第57回(2025年) 全日本予選戦力分析 その2

エントリー

全日本予選のエントリーがようやく発表されましたので、数大学ずつ見れるところまで見ていきます。エントリー(PDF)はこのようになっております。今日は8人の合計タイムが5~8位である山梨学院大学、駿河台大学、中央学院大学、神奈川大学の4校です。

5.山梨学院大学

留学生はムトゥク、キピエゴともにエントリー、どちらが走っても最終組の一角は盤石です。日本人エースとしては平八重、阿部紘と2人順当にメンバー入りを果たしているのも大きい。前回の最終組はムトゥクが全体トップも和田が37位に沈んでしまったのが苦しかったので…ここに宮地、占部と28分台のベストを先日マークした主力が続き、ルーキーも早速29分30秒を切ってきた若菜、梅田の2人が入ってきました。戦力も充実してきていますし、直近で結果を残している選手が多いのも心強いです。


前回は10位で予選落ちとなりましたが、日本人選手の台頭もあってエントリーも比較的盤石、通過有力とまではいかないかもしれませんが、十分に通過が狙えるのではないでしょうか。

6.駿河台大学

前回の箱根予選では16位で予選落ち、箱根予選落ち校の中で最も合計タイムがよいのがこの駿河台になります。レマイヤンが順当にエントリーを果たしており、日本人エースとしては4年の東泉、3年の古橋、2年の佐藤と揃っており、この4人で後半の組を担えれば安心感が違います。他にも岡崎、小島らが28分台のベストを有しており、ルーキーも早速、一ノ瀬、浜川の2人がメンバー入りを果たしてきました。前回の全日本予選も12位では走っているんですよね。


ボーダーを争う大学かその中でもどちらかといえばボーダーのやや下かなあとは思っていますが…それでもこれまでに参加した全日本予選の中では最も期待出来そうかなあ。箱根返り咲きの前に全日本初出場を果たしたとしても、何も驚きはありません。

7.中央学院大学

大エースの吉田が抜けた影響が心配されていた中央学院ですが…近田、市川ら最終組を任せられる選手はいますし、坂本、小松、長部らも28分台のベストを有しています。そんな中で稲見、前原、林という3年生の28分台ベストを持つ選手が揃って外れてしまいました。前原、稲見の2人はともに全日本予選で組1桁で走った実績があり、このエントリー漏れは痛い…総合力は決して低くはないのですが、前回は吉田がいて11位…


今回も最終組を任せられる選手はいますが、ここで稼ぐことは難しいでしょう。出場を争う大学は留学生がいるところも多いですし…その一方で中央学院の強みである選手層がエントリーを見る限りは薄くなっている状況…と考えるとタイム上はボーダーですが通過争いに加わるのはなかなかに厳しそう。

8.神奈川大学

神奈川大学はあまり記録会に出場しない印象だったのですが…先日行われた記録会で自己ベストを連発したこともあり、一気に総合タイムで8位にまで順位を上げてきました。高潮、酒井、花井、新妻らが28分台のベストをマークしており、29分前半で走っている選手も多いです。前回の全日本予選は予想外の7位で全日本出場を果たしましたが…前回と比べても戦力は上回っているでしょう。


最終組は宮本に前回最終組を走った新妻か3組を走った酒井、高潮らが争うことになりそう。神奈川大学もエース力では出場を争う大学と比べても劣るだけに、前回のように3組まででどれだけ貯金を稼げるかですね。特に1,2組はどちらも揃って10位以内で走るくらいで無いと最終組に負担がかかってしまうので…ボーダーを争う1校だと思いますし、前回の再現を期待。

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