第101回(2025年)箱根駅伝 青山学院大学 区間配置予想
本日は青山学院大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は2区以降全て区間3位以内、区間賞5つという完璧なレースで大会新記録での優勝、今年度は3冠有力かと思われましたが、出雲では4,5区でやや苦戦して3位、全日本では2~7位までは首位もアンカー勝負に敗れて3位となっています。エントリーメンバー、箱根成績(直近5年)はこのようになっています。


出雲、全日本を走ったメンバーからは全日本で3区5位だった折田が唯一外れています。前回の箱根優勝メンバーは7人全員エントリーされており、そこには出雲・全日本ともにメンバー外だった荒巻も含まれています。折田が外れたのは残念ですが、ほぼベストな布陣と言って良いでしょう。チームの中心となる4年生は最多となる6人がエントリー、往路有力の鶴川、太田に前回山を制した若林&野村らが揃っています。
3年生はエース黒田朝日を始め前回優勝メンバー4人がそのままメンバー入り。2年が平松だけなのはちょっと寂しく、鳥井や中村らハーフで好タイムをマークしている選手は外れています。ルーキーは折田が外れても4人がメンバー入りしているのは凄いですね。そこには全日本で出場予定だった安島も含まれています。上級生が中心になりますがルーキーが何人絡んでくるかも楽しみ。そんな青山学院大学の区間配置予想は以下の通りです。
荒巻③ー朝日③ー鶴川④ー太田④ー若林④
野村④ー白石④ー安島①ー塩出③ー宇田川③
1区は荒巻、前回もエース級では無かった1区荒巻が良いスタートだったのが大きかったですし、出雲・全日本を外れたのはやや気になりますが、エントリーされるのであれば問題無いと期待して2年連続の1区としました。
2区は朝日、ここはまず確実でしょう。エース区間を前回区間賞を獲得した選手を外すというのはアクシデントが無い限りはまず考えられないかな。出雲・全日本ともに快走を見せていますし、適性も走力も抜群です。
3区は鶴川、前回区間賞の太田はもちろんいるのですが…太田は3,4区どちらも圧倒的な走りを過去に見せており、鶴川の方が3区に合っていそうかなあと。3本柱を2~4区に並べるのが最も強そうですし、1区よりは3区が良さそう。
4区は太田、2年前も区間2位の快走を見せており箱根での強さは全選手の中でもトップクラスです。今年度は出雲から結果を残していますが、それでも箱根での強さは別格ですからね。3,4区のどちらを走っても区間賞候補筆頭かと。
5区は若林、他の駅伝では苦戦することもありますが、箱根5区だけは2度走っていずれも区間3位以内と全く外さずに往路優勝のゴールテープを切っています。5区若林の安心感は圧倒的ですし、2年連続3度目の5区を担うことになるでしょう。
6区は野村、前回区間2位で走っていて今年度も出雲・全日本を走っている選手、主力の1人ではあるのですが、6区に起用しても平地の戦力が落ちることは無さそうなのが、青学の選手層です。2年連続で6区を担うことが有力で青学の大きな武器です。
7区は白石、過去5年を見ても中村友、山内ら3年間箱根に出場できず、4年時に出雲や全日本で活躍した選手を起用したりしているんですよね。今回それに当てはまるのが白石かなと…全日本では良い走りを見せてくれましたし、最初で最後の箱根での活躍に期待。
8区は安島、ルーキーの起用はあまりない青学なのですが…それでも世田谷ハーフの走りを見ると箱根でも見てみたくなりますよね。全日本も本来であれば出場予定だったということですし、出場するとすれば8区あたりか。
9区は塩出、全日本の8区ではまさかの走りに終わりましたが、前回の箱根では8区区間賞と圧巻の走りを見せています。全日本の悔しさを箱根にぶつけてくるでしょうし、23km区間の9区も塩出ならば心配いらないでしょう。
10区は宇田川、前回区間2位で走っていますしラストの強さがあるというのも、もしラスト勝負になった時の安心感につながります。今年度はハーフでもさらにタイムを伸ばしていますし、2年連続の10区起用と予想しました。
往路と6区が非常に強力な布陣が組めるのに、7区以降も3大駅伝や箱根で活躍経験のある選手をズラッと並べることが出来るのが青学の強さを支えています。山は全大学を見渡してもトップクラスの盤石さ、今回は上級生が9人出場としましたが、10人全員が上級生でもおかしくないですし、下級生も誰が走ってもおかしくはないんですよね…全員28分台をマークしていますし、平松、安島はハーフでも62分台をマークしています。
佐藤有のエントリーはちょっと意外だったのですが、このメンバーに入ってくるだけで力があるのは明らかですし…区間配置で唯一気になるのは1区が誰になるかくらいかな。安定をとるならば鶴川ですが、それはさすがにもったいない気が…1区で大きく遅れなければ、2~4区に朝日、鶴川、太田の3本柱を起用出来、5,6区でさらに後続と差をつけるという理想的な展開に持ち込める可能性が高いです。
戦力も実績も他大学と比較して一歩抜けていますし、優勝候補筆頭であることは間違いないでしょう。よほどのことが無い限り連覇は有力だと思うのですが…優勝を逃すとすれば、連覇を狙うプレッシャーくらいかな。過去7年で4度優勝を果たしていますが、連覇は一度もありません。前回を除く3度の連覇を狙ったレースではいずれも優勝候補筆頭と思われていたのですが…崩れる区間が複数発生してしまい、連覇を逃しています。
鶴川、太田世代が最終学年となる今年度、3冠を狙いながら出雲・全日本を逃したというのも2年前と似た状況でチームにとって大きなプレッシャーとなっているはず。この強大な戦力で3大駅伝を1つも勝てないというのは何が何でも避けなければならないでしょうし…青学が4連覇を達成して以降、どこも連覇を達成出来ていないというジンクスくらいしか、負ける姿は想像できない…3度逃している2度目の連覇を4度目の正直で今回ついに果たすことが出来るのか、箱根ではやはり青学が最強という走り、見せて欲しいです。