第101回(2025年)箱根駅伝 立教大学 区間配置予想

本日は立教大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は2区終了時は21位もその後巻き返して往路は17位、復路でも順位を上げて総合14位とシード争いこそ絡めなかったものの、箱根復帰2年目で存在感を示しました。今年度の箱根予選では危なげない走りでトップ通過、全日本では6,7区でいずれも区間5位の走りもあって総合7位と初出場で初シードを獲得しました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

箱根予選を走った12人からは、チーム11番手だった高田が唯一外れてします。下位の選手が外れることは他大学を見てもよくありますし、仕方ないか…前回の箱根出場者、全日本シード獲得メンバーは全員揃っているのも大きいです。箱根予選、全日本ともにメンバー外だった山本も戻ってきましたからね。4年生は全学年最多となる7人がエントリー、安藤、林、稲塚ら主力が揃っています。


3年生は順当な5人がメンバー入り、箱根予選に出場した4人に全日本予選を2度経験している永井と4年に負けない戦力が揃っています。2年は先述の高田に1万で28分台をマークした伊藤、ハーフでタイムを伸ばしている木代とメンバー入りが期待された選手が最も外れている印象。ルーキーは鈴木、山下の2人と順当です。そんな立教大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

稲塚④ー馬場③ー國安③ー林④ー山本④
原田②ー吉屋③ー小倉③ー安藤④ー山口④

~往路~

1区は稲塚、2年連続で走っている林はいるのですがいずれも区間18位と出遅れてしまっていますからね。それならば勝負レースで安定した結果を残している稲塚の方が安心して任せられそうかなあ。


2区は馬場、箱根予選や全日本を見てもチーム内で一歩抜け出た存在となっています。こちらも2年連続で担っている國安がいますが、林同様に苦戦が続いているので…最も頼りになるエースである馬場に任せることになりそう。


3区は國安、箱根予選ではチーム3番手と主力としてもちろん結果は残していますし、往路の主要区間を担うのが順当ですよね。3区か4区になると予想していますが…よりスピードが求められる3区の方が國安になっていそうかな。


4区は林、箱根予選ではチーム2番手の快走とこちらも主力の走りを見せています。國安同様に往路を走ってもらいたい選手、準エース区間でシード争いにおいても大事になってくる4区としました。


5区は山本、前回も区間14位で走っていますし走れるのであれば山本が2年連続で担うのが良さそう。山は経験も大事になってくる区間ですからね。山本の状態次第では、5区を希望している木島が起用されることもありそう。

~復路~

6区は原田、前回はルーキーながら区間11位と上々の走り、5区以降に連続で走ることが多い区間ですし、箱根予選でもチーム7番手とさらに走力もアップしていますからね。今の原田ならば前回以上の走りも十分に期待できます。


7区は吉屋、前回は区間19位と苦しみましたが、今年度は箱根予選でチーム6番手、全日本で1区6位と好走を見せたのも評価を高めています。全日本に続いて1区抜擢という可能性もありそうですが、そうでなければ本人も希望している7区が有力か。


8区は小倉、箱根予選でチーム5番手の好走、全日本でも5区10位で走っている実績があります。この走りだけ見ればもっと重要区間に起用されてもおかしくないとは思いますが、立教が比較的重視している8区としました。


9区は安藤、前回は区間18位と苦戦しましたが今年度は主将としてチームを牽引、教育実習がありながらも箱根予選&全日本での好走は見事でしたし、今の安藤ならば9区で前回を遥かに上回る走りを見せてくれそう。


10区は山口、箱根予選でチーム8番手以上に全日本でも6区5位とシード獲得につながる走りを見せたのが大きかったです。正直、10区ではもったいないのではと感じてしまうほどですが、シード獲得に向けてはアンカーも大事になってきますし、4年時になって安定感も増してきた山口としました。

~展望~

箱根予選トップ通過、全日本が初出場で初シード獲得となれば箱根でもシード獲得は有力と期待されますが…そう簡単にいくとは限らないのが箱根の難しさでもあります。それは箱根で優勝もシード落ちも味わった高林監督が一番分かっているでしょう。まず大事になってくるのが往路、特に1,2区ですね。過去2大会はいずれも2区終了時で下から3番目と苦しい位置になっており、ここから順位を上げることは出来てもシード争いまで巻き返すのは容易ではありません。


馬場がエース区間で勝負出来そうな選手になってきただけに、1区が大事になってきます。2度走っている林なのかエース格の國安か全日本で1区を好走した吉屋か…私は稲塚と予想しましたが、1区を区間中位で繋げると大きいです。往路を走れる選手は揃ってきていますから、悪くてもシードが見える位置でレースを進めていきたいところ。


5区も気になるところで、山本なのか木島か他の選手の抜擢もあるのか?1,2区とともにシード獲得に向けて最重要区間となりそう。往路が期待がある一方で不安もあるのに対し、復路は正直あまり不安は無いかなあ。6区も経験者の原田がいますし、箱根予選や全日本で結果を残した選手を起用することが出来ますからね。今回は上級生が結果を残しているので外して予想しましたが、ルーキーの鈴木、山下はどちらも箱根出場を果たしてもおかしくないですし、1万で28分台をマークした3年の永井もいます。


全日本に続いて箱根シードも狙えるだけの力は十分にあると思います。それだけ今年度のチームは戦力も上がっていますし、大事な場面で結果を残している選手も多いですからね。箱根シードを現実的に狙えそうな大学が10校以上あってシード争いは熾烈になるでしょうが…今回シード獲得となれば今年度はまさに完璧な1年となって来年度以降はさらに上位を狙えるチームになっていきそう。55年ぶりの箱根出場に続き、63年ぶりの箱根シード獲得、是非とも果たしてほしいです。