第101回(2025年)箱根駅伝 中央学院大学 区間配置予想

本日は中央学院大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は1区20位と出遅れると、往路18位、復路も全て二桁順位で総合19位、少なくともこの25年でワースト順位に終わりました。今年度の箱根予選ではエース吉田が順当に日本人トップ、近田も快走を見せるなど全体としても安定した走りで5位通過を果たしました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

箱根予選を走った12人からは、11番手だった徳善が外れています。その後の上尾ハーフもタイムはもう一歩でしたし、仕方ないかな…前回の箱根出場メンバーからは1区を走った稲見もいません。こちらも全日本予選、箱根予選ともにエントリーどまりだったのが気になっていましたが…他は主力は一通りエントリーされていそう。4年生は大エースの吉田を筆頭に5人がエントリー、前回エントリーの清水が外れてしまいましたが、3大駅伝・予選会出場メンバーは揃っています。


3年生も近田を中心に主力が揃って最多タイとなる5人がエントリー、一方でハーフで63分3秒を持つ黒葛野は外れてしまいました。2年生は稲見以外は実績のある前原にハーフで好タイムの市川、1万で28分台の林と順当です。ルーキーはいずれも1万で29分30秒切りのタイムを持つ選手たち、勝負レースの実績はそこまで目立ちませんが、3人が入ってきたことで全学年3~5人とバランスよくなりました。そんな中央学院大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

堀田④ー吉田④ー近田③ー市川②ー柴田④
工藤④ー林②ー黒谷③ー太田④ー坂本③

~往路~

1区は堀田、箱根予選ではチーム5番手、持ちタイムは1万、ハーフともにチーム上位ですし、3大駅伝での実績に乏しいのは気になりますが…本人も熱望しているということで、1区としました。


2区は吉田、監督も本人も明言していますし、ここはもう鉄板ですね。中央学院のエースだけではなく大学長距離界でもトップクラスの実力者、前回は区間14位に留まっていますが、本来は上位で走れるだけの力がありますし、過去最高の走りを見せてくれれば。


3区は近田、前回は9区でまさかの最下位に沈みましたが…その後は吉田に次ぐ走りをずっと続けてきました。箱根予選も18位と快走、復路に起用するのはもうもったいないほどなので…9区同様に下り基調の3区としました。


4区は市川、箱根予選でチーム4番手の走りも良かったですが、上尾ハーフでは62分32秒の快走、この走りを見ると希望区間は7区ですが往路で見てみたくなります。7区の反対区間である4区と予想。


5区は柴田、前回は5区16位とやや苦戦しましたが箱根予選ではチーム3番手の好走とこの1年でさらに力をつけてきました。1年間かけて5区の準備をしてきたということで、2年連続で柴田が担うことになりそう。

~復路~

6区は工藤、前回経験者の小松もいるのですが、3年前に6区4位で走っている工藤の快走は印象的でした。箱根予選でチーム10番手だったのは気になるところですが、好走経験があるのは大きいですし、2度目の快走を期待。


7区は林、箱根予選でチーム6番手、1万やハーフでもタイムを伸ばしています。監督からも期待の選手として名前が挙がっていますし、復路でも大事な7区を任せられるのでは。


8区は黒谷、箱根予選ではチーム8番手、前回も8区を16位で走っています。箱根予選の走りを見ても2年連続で箱根出場する可能性は高そうですし、それならば出場経験のある8区が良さそう。


9区は太田、箱根予選でチーム7番手、3大駅伝は今回の箱根が最初で最後のエントリーですが、今年度は3部門全てで持ちタイムを更新するなど結果を残し続けています。この活躍ぶりならば最上級生が選ばれることの多い9区も担えそう。


10区は坂本、箱根予選はチーム9番手もハーフでは62分50秒を持っていますし、トラックの持ちタイムを伸ばしています。上尾ハーフも悪く無かったですし、長い距離で結果を残していることもあり、23km区間の10区としました。

~展望~

結果として箱根予選で上位10人だった選手がそのまま箱根出場するという予想になりました。この10人の中で明らかにこれまでの実績や箱根予選後の走りで物足りない選手がいないんですよね。その一方で前回の箱根で6区を走っている小松やハーフでタイムを伸ばしている三角もいますし、2年の前原も1万を中心にタイムを伸ばしていますからね。ルーキーの3人はなかなか10人に入るのは難しそうだ思っていますが、2年生以上は誰が走ってもおかしくなさそうかな。


往路も箱根予選でトップ5の選手が出場としているのですが…いずれも3大駅伝以外では好結果を残している一方で3大駅伝となると、好走している選手が少ないのが一番の不安要素です。エースの吉田でさえ、区間1桁で走ったのは2年時の全日本で2区5位だっただけ。後は工藤が1年時に6区4位で走っているのみ…そんな状況で揃って箱根で好走出来るのか?というと難しそうかなあ。


吉田はエース区間の2区で快走してくれるであろう期待感がありますが、そうなると前後の1,3区というのは当然大事になってくるわけで…特に1区は過去2大会でいずれも区間20位となっており、その後のレース展開も苦しくなっていますからね。1区を好位置で終えられれば、往路をその流れにのって行けるかも。


前回は苦労した復路も6区工藤が3年前のような快走を見せてくれれば…往路同様に復路もスタートの区間がカギを握ることになりそう。1万mで28分台のベストをマークする選手、ハーフでも62分台、63分台がズラッと揃っていて、箱根予選後でも最も勢いのある大学の1つです。そんな走りを箱根でも見せられればシード争いに絡んできてもおかしくないですからね。ここ数年は2度の箱根予選落ちを含めて苦戦が続いていますが、持てる力を発揮し箱根でも好走を期待したいです。