第101回(2025年)箱根駅伝 日本大学 区間配置予想
本日は日本大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は3区終了時で4位と最高のスタートを切ったものの、4区以降で区間最下位もあって往路19位、復路は全て二桁順位も少しずつ順位を上げて総合15位でのフィニッシュとなりました。今年度の箱根予選ではキップケメイの全体トップの走りに日本人選手もしっかりと走って7位通過を果たしました。エントリーメンバー、箱根成績(直近5年)はこのようになっています。


順当なエントリーと言って良いでしょう。箱根予選を走った12人全員がしっかりと揃っています。全日本予選、前回の箱根出場者も欠けた選手はいませんから、持ちタイムはさておき勝負レース出場者という点では完璧なエントリーと言えます。4年生はそもそも人数が少ないですが、安藤、大橋、岡田という箱根予選出場の3人がそのままエントリー。
3年生はチームの中心で全学年最多となる7人がメンバー入り、うち6人が今月1万で28分台のベストをマークしているのも心強い。1万で29分9秒をマークした滝澤は外れてしまいましたが、今のメンバーを見れば仕方ないと言えるほど。2年は箱根予選に出場した4人に上尾ハーフで63分台をマークした長谷川がメンバー入りを勝ち取ったのも納得、前回メンバー入りの天野は外れていますが姿をそもそも見せていません。ルーキーも箱根予選出場の長澤のみということで、駅伝シーズンい結果を残した選手は少なくとも完璧にエントリーされています。そんな日本大学の区間配置予想は以下の通りです。
安藤④ーキップケメイ②ー冨田③ー大仲③ー鈴木③
山口月③ー高田②ー大橋④ー山口彰②ー菅原③
1区は安藤、前回は3区4位と大学ベストの走りを見せており、2年連続の3区という可能性もありますが…1区と3区ならば1区を重視しそうなんですよね。本人もどちらかを希望しているようですし、大事な1区としました。
2区はキップケメイ、10区間中唯一確実なのは2区でしょう。前回は区間10位ともう一歩でしたが、2年連続で箱根予選トップの実力者、本来の力を発揮できれば区間賞争いを出来るだけの選手です。
3区は冨田、箱根予選ではチーム4番手、勝負レースでも安定した走りを見せていますし、1万のタイムもグッと伸ばしてきました。こういった走りを見ると往路を任されてもおかしくなさそうですし、1区とともに重要度の高い3区としました。
4区は大仲、箱根予選ではチーム2番手の快走、今年度はさらに力をつけて主力の1人となってきました。箱根でも往路を走るのが妥当な選手ですし、1,3区もあり得るかもと思いつつ…本人も希望している4区としました。
5区は鈴木、前回走っている大橋はいますが、区間19位と苦戦、今年度は5区を希望しているというわけでも無さそうですし…それならば前回8区14位で走っており本人も明確に希望区間として挙げている鈴木が良さそう。
6区は山口月、こちらも前回走って区間19位と苦しんだ区間、他の選手の起用もあり得ると思うのですが…山口月以外に明確に6区希望という選手はいなそうなので…それならば箱根予選こそアクシデントもあってチーム最下位でしたが、3部門全てで持ちタイムを伸ばしている山口月にもう一度託すこともあるのかなあ。
7区は高田、箱根予選でチーム5番手の走りも1万で日本人トップとなる走りも素晴らしかったです。正直、往路を走ってもおかしくないほどかと。復路ならば重要度の高くなっている7区が良さそう。
8区は大橋、箱根予選ではチーム6番手の走り、先述のとおり2年連続の5区もあり得るのですが、今回は鈴木を5区と予想したので、そうなると鈴木と入れ替えて5区候補や走った選手が走ることの多い8区になるかな。
9区は山口彰、箱根予選ではチーム7番手で走っており、1万mでもタイムを伸ばしています。本人も9区を希望しているようです。過去2大会はいずれも2年生が走っていることもあって、2年の彰太としました。
10区は菅原、箱根予選には出場していないのですが…1万で28分台、ハーフで63分台のベストを立て続けにマークしているんですよね。両方まとめてきたというのは評価も高いでしょうし、10人に入る可能性もありそう…走るとしたら10区かなあ。
前回は3区まで完璧なレースだっただけに、今回も同じような展開に持っていきたいですね。キップケメイは前回を大きく上回ってくれるでしょうし、どちらかは安藤としてもう一方を誰が担うかは気になるかつ大事になってきます。今回予想した冨田か大仲あたりが候補になってくると思うのですが…3区終了時で4位は理想的すぎますが、4区終了時でシード争いには加わっていたいところ。
また、5,6区も経験者がいるとはいえ、いずれも区間19位だったというのが気になりますよね。どちらか一方は走ると思うのですが…下級生の起用もあり得るという話でしたが、希望区間として挙げている人はいなかったので、どちらも3年生としましたが…5区はタイム差がつきやすいですし、6区も復路のスタートとして大事になってきますから。
復路は候補が多そうで…今回は外して予想しましたが、箱根予選でチーム8番手の岡田、10番手の長澤、11番手の山口聡らももちろん10人に入る可能性はありますし、前回9区を走った中澤、1万で28分台をマークした小路、ハーフで63分台をマークした長谷川とここまで16人全員が出場する可能性がある大学も無いかも…そのくらい、戦力が拮抗していますし箱根予選後も面白いように自己ベストを連発しています。
監督の目標が前回よりも1つ上の14位というのもちょっと不気味なところですよね。前回の箱根や箱根予選からすれば高すぎる目標を立てている大学が多い中、地に足がついているというのが…箱根予選の結果からすると17番手という位置付けですが、戦力は前回以上だと思いますし、山を上手くまとめることが出来ればシード争いに絡んできてもおかしくないかと。新監督になって復活の1年目に続き、飛躍の2年目として欲しいです。