駒澤大学 2025年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて
続いては駒澤大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲で総合5位と苦戦したときは大丈夫かと思いましたが…主力が戻ってきた全日本では区間配置もハマって見事に2年ぶりの優勝を果たし、箱根に向けても期待が高まる結果となりました。その一方で箱根ならではの大きな悩みも抱えています。
1区の谷中が区間2位と素晴らしい走り、先頭とも2秒差ですし活躍を見せた前年度から今年度はさらなる飛躍を遂げました。2区の帰山も区間2位、区間トップとは26秒離されてしまいましたが、相手が早稲田の山口智であれば仕方ないところか。総合2位はキープしたまま3区へと繋ぎました。3区の桑田は区間9位と非常に苦しい走りで2→7位と順位を下げてしまうことに。1年時からずっと主要区間を任されている選手なのですが、力を発揮出来たのは1年の箱根くらい…それ以外は苦戦が続いています。
4区の伊藤は区間2位、苦しい位置でも力を発揮するのはさすがです。しかし、区間賞には9秒届かず…5区の菅谷は区間8位、今年度復活を果たした期待の2年生ですが3大駅伝デビューはほろ苦い結果となりました。6区の山川は区間2位で総合では6→5位と1つ順位アップ、区間2位が4区間も残る2区間は区間8位以下ということで、距離の短い出雲で2区間も苦戦するとさすがに厳しいですね。
1区の小山が区間4位、先頭とは1秒差と素晴らしいスタートを切りました。出雲に続き1区で安定しているのは素晴らしいですね。2区の谷中は区間3位と出雲に続いての好走、総合では3位も先頭と3秒差と引き続き好位置をキープ。他大のエースともすでに勝負出来る存在なのが素晴らしい。3区の帰山は区間3位、前半離され、後半逆転して単独トップに立つも再び追いつかれ、それでも何とか1秒差で先頭を守ったのは良かったです。
4区の海晴は区間5位と粘ったものの、先頭を争う2チームが区間1,2位だったこともあって差を広げられ、1→4位と総合順位も3つ下げることに。ここで快走を見せたのが5区の伊藤、区間賞&区間新という走り、区間2位に1分25秒もの大差をつける、先頭に立って2位に52秒差、いずれもが大きく優勝を引き寄せるものであり、MVPに相応しい圧巻の走りでした。6区の村上も区間2位、後続との差をわずかですが広げることに成功しました。ここで差を詰められなかったのも大きかった。
7区の圭汰はまだ万全ではないもののエース区間を担って区間3位、2位との差は1分57秒まで広がることに。圭汰を7区に起用出来たことが今回の理想的な区間配置につながりました。8区の山川は区間3位で4年連続の区間賞とはならなかったものの、2年ぶりに優勝のゴールテープを切ることとなりました。区間賞こそ1区間でしたが、8区間全てで区間5位以内、6区間で区間3位以内という圧倒的な安定感が光りました。
箱根において、駒澤は大きなジレンマを抱えています。一言で言えば、エース区間の2区と5,6区の山という3大重要区間をどうするか。まず6区には伊藤という前回区間2位、今年度はさらに活躍を見せる選手がいるわけで何も問題ないように見えますが、全日本で5区区間新を叩き出すほどに平地でも圧倒的な強さを見せているんですよね。箱根6区は重要ですがタイム差がつきにくく、さらに走力以上に適性が大事になってくる区間。伊藤ならば往路の3区、復路の7区、9区など平地の重用区間を任せられるほどの選手なわけで…
伊藤が6区ならば安心ではありますが、その分平地の選手層は薄くなります。逆に伊藤を平地にした場合、6区は一気に未知数になり、不安区間となってしまいます。伊藤が強すぎて6区に起用するにはもったいないという悩みがあります。5区はさらに複雑です。こちらも過去に2度区間4位で走っている山川がいるわけですが…山川が強すぎて5区に起用したくないというよりも、2区を任せるのに最も相応しい選手が山川というチーム事情があります。
監督も山川は2区で起用したいという話もしていましたし、両方の区間で切り札になりうる山川の存在は悩ましいんですよね。山川が5区の場合、2区は誰になるのか…私は少なくとも繋ぎの2区は反対でエースを2区に起用すべきだと思っています。本来であればエースの圭汰で良いはずなのですが、こちらは山川とは逆にあまり2区に相性は良くなさそうで、他の区間で爆走してほしいところなんですよね…谷中を起用するのであれば、2区と5区の合計タイムが良さそうだからではなく山川や圭汰と遜色ない走りが出来るとの判断で起用して欲しいです。
5,6区候補は何人もいるという話でしたが、山川や伊藤クラスがいるわけではないですから…個人的にはどちらかを新戦力起用くらいがちょうど良いバランスなのではと思っていますが、特に5区はタイム差のつきやすい区間なだけに、どういう区間配置にしてくるのか要注目です。逆に言えば、他の区間は大きな不安はないかな。出雲、全日本を走った選手だけで10人揃い、出雲で苦戦した桑田、菅谷がともにハーフで快走を見せました。他にもハーフで結果を残す選手たちは虎視眈々と箱根出場を狙っており、前年度よりも選手層は確実に厚くなっています。今年度は優勝を狙うには大きなチャンスですし、3年ぶりの箱根優勝を勝ち取ってほしいです。