第101回(2025年)箱根駅伝 専修大学 区間配置予想

明日はいよいよ区間エントリー、最後日は専修大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根予選は故障も重なって18位に沈み予選落ち、今年度も苦戦が予想されましたが箱根予選では前評判を遥かに上回る2位通過と会心の結果を残しました。正直、通過も難しいと思っていただけにこの上位通過にはビックリしました。エース力も総合力もどんどん高まってきました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

箱根予選を走った12人は全員揃っており、少なくとも今年度活躍している選手は揃っているかな。4年生が大田和、長谷川と2人のエントリーに留まったのは残念、留学生のキサイサ、前回の箱根予選を走った辻、2年前の箱根1区を走った千代島らが揃って外れてしまいました。その一方で3年生はエースの新井を含めて5人がエントリー、こちらは順当に主力が揃っています。


2年は全学年最多となる6人がエントリー、箱根予選では上位7人のうち4人が4年生とチームを牽引、箱根予選を回避した大西も戻ってきました。全日本予選を2度走っている江幡は外れていますが、ハーフはまだ未知数ですし仕方ないか…ルーキーも2人と少ないですが持ちタイムを伸ばす高橋、箱根予選に出場した田口と力のある選手がエントリーされています。4年生は経験者が外れていますが、全体としてはほぼベストに近い布陣と言えるのでは。そんな専修大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

新井③ーマイナ①ー上山②ー藁科③ー福田③
和田②ー具志堅②ー佐藤陸②ー大田和④ー手塚③

~往路~

1区は新井、往路はどの区間も大事になりますが、1区で出遅れると苦しくなるのは間違いないですし、ここに日本人エースを起用することを専修は好んでいますからね。箱根予選でチーム2番手、持ちタイムも面白いように伸ばしている新井が担うのが良さそう。


2区はマイナ、ここはもう確実でしょう。箱根予選で全体3番手の走りは衝撃的でした。箱根に復帰してから2区は苦戦することも多かったですが、マイナならば他大のエースともしっかりと渡り合えそう。2区が安心出来るのは大きい。


3区は上山、あっという間に新井と日本人エースの座を争うまでに飛躍を遂げました。箱根予選もチーム3番手と会心の走り、ただまだ新井の方が上かなと思っており私は1区の方を重視しているので…1区新井、3区に上山としています。


4区は藁科、3本柱を1~3区に起用するとして、大事になってくるのがこの4区で悩ましいです。箱根予選こそチーム9番手だったのですが…1万で28分台をマークするなど状態は良さそうですし、4区への抜擢もありそう。


5区は福田、他に5区を希望している選手がいなかったこと、箱根予選も走っているということで福田としました。箱根予選でチーム最下位に沈んでしまったのは心配になりますが、ハーフで63分台のタイムも持っていますし、走力は心配いらないかなと。

~復路~

6区は和田、6区を希望している選手は何人かいましたが、その中で箱根予選でチーム6番手など最も実績を残しているのが和田なので。平地も十分走れる選手ですが、今のチーム状況を考えると和田が6区を走っても平地で十分戦えそう。


7区は具志堅、箱根予選ではチーム4番手と見事な走りでした。正直、往路を走ってもおかしくないほどです。ただ、箱根予選以外の実績はまだそこまで目立っていないこともあり、本人も希望区間として挙げていた7区としました。


8区は佐藤陸、こちらも箱根予選ではチーム7番手と上々の走り、活躍を見せた2年生の1人です。箱根10人に入ってくるであろう選手ですが、今月行われた記録会では他の選手に比べるとベストを出せずにもう一歩だったこともあり、比較的負担の少ない8区としました。


9区は大田和、箱根予選ではチーム5番手の素晴らし走り、特に長い距離で結果を残し続けています。箱根に復帰してからこの3年間、唯一4年生が起用され続けているのがこの9区ですし、本人も希望区間として挙げていたので4年の大田和としました。


10区は手塚、箱根予選では10番手、持ちタイムも着実に伸ばしてきています。本来であればもっと主要区間を走ってほしいのですが、調子のよい選手、結果を残している選手も多いですからね。ボーダー争いの選手かなということで、10区としました。

~展望~

往路はマイナ、新井、上山の3本柱が形成されたのが大きいですね。マイナが2区でその前後を二人が担うのはほぼ確実、3区終了時での順位というのが1つ大事になってきますね。過去3年間は最も良くて総合18位ですから…もう少し上位でつなぎたいところ。4区の人選も気になるところで、藁科と予想しましたがもう1人主要区間を走れる選手が出てくると大きいです。。


山は未知数で苦戦することも多いだけに、どれだけ準備出来るか。前々回は6区7位と粟江が好走しただけに、また下りで勝負出来る人が出てきてくれれば。復路も任せられそうな選手が増えてきました。今回は外して予想しましたが、4年の長谷川も今年度の充実ぶりを考えればメンバーに入ってくる可能性は十分、箱根予選メンバー以外でもタイムを伸ばしている犬塚、復活を果たした大西らもいますし、メンバー争いも激しくなりそう。


箱根予選を2位通過という実績を考えると、シード争いに絡んできてもおかしくないのでは?と期待は膨らむのですが…その一方で前回は箱根予選落ち、それまでの3大会はいずれも最下位に沈んでいることを考えると…まずは最下位争いから脱出するというのが1つ大事になってくると思うんですよね。いきなりシード争いに加わるのは困難でしょうし、これまで2区以降で最も良い総合順位が17位ですから…せめて15位以内には入っていたいところ。


箱根予選で18→2位と大幅に順位を上げて復活どころか大躍進を遂げた専修大学、その後も1万で好タイムを連発するなどチーム状態も良さそうですし、これまでにないほど箱根に向けては期待出来そうです。箱根予選と同じ12番手という位置を守れば素晴らしいですが、まずは下位争いからの脱出、シード獲得に向けて希望の持てる走りを見せてほしいです。

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