第57回(2025年) 全日本予選戦力分析 その1

エントリー

全日本予選のエントリーがようやく発表されましたので、数大学ずつ見れるところまで見ていきます。エントリー(PDF)はこのようになっております。今日は8人の合計タイムが1~4位である中央大学、日本大学、順天堂大学、大東文化大学の4校です。

1.中央大学

溜池、駿恭、本間という27分台トリオは揃ってエントリーされていますね。ルーキーの濱口、三宅を除けば11番手でも1万で28分47秒という持ちタイム、13分30秒台を先日マークした吉中、藤田、佐藤大らも含めて充実の戦力がそろっています。戦力としては頭1つも2つも抜けていますね。特に前半の組では大暴れをしてくれそう…


明らかにこの主力がいないというのもないですし、正直ここまでベストに近い布陣でエントリーしてくるとは思いませんでした。よほどのことがなければトップ通過有力、棄権などのアクシデントが無い限りは通過は間違いないでしょう。

2.日本大学

合計タイム2番手は日本大学なんですよね。前回の箱根では最下位に沈みましたが…27分20秒を持つエースのキップケメイを筆頭に28分台も7人いますからね。これでも大仲、小路、山口月ら28分だいの選手が複数外れています。エース格の冨田に高田も関東インカレで入賞を果たしましたし、上級生中心のチームですが、2年の長澤や1年も都大路で活躍を見せた岸端ら楽しみな選手がそろいます。持ちタイムだけ見れば通過有力の一方で勝負レースの結果はやや不安の残るところ。


前回も9位では走っていて、そのメンバーも安藤を除く7人が残っていること、キップケメイの存在が最終組で大きなアドバンテージとなるのは強みですし、通過有力とはまではいかなくても十分に出場圏内に入るだけの戦力となっているのでは。

3.順天堂大学

前回の全日本予選はまさかの17位と大惨敗に終わりましたが、今回は持ちタイムでトップ3に入ってきました。エントリーされた13人のうち、10人が28分台のベストを持っているのはやはり大きい。前回後半の組だった池間、吉岡、玉目らが今年度の全日本予選で力を発揮できるか…チームの主力は2年生、池間、玉目に川原、山本とそろうのはやはり強力。ルーキーも井上、大下が早速メンバー入りを果たしました。


順大は前年度も全日本予選、箱根予選ともに苦戦しており、印象としても本戦に比べて予選を苦手としているんですよね。。。戦力としては充実しているのですが、ボーダーを争う1校かなあ。ほかの学年に比べるとやや目立たないものの、一気に台頭してきた山崎や前回出場した石岡らがいる4年生が案外鍵を握ることになるかも…

4.大東文化大学

前回の箱根では19位と苦しんだ大東大ですが、合計タイムでは4番手。トップ4のうち2校が箱根では19,20位とワースト2だったんですよね。この2校は積極的に記録の狙える1万m記録会に参加しているというのもありますが、そこでそろって結果を残してきたのも事実です。留学生のキプロップは2年生となってどれだけ安定感を身に着けているか…前年度を見る限りは最終組とかはちょっと怖くて、負担の少ない2組あたりがよいのかなあ。


日本人選手も4年の入濱、3年の棟方、2年の大濱と各学年にエース級がいるのが心強いですね。そして、東海OBで大東大大学院2年の喜早がエントリーを果たすことに。正直びっくりしましたが、出場するとなれば楽しみです。大東大も戦力は揃っていますが、どうしても崩れる選手が出てきてしまうのが気になるところ。全日本予選は8人の合計タイムなので1人でも崩れると一気に苦しくなりますから…順当にいけば通過は十分狙えるのですが、安定感が課題です。

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