第101回(2025年)箱根駅伝 中央大学 区間配置予想

本日は中央大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は優勝候補の一角にも名前が挙がっていましたが、チーム全体が体調不良に見舞われてしまい、総合13位でまさかのシード落ちに終わりました。今年度の箱根予選では主力を欠きながらも6位通過、全日本では箱根予選で温存した主力を起用しながらも7,8区の長距離区間で苦戦し、12位でシード落ちと噛み合わない状況が続いています。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

箱根予選を走った12人からは、10番手の伊東夢、11番手の佐野、12番手の七枝という下位3人が揃って外れていますが、これは納得感もありますね。実際、箱根予選を回避した主力も多かったですし。全日本に出場したメンバーからは東海林がおらず、4年生は他にもハーフで62分19秒を持つ高沼もいません。前回箱根出場者では、5区を走った山崎、ハーフで61分41秒を持つ柴田が外れてしまいました。


結果としてルーキーが全学年で単独最多となる5人がエントリー、箱根予選も全学年最多となる5人が出場していますし、既に恐ろしい学年です。選手層が厚すぎて、16人を選ぶのがいい意味で悩ましすぎますからね。選手層の厚い3強は青学、國學院、そして中央だと思います。後は箱根に合わせられるかだけですよね。そんな中央大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

岡田①ー溜池③ー駿恭③ー本間②ー佐藤大①
浦田④ー吉中③ー阿部④ー白川③ー山平④

~往路~

1区は岡田、あまりルーキーを1区に起用するのは個人的に好きではないのですが…中央は2年前も溜池を起用して最高のスタートを切りましたし、岡田はすでにエース格の1人と言っていいほどに勝負レースで結果を残し続けています。むしろ1区だともったいないのでは?と思うほどに期待値が高く安心して任せられそう。


2区は溜池、こちらは監督も走って欲しいという話をしていますからね。前回は体調不良でしたが、今年度は駿恭とともにエースの1人として大活躍を見せていますし、今の溜池ならばエース区間でも何も問題無いでしょう。


3区は駿恭、全日本は7区14位とまさかの苦しい走りでしたが、MARCH対抗戦では27分44秒を叩き出してエースの走りを披露、主要区間への起用は確実で1区が岡田ならば3区ということになりそう。ダブルエースを2,3区に起用というのは大和&中野という前例もありますし。


4区は本間、難しいところではあるのですが、2~4区に27分台トリオを並べてくるのが良さそうかなと。ハーフでもタイムを伸ばし、全日本も3区6位で走っていますからね。今の本間ならば往路であっても心配いらなそう。


5区は佐藤大、個人的には阿部に走って欲しいのですが、本人は8区希望とのこと…ということは他に5区を計算出来る選手がいるということで、それがルーキーの佐藤大というのことなのかなあ。箱根予選も全日本も好走しているのが頼もしいですし。

~復路~

6区は浦田、前回区間5位で走っている実力者、全日本はもう一歩でしたが前回も出雲で苦戦してからの箱根快走でしたからね。本人も2年連続で走る気満々のようですし、前回を上回るような快走を期待。


7区は吉中、箱根予選ではもう一歩でしたが1万、ハーフと着実にタイムを伸ばして復調してきた印象。箱根の10人に入ってきてほしい選手ですし、スピードもあることを考えると7区あたりを任されることになりそう。


8区は阿部、全日本の8区は苦しみましたが箱根予選では好走していますし、体調不良で区間22位に終わった前回の悔しさを晴らす走りを見せてくれれば。8区に阿部というのも正直贅沢すぎるんですけどね…


9区は白川、箱根予選ではチームトップ、往路も全然任せられる実力者なのですが白川を復路に残せるほどにエース級は揃っているんですよね。復路ならば前回も走っている9区ということになりそう。


10区は山平、2年時から箱根出場を期待されながらあと一歩届かなかったり体調不良だったりで未出場のまま最終学年に…最初で最後の箱根は是非とも出場してほしいですし、1万でも先月しっかりとベストをマークしていますからね。出場するのであれば2年前も最後の枠を争った10区と予想。

~展望~

全大学で10人選ぶのが最も難しいのはこの中央大学かもしれません。この選手が走らないわけないと思える選手が10人以上いるという…5年目となる園木も1万で好タイムをマークして最後の最後で箱根出場の可能性は十分ですし、藤田・鈴木という2年生コンビも1万で28分30前後の好タイム、ハーフで揃って63分21秒をマークして少なくとも復路ならば十分に出場の可能性はありそう…


ルーキーは結局岡田、佐藤大の2人だけと予想しましたが、並川、田原は1万で28分30秒台のベストをマーク、どちらも箱根出場する可能性の方が高そうで…田原は5区を明確に希望している選手の1人です。原田は箱根予選でチーム4番手の快走と16人全員が走ってもおかしくないどころか走るのが順当と思える選手たちです。


箱根に向けての懸念はちゃんと箱根に合わせられるのかが最大にして唯一かもしれません。前回の箱根は体調不良者が続出してシード落ちはさすがに仕方ない部分がありますし、箱根予選で6位通過はあれだけ主力を温存すれば納得ではあるのですが…その主力が出場した全日本で12位というのは、調整力は大丈夫なのか?と疑問に思われてもやむなしなのかなと。


1万mの平均タイムで全大学トップ、駿恭、溜池、本間と27分台を3人擁してさらにハーフでも結果を残している選手が多いことを考えると、7位というのは正直最低限というか弱気とさえ感じる目標です。実際には2年前のように優勝争いや3位以内というのを目指しているでしょうし、それだけのポテンシャルはあると思います。後はそのポテンシャルを発揮できるかどうかですよね。


他は…5区の人選も気になります。阿部が2年ぶり3度目の山を登るのか、それともルーキーを始めとした新戦力が起用されるのか…平地も山下りも盤石のように見えるだけに、5区がどれだけ走れるかは順位に大きく影響します。前回の悪夢を晴らすためにも今回は結果が求められますし、やはり中央は強いと思えるような走り、見せて欲しいです!!