第57回(2025年)全日本予選結果 その3
通過の可能性が十分あると思っていた大学で最も順位が低かったのが山梨学院大学でした。1組の占部が22位、梅田が25位とまず出遅れてしまったのが苦しかったです。梅田は1万でタイムを伸ばしているとはいえルーキーですしよく走ったと思いますが、占部は箱根も経験している実力者、もう少し上位で走ってほしかったところ。2組は阿部紘が34位、松岡が36位と揃って沈み、この時点で通過は絶望的に…阿部紘はロードでは抜群の強さを見せており、トラックのタイムも伸ばしていたのですがまさかの結果でした。松岡もほろ苦い3大駅伝・予選会デビューとなりました。
苦しい中、3組11位だった宮地の走りは良かったですね。28分台で走っていますし集団を引っ張る積極的な走りを見せました。主力となっていってくれれば。一方で和田は39位に沈むことに。持ちタイムはよく、箱根も4区を2度走っているのですが…全日本予選も箱根も苦戦が続いているのがもどかしい…4組はムトゥクが3位とさすがの走りに平八重も20位と日本人エースたる走りを見せましたが、総合タイムでは上位だったものの、全日本予選では崩れてしまいました。
前回の全日本では9位とシードにあと一歩届かなかった東国大、戦力的に厳しいと思っていましたが15位まで崩れるとは思いませんでした。4組についで計算できると思っていた1組でしたが、大村が32位、川内が33位と4年生コンビが揃って30位台に沈んでしまっては厳しい。大村は箱根10区を走りシード獲得の立役者、川内は全日本8区を二度走っているのですがまさかの結果となりました。2組は小柴が18位と上々の走りを見せましたが、持ちタイムをどんどん伸ばしていた久保は32位とほろ苦い結果に。
3組は古賀が19位、政が22位ということで今回は2年生が小柴も含めて組中位で走っており、大きな収穫でした。古賀は箱根予選を経験していますし、政も持ちタイムをどんどん伸ばしていますからね。2年生の走りは今後も大事になってきそう。最終組はエティーリがさすがの走りで組トップ、日本人エースの菅野は30位ということで最終組で苦戦…全くもってボーダー争いに絡めなかったのは駅伝シーズンを見据えても不安になります。
エントリー時点で厳しいことはわかっていましたし、この結果も仕方ないかな。1組の藁科が27位、手塚が30位と主力の4年生がなかなかに苦しい走り。特に藁科はもっと後半の組でもおかしくないと思っていただけに、苦しい結果でした。手塚も箱根4区を任される実力者なのですが…この2人を起用して1組は厳しいです。2組も丹が30位、具志堅が31位という結果に。丹は箱根6区、具志堅は7区を走っている主力なのですが、ここでは揃って30位台ということに。今回はそこまで全日本予選にチームとして合わせてこなかったのかなあ。
3組は福田が30位、和田は40位と最下位に沈んでしまいました。福田の30位はまだしても和田の走りはさすがに厳しい。前回の箱根予選では悪くない走りを見せていたのですが…最終組は上山が32位、平松が36位とさすがにダブルエースを欠いてはこちらも苦しい。こちらも最終組に抜擢された平松は最低限走ったと思いますが、上山は3本目の柱として期待される選手ですから最終組でももっと走ってほしかった。8人中7人が30位以下ではどうしようもないですね…
最低でも17位では走ると思っていたのですが…その下限である17位だったことは今後に向けて不安となる結果でした。1組の川勝が26位、田辺が31位という結果に。川勝は主力の1人ですし、1組に回った時点で状態は良くなかったかな。田辺はエントリー自体初ですしまずまずかな。2組は九嶋が25位とまずまずの走りも佐藤は38位と下位に沈むことに。ともにエントリー自体初めてですし、九嶋がよく走ってくれたかな。
3組は持ちタイムのなかったエヴァンスの走りが気になっていましたが、34位という結果で今後に生かしてくれれば…ただ、ンゴニョクも含めて留学生はなかなかに苦戦しています。そんな中、山中は24位と8人中最も良い組順位で走っています。今後主力となっていってくれれば。最終組では横田が33位も自己ベストの走りは良かったですね。一方の今堀は37位も横田からは56秒離されてしまうことに。正直、あまり見どころのないまま終わってしまい…今年度のチームの苦しさを表す結果となってしまいました。
18位以降は戦力的にも17位までと差があったので、そんな中でもっともよかったのがこの日薬大でした。1組は今村が35位、河原が36位とある程度順当な走り…2組は近藤が27位とさすがの走り、光岡は37位となっています。3組では染谷が23位、江原が35位ということで近藤といい、染谷といい走ってほしい選手はしっかりとまとめられていますから、続く選手が後はどれだけ出てくるかですよね。4組ではキプルトが5位とさすがの走りを見せましたが、窪田は40位と最下位、ただこれは周りを見てもさすがにしょうがないかな…
久しぶりの全日本予選出場を果たした拓殖大学、1組では木村が38位、北田が39位と揃ってワースト3に沈んでしまうことに。持ちタイムなどを考えるとある程度は順当となってしまうか。そんな中、2組では中野が20位とさすがの走りを見せています。後東は35位とこちらも最低限走ってくれました。3組は徳田が36位、ルーキーの細田が38位と1組と同様に揃って下位になることに。4組はロンギサが8位と留学生の中では下位でしたが最低限まとめてくれましたが、日本人エースの1人である二瓶は38位ということでよかったのは中野くらいだでしたね。
持ちタイムを見ても最下位ですし、この結果も仕方ないところ。1組は中村が34位も皆川は40位、それも39位と37秒差をつけられてしまいました。2組はさらに厳しく、木村が39位、神之田真生が40位とワースト2,それも38位と39位で34秒差ですから19位争いにすら加われなかったです。3組は神之田大翼が33位、山崎が37位でこの組が最も良かったかな。4組はブライアンが18位と留学生の中で最下位と苦戦、荒原も39位と正直見せ場はほぼなく最下位となってしまいました。