第101回(2025年)箱根駅伝振り返り ~法政大学~
続いては法政大学における箱根駅伝の振り返りと来年度に向けての展望を述べていきます。箱根結果はこのようになっております。結果として4年ぶりにシードを逃すことに。。。主力を欠いたのもありますが、今後に向けてもちょっと不安になるシード落ちではあったかも…
1区の武田は区間15位、区間2位と16秒差ですしスターターの役割は果たしているのですが…3年連続で6区を快走している武田を1区に起用しなければいけない状況も起用してこの位置というのも苦しかったか。。。2区の小泉は区間15位、67分台でまとめているのですが今回はあまりにも2区がハイレベル過ぎましたからね。よく走ってくれたと思います。
3区の矢原は区間15位でしたが、ここで14→18位と総合順位を下げてしまうことに。過去3年は3区終了時でシード圏外だったとしてもシードが見える位置でレースを進めていましたからね。3区でここまで下がってしまうと苦しいですよね。矢原もどちらかと言えば復路か走っても4区だと思っていたので、大島を往路で起用出来なかったのが響いたか。
4区の花岡が区間16位で総合は18→16位に浮上、ハーフでタイムを伸ばしているとはいえ花岡は3大駅伝・予選会通じてエントリー自体初めてですし、さすがに荷が重かったのでは。。。3,4区がやや手薄になったのは5区に野田を起用したのもあるのですが、区間12位ということで決して悪くは無いですがエース級の選手を起用したことを考えると物足りない…
6区の湯田が区間17位だったのも武田を6区に起用出来る状況だったら…と思ってしまうのが辛いところ。いつもの法政は区間配置がビシッと決まってシードを獲得している印象ですが、今回はことごとくハマらなかった印象…7区の宮岡は区間6位とさすがの走り、前回も1区を走るなど本来は往路を走れる実力者ですし、ハイレベルだった7区で好走を見せてくれました。ただ、結果として区間1桁で走ったのはこの7区だけだったんですよね…
8区の安澤は区間13位、箱根は初出場ですがハーフで好走を見せていたことを考えると、8区ならばもう少し上位で走れる力はあったかなあ。9区の清水は区間13位、前回も8区9位で走っていますし、こちらもまずまずかな。スピードもありますが、長い距離でも安定しています。10区の行天は区間18位、総合15位は守りましたが最終区間も苦しかったですね…総合順位が最も良かったのが2区終了時の14位で、シード争いにも絡めませんでした。
1区武田、2区小泉、7区宮岡、8区安澤と箱根出場メンバーからは4人が抜けることに。特に3年連続6区でシード獲得に多大な貢献をした武田に1年時から3大駅伝で主要区間を担い続け、最後はエース区間の2区を走った小泉が抜ける影響は非常に大きい。出雲に出場している永島、2年時から箱根5区候補だった高橋らもいなくなることで、往路も山も戦力ダウンは否めず…
来年度のチームに求められるのは、まず往路で勝負出来る選手をどれだけ揃えられるか。今回は体調不良で欠場となった大島に5区を走った野田はエース格として活躍が期待されますし、3,4区を走った矢原、花岡も今回は苦戦しましたが、もっと中位で走れるようになって欲しい選手たちです。9区を走った清水も往路候補の1人かな。ただ、現状だとエース力不足は否めないですよね…2区だけではなくハイレベルな高速レースになるであろう往路で区間中位で走れる選手がシードには求められますし。
その一方で復路となるとそこまで心配はいらないかな。今回6区を走った湯田も苦戦しましたが力のある選手ですし、今回箱根を走った選手以外にも澤中、重山、福田ら箱根エントリーメンバーは全員走ってもおかしくない実力者ですからね。今回箱根に出場した下級生は2年の野田、湯田の2人のみということで、来年度は3年生が中心となりますが下級生の台頭も待たれるところ。
2年ならば星野、平井、野崎ら3大駅伝・予選会にエントリー経験のある選手たちがエントリーだけではなく出場出来る力をつけてきてほしいですし、ルーキーは福田以外にも平山、山際らが1万でタイムを伸ばしており、飛躍が期待されます。現状だと箱根予選通過は出来たとしても、箱根でシード争いをするのはまだまだ大変そうですが、育成力と勝負強さでまた箱根でも強い法政を見せて欲しいです。