第102回(2026年)箱根駅伝 レース結果 ~朝日の驚異的区間新記録で青学が往路優勝~
箱根駅伝の往路が終わりました。今回も区間新記録が1,2,5区で出るなど高速化の流れは変わらず…今回、往路の区間記録で残ったのは3,4区のヴィンセントの記録のみです。予想外に良かった大学もありますが、個人的には帝京があそこまで苦戦したのが予想外すぎました。往路公式結果(PDF)はこのようになっております。大学ごとに往路の走りを簡単に振り返ります。 ※背景青色はシード校、赤色は予選会校
1区で区間16位と出遅れたときには2区に黒田朝日がいないのは致命的になるのではないかと思ったのですが…2区の飯田が後半上げる冷静な走りで区間10位でまとめると、3区の宇田川が区間7位とこちらもしっかりと一桁順位でまとめました。素晴らしかったのが4区の平松、3大駅伝初出場でしたがここで区間3位の快走を見せたのが5区につながりました。
もう5区の黒田朝日は文字通りレベルが違いました。67分16秒という若林がマークした区間記録を1分55秒も更新する驚異的な区間新記録で先頭との3分24秒ものタイム差を逆転、早大の工藤も上回って往路優勝を果たしました。復路も選手は揃っていますし、往路を制したのは大きいですね。
1区の吉倉が区間7位で粘ったのがとにかく大きかったですね。ここで出遅れないことで2区山口智の区間4位の快走にもつながりました。3区の山口も区間8位と故障明けであることを考えると、よく走ってくれました。そして圧巻だったのは4区の鈴木、1時間1秒というヴィンセントの持つ区間タイムに1秒に迫る快走で区間賞、もうすでに恐ろしすぎるルーキーです。5区の工藤は区間3位でまとめましたが、これまでの期待値からするともう一歩だったか…往路優勝にはあと一歩届きませんでしたが、それでも先頭と18秒差の2位と優勝が見える位置で往路を終えました。
1区藤田がハイペースを作って一度追いつかれながらも区間新&区間2位の走り、自分で高速レースを作りながらこの順位もタイムも素晴らしいです。2区の溜池も区間6位の好走、こちらも前半突っ込みながらも後半粘りました。3区の本間が再びこの区間で輝きを見せて区間賞、2年連続の区間賞は本当に素晴らしいです。箱根へのピーキングも見事です。4区の岡田も区間2位の好走、ここまではほぼ完璧なレースを見せました。ただ、最も差のつく5区で区間11位と往路で唯一苦戦、それでも総合3位ではフィニッシュしましたし、先頭と1分36秒差とまだ現実的な差で繋ぎました。
1区の青木が区間新&区間賞の走り、ハイペースについていかずに集団が遅くなればペースを上げて、終盤抜け出すという冷静な走りで最高のスタートを切りました。2区の上原は区間11位とやや苦戦、序盤に中央のハイペースについて行った影響もあったかな。3区の野中は区間3位で走っていますが、出雲や全日本を見ると区間賞クラスの走りを期待してしまうかな。4区の辻原は区間4位、こちらもよく走ったと思いますが、3区同様にもう一歩とも…5区の高石が区間4位で走ったのは素晴らしかったです。タイムも70分5秒とハイレベルですからね。1分54秒差に留めて優勝が目指せるのはここまでかな。
1区の柴田が区間6位と素晴らしい走り、2度目の先頭集団の抜け出しについていかなかった選手の中で最も良い順位で走りました。この走りが大きかった。2区のキムタイは65分9秒という驚異的な区間新記録で先頭に浮上、キムタイも出雲や全日本に比べると箱根では活躍出来ていませんでしたが、最後に3大駅伝ベストの走りを見せてくれました。3区の小林も区間6位ですから順位は1つ下げたもののよく走りました。
4区の桜井は区間16位と苦戦…やはり故障明けで快走するのは容易ではないですね。5区の斎藤は区間2位の走りを見せたものの、上位陣も良かったことで総合5位でのフィニッシュとなりました。計算出来た2区と5区以外にも1,3区で快走を見せたのが大きかったです。
1区の池間が区間9位と好スタート、個人的に不安に思っていた1区でしたが、ここを好位置で繋いだのが2区以降につながりました。2区の吉岡は区間9位としっかりとエース区間を走ってくれました。エース区間を1桁で走れる選手がいれば選手層を最大限に活かすことが出来ます。3区の井上も区間4位と素晴らしい走り、ルーキーの快走はチームに勢いをもたらしますね。平地に回った4区の川原も区間8位と再びの1桁順位、元々走力もチーム上位ですし往路の平地でも安心です。
そして5区の小林ですよね。ここで区間5位の走りは川原を平地に下ろすのも納得、総合6位と予選会校での最上位で往路を終えており、前回一歩届かなかったシード獲得どころかさらに上位を狙えそうな順位となりました。
区間エントリーの時点で不穏でしたが、当日変更で山川、圭汰、谷中という主要区間を走るであろう3人が往路にいない非常事態。それでも1区小山が冷静な走りで区間5位、この走りはチームにとって非常に大きかったです。ずっと冷静にレースを進めていました。2区の桑田も区間8位の快走、全日本は起用されませんでしたが箱根では2年連続で結果を起こしたのは大きい。3区の帰山も区間2位と差し込みもありましたが粘る流石の走りでした。
しかし、4区の村上が区間19位と非常に苦しい走りになってしまい、優勝争いから脱落してしまうことに。5区の海晴は区間7位と粘ったものの、総合7位でのフィニッシュとなりました。優勝を狙える勝負の年にベストな布陣を組めなかったのは残念すぎます。復路でどれだけ巻き返せるか。
1区の黒木が区間14位、難しい展開となった1区でよく走ってくれたと思います。2区のムチーニは区間5位と見事な走り、今年度はやや苦戦していましたが箱根2区での快走はチームにとっても大きかった。3区の織橋は区間9位とこちらも一桁順位で走っており、まずまずといったところか。4区の山口は区間15位となったのが往路で唯一の誤算だったかな。エースの1人だっただけに、この4区が一番苦戦するのは予想外でした。それでも、5区の野沢は区間6位でまとめて総合8位、シードラインとは2分以上離れていますし、前を追っていきたいです。
1区の山口彰が区間17位も早い段階で遅れた割には離されずに繋いでくれたんですよね。結果としてあのハイペースに無理についていかなかったのは正解だったかも。2区のキップケメイは区間2位の走りで一気に上位戦線に浮上、キップケメイも箱根では苦戦していましたが今回は本領発揮でした。3区の冨田は区間14位、これまで3区で崩れることが多かったですがエースの1人が崩れず走っています。
4区の片桐も区間14位、シードを狙うには往路で区間下位に沈まないことが大事ですし、こちらも3大駅伝初出場で粘りました。5区の鈴木は区間9位と流石の走りで往路も9位とシード圏内で終えたのは素晴らしかった。2,5区が強いチームはやはり往路でも強いです。11位とは1分22秒、復路でもシード圏内を守れるか。
1区の兵藤が区間13位も決して悪い走りでは無かったと思います。もっと上位で走れる力もあるでしょうが難しいレースでよく走ってくれたかなと。2区の花岡は区間16位と苦戦、やはり花岡は2区のコースだと厳しいのかな…それでも3区草刈が区間13位で走ったのはチームにとっても大きかった。3区は往路でも特に苦しい区間かと思っていたので。
さらに4区の南坂が区間5位の素晴らしい走り、故障に悩んでいましたが本来はエースとして期待された選手ですし、復活の走りは嬉しい。5区の永本は区間13位と全日本の走りからすればもう一歩だったかもしれませんが、往路を10位とシード圏内で終えました。11位とは12秒差と全く安心は出来ませんが復路も選手は揃っているだけにチャンスは十分ありそう。
エースを起用舌大学はほぼ無かった中、1区近田が結果的に上手くハマりましたね。区間4位と素晴らしいスタートを切りました。2区の市川は区間15位でしたがこちらもエース区間を考えればよく粘ったと思います。1,2区はこれが最適解だったかと。3区の坂本は区間16位とやや苦戦、今年度の実績を考えてもこちらはある程度仕方なかったかな。4区の長友が区間12位で走ってたのも良かったですね。シード争いではとにかく崩れないことが大事ですし。
5区の米田はビックリしましたが、こちらも区間12位と粘りの走りで10位とは12秒差はシードに向けて好位置につけました。往路でここまで勝負出来るとは正直思いませんでしたし、全体としてよく走ってくれたのでは。
1区の平八重が区間12位、いい位置で2区に繋いでくれました。安定感抜群です。2区のキピエゴは区間3位、今回は山梨学院に限らず留学生が存在感を見せてトップ3を占めています。3区の占部は区間18位と苦戦、正直ここは誰が走っても難しかったと思いますし、何とかまとめてくれたかな。ただ、4区の阿部が区間20位はさすがに予想外でした。エースの1人なだけに万全では無かったか…それでも5区の弓削が区間10位と抜群の安定感で往路は12位、1分18秒差でシード獲得に希望を繋げました。
1区の栗本が区間10位と素晴らしいスタート、東農大も総合力が高まっていることを示す1区でした。2区の前田は区間11位、まだ100%の状態ではなかったでしょうがそれでもエース区間でこれだけ走れるのは前田しかいません。3区の原田も区間12位、主力を揃って往路に起用出来たのも大きかったですし、原田も区間中位でまとめてくれました。4区の深堀は区間13位、ここまで誰一人崩れておらず、往路は4本柱を投入して全員が役割を果たしました。
しかし、5区の小島は区間19位と非常に苦しい走りに…最もタイム差のつく5区が唯一往路で崩れてしまったことで総合13位、10位とは1分52秒差ということで主力も往路に投入していますし、さすがにシードは厳しいと思いますが復路も楽しみです。
1区の酒井が区間11位、往路での苦戦が予想された中で見事な1区でした。2区の宮本も区間13位、前回は最下位が続いてしまいましたし、ここまではしっかりと駅伝が出来ていましたね。頼もしい4年生たちです。3区の新妻は区間17位と苦戦…上尾ハーフで復活を果たしましたが、箱根にはもう一歩合わせられなかったか。4区の平川が区間9位で走ったのは正直びっくりで素晴らしい走りでした。往路で最も良い区間順位ということに。
ただ5区の三原は区間16位ともう一歩という走りになってしまい、往路は14位でのフィニッシュとなりました。復路も選手は残っていますし、まずはこの順位をキープするのが1つの目標になるか。
連続シードに向けて最大の危機となっています。1区松井は区間3位と素晴らしいスタート、さすがエースという走りでした。しかし、2区の西村は区間19位に沈んでしまうことに…3年連続6区からの2区は難しかったのか、ここで一気に後退してしまいました。3区の迎は区間10位と2年連続10位以内と安定した走りを見せてくれました。4区の緒方も区間9位でまとめたものの…2区で苦戦した分を埋めるには至らず…
5区の宮崎は区間15位ということで前回から順位を下げてしまうことに。これまでは2区終了時点で苦戦しても4,5区で巻き返してきましたが、今回はそれが出来ずに往路で15位、いくら東洋とはいえ、10位と2分45秒差の15位はさすがにタイム差も順位も遠すぎると思いますが…どこまで復路で順位を上げられるか。
1区の平島は区間8位、本来であれば好スタートではあるのですが平島の力を考えるともっと上位で走りたかったところか。2区の田島は区間14位ということでこちらも最低限走ったとは思いますが、3本柱の1人としてはやや物足りないかな。3区の荻野は区間19位、箱根予選・全日本は良かったですが箱根は洗礼を浴びることに。4区の山崎も区間17位ということで4区の時点で万全では無いですよね。
3本柱を4区までに起用たものの苦しいレースに…5区の浦上は区間18位、故障から箱根には間に合わせましたが、本来の力は発揮できず。主力の4年生を4人起用して往路16位は想定外に苦しすぎるレースとなりました。
最も予想外だったのが帝京…アクシデントなどは確認していませんが、1区の原が区間19位と大きく出遅れてしまいました。2区のエース楠岡は区間最下位に沈むことに…今年度大活躍を見せていた楠岡が19位と1分26秒差の最下位は衝撃的でした。そんな中、3区の島田が区間5位で走ったのは本当に素晴らしかった。19位と離れた単独最下位は最も力を発揮するのが難しい状況ですからね。
4区の谷口も区間7位で走っていますし、谷口もよく走ってくれました。力のあるところをしっかりと見せてくれました。5区の浅川も区間8位と3~5区は狙い通りの走りが出来たと思いますが、あまりにも1,2区が厳しすぎた。
1区の大濱は区間15位、今回のハイペースに惑わされてしまった選手の1人だったかな。ここでやや出遅れてしまったのは難しい展開でした。2区の棟方は区間17位と2年連続の2区で今回も難しい走りに。箱根の2区は本当に難しい区間です。3区の菅崎はアクシデントがあって最後はフラフラになりながらもタスキリレー、区間最下位ですがよく繋いでくれました。
4区の松浦は区間6位と素晴らしい走り、今年度飛躍を遂げていますがここまで箱根の往路で戦えるとは思いませんでした。5区の上田は区間14位、これまでの実績を考えても良く走ってくれたのではないでしょうか。ただ、往路は18位と今回も苦しい位置での復路スタートとなります。
前評判は決して高く無かったですが、1区の小柴が区間18位と非常に苦しいスタート、こちらもハイペースの影響を大きく受けることに。2区のエティーリは区間7位、決して苦しそうには見えなかったのですが、今回は奮わなかったですね。3区の菅野は区間11位、区間中位でまとめたものの日本人エースであることを考えるとこちらも物足りなく…4区の久保遼は区間18位とこちらも苦しく…なかなか主力が力を発揮出来ませんでした。5区の荒谷は区間最下位に沈んでしまい、さすがにまだ大学駅伝で実績の無い1年に5区を託すのは荷が重すぎたのでは…
1区の吉屋は最初に遅れてしまった区間最下位スタート、遅れるのも明らかに早かったですし非常に苦しいスタートとなりました。2区の馬場は区間18位、あの位置で故障明けは流石に負担が大きすぎましたね。本来の力をは発揮するには至らず…3区の原田が区間15位は状況を考えればよく走ってくれたと思います。来年度はエースですね。4区の國安は区間11位、箱根では苦労することも多かったですが、最後に区間中位では知ってくれたのは嬉しいです。
5区の木島は区間17位で総合最下位、19位とも2分20秒差ということで最下位脱出も容易ではないです。箱根予選、全日本に続いて箱根と2025年度は苦しい状況が続いています。
1区の川崎は区間3位相当と会心の走り、筑波のエースは本当に他大の実力者とも渡り合えますね。素晴らしかったです。2区の古橋は区間16位相当、67分台でこの区間順位なのが恐ろしすぎます。悪い走りでは無かったのですが…3区の大島は区間18位相当ということで、最初で最後の箱根は苦いものに…難しいレース展開となりました。
4区の本多は区間20位相当、こちらは急遽の出場となったのかな?大湊が当日交代でしたし…仕方ないところ。5区の高橋は区間20位よりも29秒遅れてしまうことに。1区を3位相当スタートだったときは今回の関東学生連合はやってくれるかと思いましたが、結局は20位相当ということで今回も往路は苦しいレースとなってしまいました。