金栗記念(2025/04/12) 結果振り返り

一昨日金栗記念が行われましたので、大学生の結果を種目ごとに振り返っていきます。レース結果(PDF)はこのようになっております。今後も記事を書きたくなったら書くくらいのペースでのんびりとやっていきます。義務感になってしまうと書くのが辛くなってしまうので…駅伝シーズンになったらまた毎日のように更新するとは思いますが♪

~1500m~

SUBARUの森田が3分38秒35で全体トップだった1500m、環太平洋の前田が3分38秒61の好タイムで続きました。800m、1500mの中距離で活躍する選手ですが、800mの方がメインのはず。中距離での強さは大学トップクラスを誇ります。順大の大野が3分39秒95で3分40秒切りの好タイムをマーク、こちらも1500mでは1年目から活躍を続けています。さらに立教の青木も3分40秒39で続いており、中距離に強い大学生が順当に上位に入ってきています。


早稲田の立迫は3分42秒76をマーク、大学では長い距離にも挑戦するという話でしたが、まずは1500mで良い走りを見せています。注目された800mで日本記録保持者である駒澤の落合は3分44秒18ということでまずまずの大学デビュー戦かな。本命は当然800mでしょうし、今後の活躍が楽しみ。さらに3分46秒台で関西学院大の新海、3分47秒台で明治の野川、東京国際の井口と続いています。インカレでもハイレベルな争いを見せてくれそう。

~3000m障害~

愛三工業の新家が8分26秒69で組トップだった3000m障害、ここで輝きを見せたのが早大のルーキー佐々木、8分29秒05をいきなりたたき出すことに。高2まではそこまで目立った存在では無かったのですが…高3の駅伝シーズンでは都大路3区区間賞、都道府県対抗で5区区間新と驚異的な活躍を続けていました。3000m障害は世代トップ、駅伝でも世代トップクラスの活躍を見せていますが大学でも早速好走を見せたのは大きいです。まずは得意種目で勝負レースでの好結果を期待。


さらに佐々木と同じ佐久長聖高校出身で1学年先輩にあたる順大の永原も8分29秒35の自己ベストをマーク、大学1年時はやや苦戦しましたが3000m障害の高校記録保持者として後輩に負けていられないですよね。3000m障害はもちろん駅伝でもまた結果を残していってほしいところ。さらに法政の湯田が8分37秒と好タイムをマーク、関東インカレに全員出場するかは分かりませんが、一部の争いはハイレベルになりそう。他には創価の黒木、関東学院の緒方がともに8分48秒で走っており関東インカレに向けて上々の走りだったのでは。

~5000m~

HONDAの森が13分15秒07でトップだった5000m、ラストの1周の切れ味は抜群でしたね。結果として別の組で走った外国人選手を抑えて全体トップの快走でした。大学3,4年時はやや苦しみましたが、実業団での充実ぶりは素晴らしいです。そんな中、日大のキップケメイ、駒澤の圭汰が別の組ですがともに13分16秒29をマーク、キップケメイがベストを4秒更新、圭汰は屋外ではベストを6秒更新していますが、室内では13分9秒を有しているのでセカンドベストとということに。トラックはほぼ1年ぶりのレースとなりましたが、やはり強いですね…


留学生では他に城西のキムタイ、山梨学院のムトゥクがともに13分20秒をマーク、キムタイは自己ベストを3秒更新する走り、ムトゥクはベストに2秒届かずもセカンドベストとなっています。揃って早速快走を見せています。さらに麗澤大のキプトゥーブシューも13分21秒で続いています。拓殖のロンギサが13分25秒で続いています。山梨学院はキピエゴが13分34秒、麗澤大はシュンゲヤも13分48秒で走っていますし、今回は差がつきましたが留学生の争いも熾烈です。ロンギサも大学でコツコツと力をつけてきました。


圭汰以外の日本人選手では中央の溜池が13分35秒、岡田が13分38秒とともに好タイムをマークしています。ただ、2人ともこのタイムでさえセカンドベストに届かないんですよね。それだけハイレベルな持ちタイムを有しています。創価の小池も13分39秒と13分30秒台&セカンドベストに届かずとなっています。他には順大の吉岡は13分41秒とこちらもまずまずの走り、法政の大島は13分44秒、城西の山中が13分51秒でともにセカンドベストで走っており、いずれもよい走りを見せてはいるものの、自己ベストをマークした日本人大学生はいなかったかな。