第１０１回（２０２５年）箱根駅伝 早稲田大学 区間配置予想
本日は早稲田大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は２区山口の快走などもあって往路を５位、復路は６区で苦戦し一時は９位まで下がったものの、その後はしっかりとまとめて総合７位、連続シードを獲得しました。今年度の出雲では前半にエース格を並べたものの出遅れて苦しい展開、それでも後半で巻き返して６位。全日本では出雲で苦戦したエース格が揃って好走を見せ、最後まで危なげない走りで５位と２年ぶりにシードを獲得しました。エントリーメンバー、箱根成績(直近５年)はこのようになっています。
現状のベストメンバーが組めたと言って良いのでは。前回の箱根を走った６人全員、出雲、全日本に出場した８人はもちろんエントリー。出雲、全日本を回避した石塚も１万で２８分台をマークして戻ってきていますし、最後の箱根での活躍を期待。４年生はスポーツ推薦が伊藤だけで石塚がいるとはいえ当時は不安視されていましたが…全学年最多となる６人がエントリーされたのは感慨深いものがあります。２年時から活躍していた伊福、菅野に和田・草野が最初で最後の箱根メンバー入りを果たしています。
他には宮岡が上尾ハーフで快走を見せて１０人に入ってきそうですし、出雲・全日本とエントリー漏れだった山崎も戻ってきましたね。ルーキーも唯一の３大駅伝経験者である山口峻以外に１万で２８分台をマークした吉倉、タイムを伸ばし３大駅伝フル出場を果たした瀬間の台頭もあり、全学年で３人以上がエントリーされるバランスの良さもあります。そんな早稲田大学の区間配置予想は以下の通りです。
伊藤④ー山口智③ー石塚④ー長屋②ー工藤②
草野④ー山口峻①ー宮岡③ー伊福④ー菅野④
１区は伊藤、エース格の伊藤を１区に起用するのはもったいない気もしますが…今年度は選手層が厚くなってチームとしても故障者もいなく順調という話ですし、過去２年は間瀬田が担っていたもののエース格を早稲田は１区に比較的起用していたこともあり、伊藤としました。
２区は山口智、エースの中でも一歩抜けた存在であり、前回２区４位で走っている選手ですからね。２区は経験も大事になってきますし、好走経験のあるエースに任せるのが良いでしょう。
３区は石塚、監督の話ではすでにチーム上位に入るほどに状態は上がってきているという話で、それならば３年連続で走っている往路への起用も十分ありそう。３区は３年連続で４年生が走っている区間ということもあり、３区と予想しました。
４区は長屋、本人も希望している区間であり今年度は出雲・全日本と好走、特に全日本でエース区間の走りは素晴らしかった。あの走りが出来るのであれば往路でも十分戦えそうですし、４区としました。
５区は工藤、前回は区間６位で走っており本人も今回希望しています。前年度よりもさらに走力を増して出雲・全日本では最長区間で快走を見せてエースの１人にまでなりました。上りに強いエースを５区に起用出来るのは理想的ですし、ここは工藤一択かな。
６区は草野、明確に６区を希望していた選手は他にもいましたがエントリーされたのが草野だけだったので…４年生を初の６区起用というのはあまりなく前回は優勝した高野まで遡りますが…経験者は２人とも卒業していますし、今回は草野としました。
７区は山口峻、出雲では主要区間を任せられるなど期待のルーキーですが、往路を任せられる選手は揃っていますからね。復路ならば比較的走りやすく、ルーキーが起用されることも多い７区あたりが良さそうかな。
８区は宮岡、上尾ハーフの走りを考えると箱根では是非とも見てみたい選手、まだ３大駅伝の経験はないこと、本人が希望している区間ということもあり、３大駅伝初出場の選手が起用されることも多い８区としました。
９区は伊福、２年連続で８区を走っている選手、長い距離で安定した結果を残してきましたし、最上級生となった今年度は８区よりも重要度の高い９区も任せられそう。本人も希望区間として挙げていましたから。
１０区は菅野、こちらも２年連続で担っている区間で前回は区間５位で走っています。伊福、菅野はともに復路を支えてくれている選手、３年連続での１０区と予想しました。
主力の復活に新戦力の台頭もあって今年度は本当に選手層が厚くなってきましたよね。今回は往路に主力を揃って投入と予想しましたが…１区は２年連続で走っている間瀬田もいますし、ルーキーの山口峻も往路を走れる力はありそう。往路の２大重要区間である２区、５区を山口智、工藤とエースかつ好走経験のある選手に任せられるのも大きいです。
後は６区を誰に任せるのか…監督は見極め中という話でしたが、来年度を見据えると３年生以下から起用出来るのが理想かな。今は選手層が厚くなってきているので、例えば今回は外して予想しましたが、出雲・全日本を走った藤本であたり、２８分台をマークした吉倉であったりが適性があればそれに越したことは無いですし。復路も伊福、菅野と前回区間５位で走った２人がいるのは頼もしく、個人的には宮岡に期待しています。
今年度の充実ぶりを見ると、ベストメンバーで臨むことが出来れば目標としている２０１８年以来となる３位というのを達成してもおかしくないと感じるほどです。その一方でここ数年はなかなかベストな布陣で臨めていないところも気になります。前回に至っては佐藤、伊藤、北村と前々回４～６区を走った選手が揃って欠場となってしまいましたし。いかに故障者・不調者を出さずに臨めるかが非常に大事になってきそう。
また、前回の箱根を見ても出雲・全日本も良い区間と崩れる区間の差が激しい凸凹な区間順位になってしまっているのも改善しないといけないところですよね。崩れる区間で大きく順位を落としてしまっているので…今回の箱根に向けては不安よりも期待の方がはるかに大きいですし、各選手が持てる力を存分に発揮し、目標としている３位争いに加わっていってほしいです。