第57回(2025年) 全日本予選戦力分析 その4
全日本予選のエントリーがようやく発表されましたので、数大学ずつ見れるところまで見ていきます。エントリー(PDF)はこのようになっております。今日は8人の合計タイムが13~16位である専修大学、日本体育大学、法政大学、東京農業大学の4校です。
全大学、全選手で最も痛いエントリー漏れは専修のマイナが外れてしまったことかなあ。姿を見せておらず、仕方ない部分もありますが…さらに日本人エースの新井も外れてしまうことに。前回の全日本予選で最終組を走った2人がいないんですよね。いても前回16位だったチームがダブルエース抜きで出場争いに絡むのはさすがに厳しい…
最終組は3本柱の一角である上山は有力として手塚、具志堅、藁科、和田ら実力者が候補になってくるかな。後半の組も担うことになるでしょう。今回の総合タイムである13位であればまずまずの結果と言えそう。
ここまでのトラックシーズン、トリプルエースが最も存在感を示したのはこの日体大かもしれません。山崎、平島、田島らは関東インカレでも強さを見せていますし、今回も順当にエントリー。前回3組を走った浦上、二村も入っていて、4年生5人のうち4人が後半の組を担うことになれば安心の布陣となりそう。下級生も佐藤が5千でタイムを伸ばし、13分台のベストを持つ吉岡もエントリーに入ってきましたし、ルーキーも1万でタイムを伸ばす夏見が唯一メンバー入りと徐々に存在感を増してきたかな。
4位通過を果たした前回と比べると、ちょっと前半の組に不安は残るのですが…そこを新戦力で崩れることなくまとめられれば、後半の組に不安はないだけに連続で全日本出場を果たす可能性も十分にありそう。
エース格の大島、野田らはメンバー入りを果たしていますが、続く主力からは矢原、行天といった4年生、3000m障害で活躍を見せる湯田らが外れてしまいました。ただ、今回エントリーされた選手のうち、大島、野田とまさにエース以外は今年度1万で自己ベストをマークと好タイムを連発、3大駅伝・予選会未経験組では澤中や平山あたりが持ちタイムを伸ばしていて個人的にも期待しています。
前回は棄権となってしまいましたが…法政は箱根でシードを安定して獲得していた時でも全日本予選を苦手としていますし、最終組で大島、野田となれば計算出来るものの、ボーダー争いに加わることができたとしても、出場となると難しそうかな。
大エースの前田がメンバー入りを果たしたのはよかったですが、コンディションはどこまで整っているのか。エースの一角である原田が外れてしまったのは痛いですね。前回は最終組を担っている選手ですし。となると、深堀や栗本、植月らが後半の組や最終組を担うことになるのかな。力のある選手が複数入った新入生も内田、井坂、森本と3人がメンバー入りを果たしました。
前回の箱根予選の結果とエントリーを見ると、ボーダー争いに絡んでくることもあり得るのかなあ…個人的にはルーキーの活躍が楽しみですが、実績のある上級生がどれだけ持てる力を発揮できるかかなあ。ボーダー争いに加わったとしても、通過は厳しいかなと思っています。