7位の好走を見せており、ここで9位に浮上しました。黒谷は3年連続の8区で16→10→7位と順位を上げてきているのも良いですね。
東海のロホマンは区間10位の走りで10位とは1分差の総合11位、箱根予選の途中棄権からよくぞ復活を果たしてくれました。再び箱根を走る姿を見れただけで嬉しかったですが、区間中位なのも良かったです。帝京はここでも松井が区間4位タイの快走で総合12位、10位とは1分54秒差ということに。他の区間に比べるとそこまで10位と差を縮めることは出来なかったですが、9,10区で1分ずつと考えると、十分に現実的なタイム差ということに。
神大は遠藤が区間19位と下位に沈んでしまったことで、一気にシードラインからは遠ざかってしまいました。9,10区を考えても、実質的にここでシード争いからは脱落してしまったかな。東洋は網本が区間14位、前回は区間2位で走っておりその再現があれば再びシード争いも…と期待していたのですがこの時点で総合15位となり、東洋もここでシード争いからは脱落という形になってしまいました。9位の中央学院から12位の帝京までの4校で2枠のシード権を争うことに。
上位争いでは順大の永原が区間3位と素晴らしい走り、高校時代の強さがまた戻ってきて嬉しいです。大学ベストの走りでしたが、来年度以降さらにこれを上回る走りを期待。中央の佐藤大、駒澤の山川がともに区間4位タイで帝京の松井も含めて同タイムが3人というのは珍しいですね。佐藤大は前回区間最下位の悔しさを晴らす走りを見せてくれました。山川は万全で無いながらもこの区間順位で走るのはさすがではありますが、最後の箱根で万全の状態で見たかったという思いも当然あります。
創価の衣川は区間11位とこちらはまずまずかなあ。上位陣と離され、下位とは差が広がったことで7位と2分48秒、9位とは3分40秒もの大差がついています。本当にTHE・単独走という状況。城西の小田は区間13位、2年前の17位からは4つ順位を上げたものの、まだ物足りないかなあ…早稲田の堀野は区間16位とこちらも総合4位こそ守ったものの苦しい走りとなりました。1年目から3大駅伝フル出場を果たしましたが、もっとやれるという期待感もあります。
下位のチームでは、東京国際の前田が区間8位の走り、3大駅伝・予選会に出場どころかエントリーもありませんでしたが、最初で最後の箱根で見事に1桁順位で走ってくれました。山梨学院の松岡も区間9位と上々の走り、全日本予選や箱根予選の走りを見ても、箱根初出場でこの走りはよくやってくれました。日体大の吉田が区間12位、こちらも箱根初出場で悪くない走りだったのでは。来年度は主力となってほしい選手の1人です。
関東学生連合の横尾が区間14位相当、15位で東農大の菅原匠と続くことに。横尾も力のある選手ですし、悪い走りでは無かったかな。菅原匠は箱根予選の走りを見てもこのくらいかなあという印象。こちらも最低限まとめてくれました。大東大の照井が区間17位、立教の山下が区間最下位ということに。照井は戸田に続いて最初で最後の箱根出場となりましたが、初出場の4年生は全体的に苦しみましたね。そもそも、大東大の選手の多くが苦戦したのですが…立教は7区の小倉に続いて山下も区間最下位、タイムはそこまで悪い訳では無いですが、総合最下位という位置が響いていることを印象付ける順位となりました。