第57回(2025年)全日本予選結果 その2

先日、全日本予選が行われました。7校しか出場出来ないという狭き門の中、最後の最後まで分からない熱いレースが繰り広げられました。レース結果はこのようになっております。私がDB管理している大学はデータベースに登録済です。続いては8~13位だった6校について簡単に振り返ります。

8位:東洋大学

全日本に出場するのが当然だった東洋が予選落ち…それもまさかではなくある程度予想されていたことの方がショッキングかもしれません。1組は西村が9位、濱中が10位とともに安定した走り。ただ、この2人は後半の組でもおかしくない選手たちですし、そこまでコンディションが良くなかったのかなとも。そして結果的に命運を分けることになったのは2組、迎は14位で何とか耐えましたが、薄根が33位に沈んでしまうことに。秒差の争いになると思われていた中で迎とも41秒差がついてしまいました。箱根シード獲得の立役者だった薄根ですが、今回は苦しい結果に…


3組は当日変更だった緒方が12位、網本が15位と揃って28分台でまとめましたが、最終組を考えるともう少し稼いでおきたかったところ。決して悪い走りではなかったですけどね。そして最終組は松井が9位と今年度のエースと期待される実力を見せましたが、内堀は自己ベストで走るも27位、日体大に12秒届かずに予選落ちとなってしまいました。柏原1年時から続けていた3大駅伝フル出場がついに今年度途絶えてしまうことに…岸本遼や宮崎を欠くなどベストな布陣を組めなかったのも確かに痛かったですが、それでも出場してきたのが東洋だったので…今後に向けて課題の残る全日本予選となりました。

9位:神奈川大学

前回は見事に前評判を覆しての7位通過でしたが、今回は届かず…1組は新妻が14位、平川が15位とまとめましたが、最終組を考えるともっと1組から貯金を稼ぐ必要があったかなあ。平川は3大駅伝・予選会のエントリー自体初めてですし、よく走ってくれましたが…2組は花井が7位でまとめるも近藤は29位と苦戦し、大崩れしたわけではないもののここで通過が一気に厳しくなりました。


3組は高潮が20位、三原が28位とこの組でも挽回するには至らず…28分台がずらっと揃っていた中で順位もですがタイムとしてもかなり離されてしまうことに。最終組は酒井が24位、宮本が34位とダブルエースを起用したものの、3組以降はいずれも20位以下となってしまいました。元々戦力的には厳しいと状況で、それでも突破した前年度の再現を期待していましたが…やはり全日本予選突破は狭き門ですね。

10位:明治大学

結果として通過とはなりませんでしたが、ある程度戦えたのではないでしょうか。1組は室田が18位、桶田が24位と崩れることはなかったですが、どうしても3組までに稼がないといけない状況なだけに通過に向けては苦しい1組ということに。2組は吉川が19位、石堂が26位と1組と同じような状況に。吉川も万全でしたら3組か4組ですし、石堂も3大駅伝・予選会のエントリー自体初めてでしたから、まずまずだったかな。


最も希望が持てたのは3組、井上が13位、成合が26位と後半の組を任された2年生コンビがしっかりと走ってくれました。特に井上は28分台のベストをここでマーク、今後はエースの1人として活躍が期待されます。4組は堀が25位、森下が31位と順位としては厳しい結果に…それでも堀は28分台で走っていますし、森下も最低限では走ってくれたかなあ。綾、大湊を欠いて予選突破は困難と思っていましたが、その状況である程度勝負できたのは箱根予選に向けて収穫だったのでは。

11位:法政大学

1組は福田が20位、澤中が23位と揃っての中位スタート、ともに3大駅伝・予選会通じて初出場でしたし、ここでの安定した走りはよい経験になったのでは。それでも通過を目指すとなると、順位は3つしか変わりませんが、2人のタイム差が21秒あったのは痛かったかな。2組は田井中が22位、花岡が28位とさらに順位を落としてしまうことに。元々苦戦が予想されていましたが、ここで通過はかなり絶望的になってしまったか。田井中は3大駅伝・予選会初出場なのでともかく、花岡は箱根でも4区を走っている実力者なだけにもう少し上位で走ってほしかったか。


3組は野田が8位、平山が31位という結果に。野田はエースの1人で最終組を走ると思っていたのでこの走りはさすがかつ順当、平山は自己ベスト連発で期待の2年生ですが、初出場が3組はちょっと荷が重かったかな。4組は大島が19位、清水が28位ということである程度力は出し切った結果だったかな。大島はトラックならばもっと上位で走ってくれそうな期待感もありますが…全体としてある程度力を出しての結果のように見えるので、現状のチーム力で全日本予選突破は難しかったかな。。。

12位:駿河台大学

1組はルーキーの一ノ瀬が16位で走ったのは収穫でした。早速戦力として計算出来そう。一方で坂本は37位と苦しい走りに…前回も1組38位でしたし、2年連続で厳しい結果でした。2組はレマイヤンを起用する奇策で2位、藤井も13位と良い走りを見せました。戦略での2組だったようですが、レマイヤンは素直に最終組でよかった気も…藤井はこれで4年連続20位以内と安定感抜群です。


3組は小島が21位、当日変更だった岡崎が31位に。小島は2年連続3組でしたが前回の30位から順位を上げてきましたし、しっかりと走ってくれたかな。岡崎は最低限ではまとめてくれたと思いますが、箱根予選でチーム2番手の実績を考えると物足りなくもあります。最終組は佐藤が13位で走ったのは大きな収穫でしたね。1年時から関東連合で箱根に出場、その後も成長を遂げて日本人エースの1人にまでなりました。一方で古橋は35位と苦戦…2年前も4組を走っている実力者ですが前回の箱根予選といい、今回といい苦しい走りが続いています。

13位:東京農業大学

前田が走れただけでも大きな収穫でしたね。1組の内田が21位、川上が29位という走り。ルーキーの内田は早速中位で走ってくれましたし、川上も3大駅伝・予選会初出場の2年生ですし悪くない結果だったかな。2組ではルーキーの井坂が4位で走ったのは最大のサプライズでしたね。期待のルーキーの1人ではありましたが、ここまで走るとは…1年目からエース格になってくれるかもしれません。菅野は24位といことでこちらは中位での走り、前回1組34位から順位を上げてきました。


3組は深堀が27位、栗本が29位ということでチームの主力2人を起用したことを考えると二人とももう一歩だったかなあ。深堀は前回4組25位で3組ならばもっと上位で走れるでしょうし、栗本は箱根予選でチームトップだった実力者ですからね。4組は前田が状態は6割程度という話でしたがそれでも12位で走るのはさすがですね。また日本選手権で3位に入ったような圧倒的な走りを見せてほしいです。小島は29位ということで最終組ということを考えるとよく走ってくれました。結果として30位以下が1人もいなかったのは良かったですね。

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