第101回(2025年)箱根駅伝 東洋大学 区間配置予想
本日は東洋大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は全日本14位が嘘のように快走を見せて、4区終了時で4位に浮上すると、そのまま最後まで4位をキープし続け、箱根での東洋の強さを改めて示しました。今年度の出雲では11位、全日本では13位と今年も苦戦、それでも箱根では前回の再現を期待されています。エントリーメンバー、箱根成績(直近5年)はこのようになっています。
出雲・全日本を走ったメンバーからは唯一久保田が外れていますが、全日本で5区13位ですし仕方ない面もあるかな。松山も予想はされていましたがメンバー外となっています。それでも、4年生が全学年で最多となる6人がエントリー、梅崎、小林、石田、吉田らが揃うチームの中心学年となっています。松山を除く前回箱根経験者6人は揃っていますし、全員が区間10位以内で走っているのも心強い。
他に入ってくるかもと思っていた2年の田中、1年の馬場らも外れていますが、復活が待たれていた松井は首ヘルニアから戻ってきましたし、宮崎、迎、内堀も含めて4人がメンバー入りを果たしたルーキーの活躍も楽しみ。2年生が薄根、濱中の2人だけというのはちょっと寂しいですが、全体的には比較的順当なエントリーのように見えます。そんな東洋大学の区間配置予想は以下の通りです。
松井①ー梅崎④ー小林④ー石田④ー緒方③
西村③ー吉田④ー迎①ー岸本③ー濱中②
1区は松井、本人は5区希望という話でしたが…ヘルニア明けでいきなりの5区というのはあまりにも負担が大きすぎる気がするんですよね。それならば、重要度は高いながらもコース自体は平たんで走りやすい1区の方が良いかなと。
2区は梅崎、前回区間6位で走っている実力者、全日本は万全でないながらも主要区間でしっかりとまとめていますし、前回66分台で走ったエースを別の区間に起用する理由も無いですから、2年連続で梅崎にエース区間を託すのが良さそう。
3区は小林、本人も3区を希望していますし、2年連続1桁順位で走っている区間、2区同様に3区も変更する必要は無さそう。全日本はまだ復帰明けでしたが、箱根にはきっと合わせてくれることでしょう。この2区間が計算出来るのが大きいです。
4区は石田、全日本は万全では無かった&腹痛に悩まされましたが…今年度は復活の走りをトラックシーズンに見せていました。最後の箱根は是非とも走って欲しいですし、その走力を考えると往路を任せたいということで…4年生に託すことが多い4区としています。
5区は緒方、先述の松井に宮崎など希望者は何人かいるようですが…前回は区間10位でまとめていますし、今回も出場となればさらに順位を上げてきそうな期待感があります。平地でも結果を残せるでしょうが、5区は最重要区間の1つですし往路は経験重視と予想しています。
6区は西村、こちらも2年連続で走っている区間で前回は区間8位とタイムも順位も伸ばしてきています。特に山は経験者がそのまま起用されることの多い区間ですし、3年連続で担うことになるのでは。
7区は吉田、前回は9区2位と快走していて2年連続の9区ももちろん可能性はあるのですが、7区は4大会連続で二桁順位、前回は区間19位に沈むなど苦戦している区間、近年は重要度も上がっていますし吉田が走ってくれれば安心して任せられそう。
8区は迎、この4年間はずっと4年生が担ってきた区間なのですが…その前は3年連続でルーキーが走るなど比較的ルーキーの起用も目立つ区間、出雲を経験し1万、ハーフでともにタイムを伸ばしている迎は1年目から箱根出場もあり得そう。
9区は岸本、前回は10区区間賞、全日本8区でも好走と長い距離を高いレベルで安定しています。さすがに岸本が10区はもったいないですし、全日本8区→箱根9区というのはよくある流れなので、9区としています。
10区は濱中、出雲、全日本ともに起用されていて期待の大きさを感じますし、最近の10区は3年連続で走った清野の3,4年時を除いて下級生が起用されているんですよね。ハーフでもタイムを伸ばしていますし、今年度は3大駅伝フル出場を果たしてくれれば。
出雲は新戦力を試し、全日本は万全ではないながらも4年生を多く起用、どちらも奮いませんでしたが、箱根に向けては試したいことを試せたとも言えます。まず必須なのは全日本はコンディションの整っていなかった主力、主に4年生が箱根ではしっかりと合わせてくること。東洋が最も得意としているのが箱根ですし、ベストコンディションで臨めれば前回のように上位争いに加わってきてもおかしくありません。
また、今回は松井、迎の2人が出場として予想したルーキーですが、出雲6区を走り5区希望の宮崎、6区希望となっている内堀らが山で起用される可能性もあるかも…5区を誰が走るのかは注目ですね。緒方ならばもちろん納得ですが、他の選手ならばそれだけその選手に自信があるということですし…出雲で主要区間の3区を走った網本やハーフで実績豊富な薄根らもいて、出雲や全日本に比べてメンバー争いも激しさを増していそう。
この4年間で3度全日本でシードを逃しているのですが…過去2度シードを逃した際はいずれも箱根で4位に入っているんですよね。今回も同じように全日本の苦戦から箱根での快走に繋げることが出来るのか…その可能性は十分ありますし、箱根での強さをついに見せられなくなる可能性も決して低くはないかと。全日本と箱根はある程度相関関係にあるのも事実ですからね。出雲と違って全日本はシードがあるのでどこも箱根ほどではなくとも重視してくるでしょうし。
今回の箱根は本当に大事になってきます。ここでシードとなれば継続中の最長記録となる連続シードを記念すべき20年連続まで伸ばすことが出来、さらに前回のように上位争いに加わることが出来れば箱根の東洋は強いことを改めて示すことが出来ます。その一方でシード落ちとなってしまったら、来年度の3大駅伝出場は1つも決まっていないことに…ずっと箱根で結果を残しそれが東洋の強さに繋がっていました。今回も20年連続シードは最低限の目標として、前回のような快走を見せて欲しいです。