第37回(2025年)出雲駅伝 区間エントリー発表

お久しぶりです。ブログもHPも続けるか迷っていたのですが、駅伝シーズンとなるとやはり楽しみなのは事実なわけで、どれだけ更新できるかわからないですがゆるく見守ってもらえれば…出雲駅伝の区間エントリーが発表になりました。前年度までと比べてエントリーの発表がだいぶ早くなり(これまでは6日前とか)区間エントリーも金曜と3日前になりましたね。個人的には盛り上がる要素だと思うので歓迎。


今回も前回同様に補員2名との戦略的な当日変更が可能です。ただ、ほとんどの大学が当日変更はしておらず、関東勢も1校だけだったりすることも…今回も多くて3校とかなのでは。。区間配置(PDF)はこのようになっております。関東勢の10大学におけるエントリーを見ての簡単な感想、述べていきます。

青山学院大学

小河原②-宇田川④-飯田②-神邑①-塩出④-朝日④

補員:折田②、椙山①
メンバー外:鳥井③、安島②

青学はエースを3区に起用する傾向がありましたが、近年優勝している大学はどこも6区にエースを起用、そして今回はエースの朝日がアンカーですね。明確にNo.1ランナーを6区に起用するのは9年前に一色が走って以来かな。その時はアンカー勝負を制して連覇を果たしています。1区小河原、3区飯田と他の主要区間は2年生を起用、6区が盤石なだけにこの2人の走りが命運を握ることになりそう。


つなぎ区間は経験豊富な宇田川・塩出という4年生コンビにルーキーの神邑を4区に抜擢、こちらの走りにも注目です。当日変更は折田、椙山ともにあってもおかしくないですが…このままの可能性のほうが高そうかな。つなぎ区間をわざわざ当日変更することもしなそうですし。青学は箱根初優勝以降、出雲で優勝候補で無かったことは一度も無いですし、今回もですね。

駒澤大学

谷中②-帰山④-桑田②-伊藤④-島子③-山川④

補員:海晴③ 、菅谷②
メンバー外:植坂③、颯太①

圭汰がエントリー漏れとなってしまった以外は比較的順当なエントリーかなあ。駒澤は基本6区を最重要視しており、今回も山川を起用。1,3区は谷中、桑田と2年生コンビを持ってきましたね。2区はつなぎ区間で最も重要視されており、ここに帰山を起用。前回の箱根往路経験者4人を出雲で大事な4区間にそのまま起用しています。残る4,5区も伊藤、島子と前回走った2人が入っていますし、このまま当日変更なしとなるのかな。


駒澤も青学と同様に大事になるのは1,3区という2年生コンビの走りかな。前回の出雲経験者5人がそのままエントリー出来たのは大きいですし、前回は優勝争いは難しいという予想だったのですがアンカー勝負にまで持ち込みました。今回は優勝候補の一角か。

國學院大學

青木④-尾熊②-野中③-鼻野木②-高山④-上原④

補員:辻原③、飯國②
メンバー外:山倉③、高石①

1,6区を青木、上原という4年生のエースコンビに任せたのは順当なのですが…3区は辻原だと思っていたんですよね。野中が3区ということは当日変更というのも無さそうですし、辻原が2,4区といったつなぎ区間に入るのかな?辻原がどうなるのかは非常に大事になってきそう。野中3区が辻原以上に強力というのであれば、連覇も十分見えてきそうですが…5区高山は順当ですし、2,4区の尾熊、鼻野木という2年生コンビの走りも気になるところ。補員にいる飯國も走ってもおかしくない選手ですからね。1,6区が計算出来るのは大きいですし、2,3年生がどれだけ走ってくれるかなあ。

早稲田大学

吉倉②-山口智④-鈴木①-佐々木①-堀野①-工藤③

補員:間瀬田④、宮岡④
メンバー外:山口俊②、瀬間②

3~5区に鈴木、佐々木、堀野とルーキートリオを起用してきました。ルーキーが3区を走るのは早稲田だけですが、鈴木ならば納得しかないです。佐々木もすでに世代トップ選手の1人ですし、ルーキーの3大駅伝デビューが楽しみです。6区の工藤も実績抜群で順当なだけに気になるのは1,2区ですね。山口俊が補員からも外れてしまった中で山口智を2区に起用する余裕があるのか仕方なくなのか…吉倉の1区もかなり未知数で間瀬田の起用もあるのかな?箱根トップ3に比べると楽しみではあるものの、やや気になるエントリー。

中央大学

岡田②-濱口①-溜池④-駿恭④-佐藤②-本間③

補員:藤田③、七枝②
メンバー外:並川②、三宅①


1区岡田、3区溜池、6区本間と主要区間は盤石ではあるのですが、駿恭が4区なのは気になるところ。出雲は3,6区と主要区間しか経験していないですからね。それでも4区で勝負をかけられるのは大きいです。そうなると2区濱口、5区佐藤の走りが大事になってきますね。補員だと藤田は特に走ってもおかしくなさそうですが…当日変更はないほうが順当に見えます。27分台ランナー3人を含む5千、1万ともに持ちタイムが1位という最速メンバーが、出雲初優勝を果たすことが出来るのかは注目です。他大学との勝負ではありますが、得意ではない出雲で力を発揮出来るかが最重要か。

城西大学

柴田③-小林②-キムタイ④-小田③-大沼④-斎藤④

補員:中島③、大場②
メンバー外:村木②、三宅②

城西は3区キムタイ、2年連続で区間賞を獲得していますし、ここは順当です。最も、今回はエティーリがいるので3年連続区間賞は容易ではないですが…6区斎藤ということでエースを3,6区に起用しているのは強力。そうなると1区が大事になりますがここに柴田を抜擢してきました。前回の全日本2区はやや苦戦しましたが、この走りはカギを握ることになりそう。つなぎ区間は小林は順当としても小田、大沼はどちらかといえば長い距離に強い印象だったのですが…出雲の短い距離でどれだけ力を発揮できるか。

創価大学

織橋③-小池③-ムチーニ③-石丸惇④-山口②-野沢④

補員:黒木④、山瀬②
メンバー外:篠原③、ムトゥク②

創価もムチーニは3区に起用、最近は留学生の3区起用が多いですね。6区は野沢ということでこちらも長い距離に強いエースの1人を持ってきました。1区の織橋も全日本1区で好走経験があるのが魅力。つなぎ区間も小池、石丸惇、山口といずれも主要区間を走ってもおかしくない選手がそろいました。実際、石丸惇は1区、山口は3区を前回走っていますからね。それだけチーム内競争が激しいのは大きいですし、かなり楽しみな区間配置で上位争いに加わってきそう。

東京国際大学

菅野④-小柴②-エティーリ③-中山④-久保③-川内④

補員:菱田③、佐藤①
メンバー外:大村④、政②

エティーリは3区でしたね。優勝だけを狙うのであれば6区なのでしょうが、さすがにそこまではチームとしても厳しいだけに1区菅野、3区エティーリで上位でレースを進めるのは良さそう。川内も主要区間を任せられる選手ですし、主要区間は心配いらなそう。となると、小柴、中山、久保とつなぎ区間を任せられた選手たちがどれだけ走れるかかな。中山以外の2人は3大駅伝初出場となりますからね。箱根と同じ8位というのが1つの基準となりそう。

東洋大学

松井②-内堀②-迎②-濱中③-馬場②-宮崎②

補員:網本④ 、田中③
メンバー外:緒方④、木村①

2年生が5人というだいぶ偏った区間配置となりました。4年生にも主力は揃うのですが、エントリー時点で岸本、西村らが外れ今回も緒方がメンバー外、当日変更も東洋はあまり出雲でする印象はないです。どちらかといえば経験を積ませることを重視しているのかな。それでも、1区松井は3大駅伝こそ未経験ですがもはやエースですし、3区迎、6区宮崎はいずれも箱根往路を1桁順位で走っている実力者。決して意外な区間配置ではないです。内堀、濱中、馬場と並んだつなぎ区間はこれまでの実績を考えるとやや苦しそうかな。前回は11位に沈みましたが、さすがに2年連続の関東勢最下位は回避したいところ。

帝京大学

楠岡③-島田④-小林②-原③-鎗田④-谷口③

補員:尾崎④、藤本④
メンバー外:廣田③、浅川③

1区楠岡、6区谷口と3年生コンビが1,6区を担うことに。楠岡も徐々に力を発揮できるようになってきましたし、谷口は3大駅伝未経験で最長区間に抜擢となるのかな?帝京もあまり当日変更はしなさそうですし…前回の箱根10区でシード獲得の立役者、さらに成長を遂げた小林が3区ということでこちらも楽しみ。つなぎ区間も2区島田は出雲こそ未経験ながら3大駅伝は4度経験していますし、原の3大駅伝デビューも待っていた選手の1人です。帝京は比較的出雲は苦戦することが多いですが…前回と同じ8位というのがターゲットの1つになるかな。