クロカン日本選手権(2025/02/22)シニア男子10キロ結果 ~SUBARUの三浦がラスト勝負を制す~

一昨日行われたクロカン日本選手権、次はシニア男子10kmについてレース結果を振り返ります。レース結果はこのようになっております。コンディションにも恵まれましたが、28分30秒を切る選手が3人もいるハイレベルなレースとなりました。入賞した選手は以下の通り、入賞した選手を中心に見ていきます。

順位氏名所属タイムタイム差
1位三浦 龍司SUBARU28:24 
2位井川 龍⼈旭化成28:250:01
3位塩尻 和也富士通28:290:05
4位伊藤 蒼唯駒澤大学28:350:11
5位小澤 大輝富士通28:500:26
6位吉岡 大翔順天堂大学28:530:29
7位下尾 悠真NTN29:020:38
8位新家 裕太郎愛三工業29:060:42

優勝したのはSUBARUの三浦、ラスト1周で3人の勝負となり、三浦と同様にラストの切れ味が抜群の井川との争いが注目されましたが…それでもやはり三浦のラストは素晴らしいですね。1秒差で勝ち切っての優勝を果たしました。5000mでもタイムを狙いたいという話もありますが、やはり3000m障害での活躍は期待しかありません。


2位に旭化成の井川、ニューイヤー駅伝では優勝争いが最後までもつれる中、驚異的なラストスパートでチームに優勝をもたらしました。その井川をもってしても優勝にはあと一歩届かず…ただ最近はラストの強さだけではなく、ハイレベルな走りを続けていますね。


3位に富士通の塩尻、ラスト勝負でも戦えるようになってきたとはいえ、さすがに三浦、井川という日本トップクラスのスピードを持つ選手相手では分が悪いですよね。ロングスパートで引き離さない限りは塩尻の勝ち目は薄かったかな。それでも5秒差の3位にしっかりと入ってくるのはさすが1万の日本記録保持者です。


4位に駒澤の伊藤、あまりクロカンのイメージはなかったですがロードでの強さを今回も見せてくれました。今年度は飛躍の一年となりましたが、今回も先頭集団に食らいつき学生トップの4位に入ったのは自信になったのでは。来年度の活躍も楽しみ。


5位に富士通の小澤、実業団にいってからも着実に持ちタイムをのばしていますが、今回も見事な走りでした。層の厚い富士通なだけになかなか駅伝メンバーに選ばれるのも容易ではないですが、駅伝でも結果を残していってほしいです。


6位に順大の吉岡、箱根では7区2位と見事な走りも都道府県対抗では3区で苦戦しましたが…今回はしっかりと合わせてきましたね。順大OBの三浦が1位、塩尻が3位と活躍する中、現役の吉岡も入賞を果たしました。来年度はエース級の活躍を見せてほしいです。


7位にNTNの下尾が入ってきたのは少しびっくりだったかも。日大時代からトラックでの強さは素晴らしかったですが、ロードはどちらかといえば苦手としていた印象なので…今回の結果は見事でしたし、ロードでの躍進も期待したいところ。


8位に愛三工業の新家、実業団に進んでからは3000m障害での活躍が目立ちますが、クロカンでも好走を見せました。3000m障害でのさらなる活躍はもちろん楽しみですが、他の種目でも活躍を続けてくれれば。


9位に東京国際の佐藤榛、入賞にはあと一歩届きませんでしたが、良い走りでしたね。大学生では復活を期す順大の村尾が11位、同じく順大の永原が18位、東洋の松井が19位で走っています。今回は実業団に割って入った伊藤、吉岡の活躍が目立ちました。