第101回(2025年)箱根駅伝 駒澤大学 区間配置予想
本日は駒澤大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は2年連続の3冠を狙ったものの、トリプルエースを起用した3区終了時で2位、その後も2位は確保したものの、トップとは6分35秒もの大差をつけられました。今年度は前評判が低かったですが、出雲では6区まで優勝争いをしての2位、全日本は2区終了時で16位と出遅れたものの、3区以降は巻き返し最終区で2位まで浮上しました。エントリーメンバー、箱根成績(直近5年)はこのようになっています。


出雲・全日本に出場した選手からは、両方に出場した島子が唯一外れてしまいました。故障ということで仕方ないですね。前回の箱根に出場したメンバーは残っているのはそもそも4人だけですが、全員揃っています。ただ、全体的にはやや予想外のエントリーだったかな。2年生は篠原と吉本の2人のみ、今年度トラックで結果を残し続けた金谷、前回メンバー入りの小牧、5区候補として名前の挙がっていた宮城らは揃ってエントリー外に。
3年生は圭汰、山川、伊藤、帰山らチームの中心学年であり、最多となる6人が順当にエントリー、2年は島子を欠いても5人がメンバー入りと一気にチームの主力に。新谷はやや予想外のエントリー、ハーフに強い小松やスピードのある工藤は外れています。ルーキーは桑田、谷中に加えて坂口が入ってきたのはビックリしました。確実に10人に入るであろう選手は全員揃っている印象。そんな駒澤大学の区間配置予想は以下の通りです。
谷中①ー篠原④ー圭汰③ー桑田①ー山川③
伊藤③ー海晴②ー村上②ー帰山③ー小山②
1区は谷中、選手層が薄い以上どこかでリスクを取らないといけないのですが…うまくいった時のリターンが大きいのは1区かなあと…全日本や上尾ハーフの走りを見る限りは往路を担ってもおかしくなさそうですし、単独走の方が得意といのは気になったのですが…大事な1区としました。
2区は篠原、5区は優勝を狙うのであれば最も重視すべき区間だと思っているので、2区候補の山川は5区かなと。そうなると、2区を任されるのは篠原ということに。エースがエース区間を走るのは順当ですし、どんな区間でも対応してくれそう。
3区は圭汰、出雲・全日本を欠場しましたが箱根に向けては問題ないとのこと。本人も希望しており、前回も走っている3区を走ってもらうのがチームにとっても良さそう。3区を入れない状態だと無理して復路に出場してほしくないというのもあります。
4区は桑田、全日本では非常に苦しい走りとなりましたが、その後1万mで快走を見せて復活の走りを披露、出雲・全日本の起用を見ても主要区間での出場が有力、そうなると単独走もアップダウンも得意で本人も希望している4区が良いかな。
5区は山川、他に5区候補としては村上あたりですが…出雲3区や全日本8区の快走を見ると、5区だとしても十分に区間賞争いを繰り広げてくれそう。今回の5区はまれにみるハイレベルな争いになりそうですし、そこで互角以上に渡り合えるのは山川だけかと。
6区は伊藤、候補としては他に帰山、白井らがいると思いますし、すでに主力な伊藤を6区というのはもったいないと思うのですが…帰山が6区だとしても平地の選手層が大幅に増すわけではないですし、白井はさすがにまだ未知数すぎるかなと…それならば実績十分で走力抜群の伊藤が良いかと。
7区は海晴、全日本での好走や上尾ハーフを見ると10人に入ってきそう。全日本は6区と太陽が走った区間を担っていたので…箱根も太陽が2年連続で担っており、本人も希望しており個人的にも見てみたい7区としました。
8区は村上、本人も上りが得意なので5区でなければ8区を走りたいという話をしていましたし、全日本に続き上尾ハーフでも快走を見せました。10人には確実に入ってくるでしょうし、本人も希望しており適性もありそうな8区と予想。
9区は帰山、ここには伊藤か帰山を起用してほしいと思っており…6区が伊藤ならば9区は帰山かな。上尾ハーフでも快走を見せて長い距離での強さを見せていますし、6区経験者ということで下り基調の9区としました。
10区は小山、10区候補は何人かいそうですが…最近は2,3年生と最上級生以外が走ることも多いですし、上尾ハーフで復活を走りを見せた小山に今後に向けての期待も込めて10区と予想しました。
気になる点はいくつかありますが…特に1,5,6区を誰が走るかですね。1区は帰山や小山らを希望していますが、前回の篠原のようにエース級を起用する余裕はなさそうなので、人選が悩ましいところ。5,6区も山川、伊藤のコンビが最強なのは間違いないですが、それでは平地の選手層が薄くなるのでどちらを重視するか折り合いをつけないといけない…山は致命傷になりやすいですが、適性も大事なので主力以外で上位で走れれば大きいというのも、難しいです。
選手層が薄いとは言っても、今回予想した10人以外には吉本が6度目の3大駅伝エントリーで初出場を狙っていますし、上尾ハーフで良かった森重も含めて復路候補の1人です。7,8,10区あたりの出場争いは激しそう。実際、海晴よりも吉本、森重の方が上尾ハーフのタイムは良かったですからね。後は白井が6区を走る可能性がわずかにあるくらいか…
出雲・全日本の結果から3強とも呼ばれていますが、青学や國學院とはあまりにも選手層に差があるだけに、明確に3番手という位置付けだと思っています。駒澤がベストな区間配置、走りを見せたとしても青学や國學院が苦戦する区間が無い限りは優勝争いに加わるのは難しいと思っているので…ただ、4年前、2年前も優勝候補筆頭という位置付けでは無かったですが、粘り強い走りで激しい優勝争いを制しました。
青学は4連覇を達成して以降、連覇を達成したことはないですし、優勝した翌年は崩れる区間が複数出ています。國學院は3位争いを制しての3位が1度のみで優勝争いに加わったこともないわけで、何が起きるかは分かりません。優勝するチャンスが巡ってきたときに勝てる位置にいるというのは非常に大事なことですし、まずは最低限3位を確保しながら優勝争いに加わってほしいです。