第102回(2026年)箱根予選エントリー感想
箱根予選会が10/18(土)に行われますが、そのエントリー(PDF)もすでに発表されています。スタート時刻が9:35⇒8:30と65分早くなっているのは暑さ対策、これは選手にとっても大きそうです。過去2大会の箱根に出場している15校がそのまま現実的に箱根出場を狙える大学だと思っているので…大学ごとにエントリーを見ての感想を簡単に述べていきます。
前回の箱根はあと一歩シードに届きませんでしたが…その一方で予選会を1秒差でギリギリ突破したのもまた事実…箱根予選を苦手にしていること、箱根11位の大学は箱根予選で苦戦することが多いのが気になるところですが…吉岡、川原、玉目、石岡ら全日本予選の3,4組で好走した選手たちは揃ってエントリー、その一方で山崎、池間らは外れています。予選落ちする戦力ではもちろんないのですが、前回の結果を見ると通過確実とまでは言えないかなあ。
田島、平島、山崎と3本柱の4年生は順当にエントリー、二村、浦上と続く選手もそろい、最多の7人がエントリー。4年生は何も心配いらないと思っているので、3年生以下がどれだけ走れるかですね。全日本予選で結果を残した2年の佐藤、1年の夏見は期待大、となるときになるのはいまだ3大駅伝どころか予選会にも出場できていない3年生かなあ。今回は天瀬、吉田がエントリーされておりそろそろ存在感を示したいところ。上級生中心すぎるというのはここ数年言われており、特に来年度は最も心配ではあるのですが…少なくとも今年度の戦力と予選会での圧倒的な強さを考えると、危なげなく通過してくるのでは。
國安、馬場のエースたちに小倉、吉屋と頼りになる4年生に3年の原田と前回二桁順位で走っている実力者は順当にエントリー、前回箱根予選を走っている高田や期待のルーキーである向津らはいませんが、ある程度ベストに近い布陣が組めたのではないでしょうか。立教も日体大と同様に4年生中心でここ2年と比べるとちょっと選手層が薄くなっているのが気になるのですが…予選会では安定した強さを見せていますし、通過は問題ないのでは。
近田、市川と全日本予選通過に貢献したエースたちは順当にエントリー、3組で快走を見せた2年の米田や全日本予選経験のある3年の稲見、前原らもいないですね。その分、2年生が長部、長友ら5人エントリーされています。戦力としてはボーダー争いかなあとも思うのですが…全日本予選も厳しいと思っていた中で6位通過を果たしてきましたからね。予選会では安定した強さを見せていますし、今回もしぶとく通過してくるのでは。
大島、野田らエース格はいますが、箱根を2度経験している清水がいないのは痛いですね。全日本予選でも最終組を担っている選手ですし。他は矢原、花岡、湯田ら箱根経験者などある程度主力はエントリーされています。法政は箱根でシードを獲得していたこともあって箱根予選経験者は1人もいませんし、経験の無さも気になるところ…ボーダーを争う大学の1校という印象かなあ。通過する可能性のほうが高いとは思っているのですが、予選落ちとなってもそこまで驚きは無いかも。
前回の箱根予選でチーム4番手だった西坂はいませんが・・・宮本、大岩、志食ら前回上位だった選手、エース格の1人である酒井はしっかりとエントリー、比較的順当なエントリーのように見えます。長い距離に強い選手も多いですし、箱根予選経験者も多いですからね。エース力という点では他の予選会校と比べるとやや不安でボーダー争いをする1校かなあと思いつつ、それでも総合力で通過してきそう。
4年生が新井、藁科と2人しかいないのはちょっと残念。箱根予選を複数回経験している手塚、福田は揃って外れてしまいました。その影響もあってか3年生は最多の8人がエントリー、上山を筆頭に実力者が揃います。留学生のダンカンも前回は3位と快走しており、あまり姿を見せていないのが気になりますがどこまで走ってくれるのか…ハーフの持ちタイムを伸ばしている選手は多く、ボーダー争いをしそうな大学の中ではエース力も総合力もある方かな。
留学生はムトゥク、キピエゴの2人がともにエントリー、どちらが走っても全体トップ候補ですからね。日本人エースの平八重に箱根で往路を走った和田、前回日本人トップだった阿部紘らも順当にメンバー入り、前回箱根予選を走った伊東が外れたくらいでかなりベストに近い布陣が組めていそう。前回の箱根予選は3位と上位で通過を果たしており、その再現を期待したいところ。少なくともボーダー争いには巻き込まれたくないろころ…
箱根は19位に沈みましたが、予選会での強さは抜群でハイレベルだった全日本予選も2位通過を果たしています。前回はシードでしたがその前はトップ通過。全日本予選で後半の組を担った大濱、中澤、入濱、棟方らはしっかりとエントリーされていますし、4年生が入濱1人だけ、留学生のキプロップも外れてしまったのは残念ですが…ルーキーも早速上田、鈴木、増子と3人がメンバー入りを果たしており、1~3年は充実しています。箱根予選での3連続トップ通過(シード挟む)が果たせるかはわからないですが、上位通過はしてきそう。
箱根では最下位でしたが…各選手が持ちタイムは面白いように伸ばしており、全日本予選でも4位通過とキップケメイに頼ることなく通過しているのも大きいです。目立ったエントリー漏れもなく、前回の箱根予選で結果を残した選手たち、全日本予選通過に貢献した選手たちが揃っています。期待のルーキーからは奥村だけしか入ってこれなかったのはやや残念ですが、それだけ先輩たちが強いとも言えますし…過去2大会は5→7位通過ですが、それらを上回っての上位通過も有り得そう。
前回はわずか1秒で通過できなかった箱根予選、しかも大エースの前田を抜きでしたからそれを考えると今回は前田がいるだけで数分変わってきますから、大きいです。4年の原田、深堀、3年の栗本、植月と実力者、箱根予選で結果を残している選手も揃っています。期待のルーキーからも井坂、内田と2人が入ってきました。特に井坂は全日本予選で快走していますしね。戦力的には通過は狙えると思うのですが、前回はちょっと上手く行き過ぎていた気もしていてその再現ができるのかは気になるところ。
綾、成合の2人が外れてしまいました。綾は前年度の全日本予選に出場して以来、なかなかエントリーにも絡んでこれないのが残念。成合も前回はチーム7番手で走っていますからね、この2人がいないのは痛いです。その一方で他の主力は一通りエントリー、4年の堀、吉川、森下、3年の大湊らが揃っています。ルーキーは岩佐、小川、桶田、河田と4人もエントリーされており、最低でも2人は走るということでこちらも大事になってきそう。総合力はボーダーを争う大学に負けていないと思うので、あとは稼ぐべき選手が稼げるかどうかですね。前回はチームトップが83位でしたし…
留学生のエヴァンスはエントリーなし、日本人エースである生駒、箱根予選を3度走っている川勝、瀬川もいないですね…今回取り上げる15校の中では最も戦力的に厳しいと元々思っていたのですが、さらにこれだけ主力のエントリー漏れがあるのは正直痛すぎるというレベルではないのでは…全日本予選で最終組を走った横田、今堀らはいますし、特に横田はチームトップの走りが期待されますが全体としては力不足は否めずです。順当ならば15番手くらいなのではと。
鈴木、花岡、兵頭とエース格は順当にメンバー入り、前回は悔しすぎる結果となったロホマンもメンバー入りを果たしました。前回の借りを返す走りを見せてほしいです。3年も永本、南坂がいて2年も前回走った中野、平井らが入っており、唯一前回チーム2番手だった檜垣が外れてしまったのは残念ですが、それ以外はほぼ盤石と言っていい布陣。前回はアクシデントがあっての14位でしたが、今回はさすがに危なげなく通過してくれるのでは。
留学生のレマイヤン、東泉、古橋、佐藤とエース各が順当にメンバー入り、4年生が最多の8人エントリーと来年度のことはさておき、今年度は経験豊富な選手が揃っています。前回走った伊藤、稲葉は外れてしまいましたが、前回は11番手、12番手だったこともありますし、現状のベストと言って良いエントリーなのでは。前回は東泉、古橋ら稼ぐべき選手が暑さもあって崩れてしまったのが原因で、16位に沈むチームではないです。前評判はそこまで高く無いでしょうが、個人的には通過してもおかしくないと思っています。