専修大学 2025年度 箱根予選振り返り⇒来年度に向けて
続いては専修大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。前回の箱根予選ではほぼ完璧と言って良い走りで2位通過を果たしましたが…今回は逆にチームとして噛み合わず…チームとしても良い時と悪いときの差が激しいのが心配です。箱根予選に欲しいのは爆発力よりも安定感ですし。。。

まず、エースのダンカンが37位と今回は苦戦したのが痛かったですね。前回は全体3位と会心の走りを見せたのですが、タイムも1分以上遅れていますし大きく稼ぐことはできませんでした。となると、日本人エースの走りに期待が高まりますが…新井が50位、上山が63位とトップ3は全く一緒なのですが、3位→21位→26位だったところから大きく下がってしまいました。丹が83位はよく走ったと思いますが、100位以内はわずかに4人だけ。
150位以内こそ平松、佐藤陸、具志堅、田口と4人いたのですが、稼ぐべき選手が稼げなかった場合にはもっと二桁順位で走る選手が多くないと厳しくなります。9番手が194位の日比野、10番手が197位の中西と何とか10人が200位以内で走ったものの、和田が228位、藁科が296位ともっと上位で走って欲しい選手たちが11番手以下、総合13位で予選落ちとなってしまいました。
今回の箱根予選を走ったのはチーム2番手の新井、12番手の藁科だけですから10人は残ることになります。それだけ見れば穴は小さいように思えますが、箱根予選を2回走っている福田、手塚、前回箱根を走った犬塚らが抜ける影響は大きいです。そもそも、今年度も10位とは2分10秒離されての13位ですから、その差を埋めていかなければなりません。
チームの中心となるのは3年生、上山は日本人エースとしてチームを牽引してほしい選手ですし、箱根予選を3度走っている和田、2度走っている具志堅、佐藤陸らは今年度を上回る走りを見せてもらわなければ…他にも箱根予選でチーム4,5番手だった丹、平松らを含め、今回の箱根予選で12人中7人が走っていますからね。来年度は最低でも半数の6人は走るでしょうし、3年生が活躍してくれることはもう必須と言ってよいでしょう。
2年生はダンカンが今年度故障が多く箱根予選も苦戦しただけに、前年度のように万全の状態で臨んでもらうのは当然として、他に箱根予選を走った田口、中西の2人にかかる期待も大きいです。他にもハーフで64分台前半のベストを持つ佐藤恵、水津や1万で29分前半のタイムを持つ高橋、大濱らタイムは良い選手が揃っているんですよね。こういった選手が選手層を熱くしつつ、エース級へと台頭する選手も待たれます。
1年生はまだ誰も全日本予選、箱根予選に出場出来ておらず…安斎が唯一全日本予選にエントリーされたのみで箱根予選は誰もエントリーされていないですし、上級生の選手層に割って入れていない状況です。安斎以外には1万で29分中盤のベストを持つ向田、高校ベストで14分10秒台を持つ佐藤凛、八谷らがいますし、最低でも箱根予選に出場する12人に複数入ってきてほしいところ。
こうして3年生以下を見てみると、今年度からそこまで戦力ダウンすることは無いと思いますが…ここからチーム力を上げていかないと箱根予選通過は見えてきません。予選開始時刻が1時間早くなって気象条件が良くなったこともスピードタイプがあまりいない専修にとっては不利な可能性も…ただ、2年前に箱根予選で18位に沈んだときは今回以上に厳しいかと思いましたが、そこから翌年の2位通過を果たしました。来年度もその再現を期待したいです。