第101回(2025年)箱根駅伝振り返り ~城西大学~
今日からは大学ごとの箱根駅伝の振り返りと来年度に向けての展望を述べていきます。箱根が終わってのモチベーション次第でブログを一旦休むか決めようと思っていたのですが…今は書きたいと思っているので、毎日では無いでしょうがコツコツと続けていければ。引き続き、よろしくお願いします。最初は城西大学になります。箱根結果はこのようになっております。
1区の久保出が区間9位はよく走ってくれたと思います。4区とか復路の方が合ってそうかと思いましたが…1区もしっかりと中位でまとめるのは助かります。2区のキムタイは66分台で走っているのに区間10位というのは衝撃…上りもあまり得意ではないという話ですし、出雲・全日本の強さに比べると箱根はもう一歩だったのかなあ。やはりキムタイは3区の方が合っていそうですが、そうなると2区が…斎藤が2区だと5区が悩ましいという…もう1人エースが求められます。
3区の平林が区間7位と3本柱の1人が順当に3区を任されて上々の走り、平林ならばこのくらいは走ってくれるでしょうし、1~3区全て区間10位以内というのも良いですね。4区の林も区間11位と中位でまとめました。前回は7区5位で走っていますが、今度は逆走となる4区もしっかりとこなしています。そして5区の斎藤ですが、1週間ほど前に発熱があったということで万全では無かったと…それでも区間3位で走ってしまうのが凄まじいですが、圧倒的な走りも期待されていただけに、8→7位と1つ順位を上げるに留まったのは結果としては残念でした。
ルーキーの小林が区間3位で走ったのは城西にとって大きな収穫、このまま6区を走って欲しい気持ちもありますし、走力もあるので平地でも見てみたい気が…7区もルーキー三宅が任されましたがこちらは区間14位とやや苦戦…ハーフ62分台の走力はありますが、ルーキーが揃って好結果を残すには容易では無いですよね。8区の岩田も区間16位でこちらは10区間中最も悪い区間順位ということに。まだそこまで目立った実績は無いですし、主力を欠いた影響が出てしまった区間でもあるかな。
そんな中で9区桜井が区間賞と会心の走り、前回は肺気胸で欠場となりましたが、2年ぶりの箱根で大学ベストと言える走りを見せてくれました。7→6位に順位を上げることに。力のある選手が揃う3年生ですが、桜井も一気に主力となってくれそう。10区の中島が区間7位で走って1人抜かれて1人抜き、総合6位をキープ、唯一2年で出場した中島がこの走りを見せたのは2年生にとってもチームにとっても良かったです。前回の3位からは3つ順位を落としたものの、城西の強さは十分に見せられたのでは。
箱根出場メンバーのうち3人抜けますが、1,3,4区という往路を走った3人というのは戦力ダウンは大きいですよね。往路を走れる選手を最低でも3人は準備しなければならないわけですし。キムタイ、斎藤に続くエース格の台頭が必要になってきます。まずは9区区間賞の桜井は来年度往路を走って欲しいですし、平林のように箱根9区→3区というパターンもありそう。2年前に4区を走っている鈴木もおり、この2人は往路の有力候補か。
先述のとおり、2区か5区を齋藤、キムタイ以外で任せられる選手が出てくるのと、ますます来年度は強くなりそう。今回の箱根出場メンバー以外では、3年の鈴木、山中という実力者2人に全日本で2区を走った柴田もいます。この3人がそのまま箱根出場となれば箱根10人は揃うことになりますが…そんな単純なものでは無いですし、選手層を厚くしていきたいところ。
3年生がチームの中心で質・量ともに揃っているので、2年生以下でエース級が台頭してくるのが理想かな。1年の小林&三宅には特に期待したいですし、続く選手が台頭してほしいところ。2年も柴田、中島、小田と3大駅伝経験者はすでに3人いますからね。新入生もまだ把握していませんが、最近は毎年ルーキーが箱根を走っていますし、1人でも戦力となってくれれば。
来年度は斎藤、キムタイらが最上級生となる勝負の年です。再び前年度のように3位を目指すとなると、いかに苦戦する区間を減らせるか、そして稼ぐ区間を増やせるかということに…今回の箱根を見ても、7区14位、8区16位というのは上位校はもちろん今回ハイレベルだったシード争いをしていた大学と比べても苦戦していましたですし、9区桜井の快走が無ければ、シード争いに巻き込まれていた恐れもありましたからね。往路も区間10位前後ではなく、区間5位以内で走れる選手を揃える必要が…
現状だと、今回と同じ6位に入れば上出来と思えるのですが、チームとしては当然さらに高い目標を掲げてくるでしょうし、今年度も自己ベストをマークする選手も多くいるなど、新戦力の台頭も多かったですからね。来年度に向けてもさらなる戦力アップは必須ですし、すっかりシード常連となって上位を狙えるチームになってきただけに、また上位争いに絡むチームを築いてほしいです。