第101回(2025年)箱根駅伝 山梨学院大学 区間配置予想
本日は山梨学院大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は往路こそ15位とまずまずだったものの、復路では5区間全てで区間19位以下だったこともあって総合最下位に終わりました。しかし、今年度の箱根予選では新戦力の台頭もあって3位と上位通過、3位以内で通過するのは2013年度以来11年ぶりのことでした。エントリーメンバー、箱根成績(直近5年)はこのようになっています。
箱根予選を走った12人からは11番手だった占部が唯一外れてしまうことに。前回の箱根メンバーでも占部は10区を走っていますので、唯一外れた選手ということに。箱根を3度走っている新本もいませんが…今回はどの大学も5年目の選手が多く外れている気がします。全日本予選経験者では溝永、品田らが外れていますが、長い距離で結果を残している選手は基本的にエントリーされていることを考えると、順当と言えるのかな。
留学生はムトゥク、キピエゴともに非常にハイレベルでどちらが出場してもおかしくないですね。まだ、3年のムトゥクは3大駅伝未経験なだけに1度は出場して欲しいところですが…前年度箱根予選最下位通過、箱根最下位からの箱根予選3位通過は驚きの好結果でルーキーの阿部紘の活躍を始め、エース級と呼ばれる選手以外の健闘も目立ちました。そんな山梨学院大学の区間配置予想は以下の通りです。
村上④ームトゥク③ー平八重④ー阿部①ー弓削③
高田④ー和田②ー徳田④ー塚本③ー土器屋④
1区は村上、基本的に山梨学院はエース級を1区に起用してくることが多いですし、今の日本人エースが誰なのかというのはちょっと悩ましいところなのですが…2年前に3区を走っており、持ちタイムを伸ばしている村上としました。
2区はムトゥク、こちらはキピエゴとの二択で監督も直前まで状態を見極めて起用する予定という話だったので…どちらにしろ留学生が2区を走ることは間違いないでしょう。前回走ったキピエゴは2区9位に留まっていただけに、今回はムトゥクとしました。
3区は平八重、箱根予選でチーム4番手、さらに1万で28分39秒のベストをマークと最も勢いのある選手の1人、前回は9区22位と苦しい走りでしたが下り基調の9区だったこともあり、さらにレベルアップした今回は同じく下り基調の3区としました。
4区は阿部紘、箱根予選でチーム2番手の快走はビックリしました。前回も往路の4区にルーキーの和田が抜擢されましたし、今回も同じくルーキーの阿部が起用されるという展開もありそう。往路で見てみたいと思うほどに箱根予選の走りが良かったです。
5区は弓削、ルーキーの阿部も5区を希望しているようなのでその可能性もありそうですが…前回5区11位で走っている弓削を外す必要性も無いんですよね。全然記録会にも出場せず、おそらく5区一本に絞っているでしょうし、前回以上の快走を期待。
6区は高田、前回は区間21位に沈みましたが、2年前は6区10位と中位で走っています。2度走った経験もありますし、平地を任せられる選手も揃っているので、3年連続で6区を任せるのが良さそう。
7区は和田、前回は往路の4区に起用され、箱根予選でもチーム5番手で走っています。2年連続の4区という可能性も十分ありますが、今回は阿部紘を抜擢と予想したので、4区の反対となる7区としています。
8区は徳田、前回は7区最下位に沈みましたが…大苦戦した区間に再度同じ選手を起用することは少なめです。徳田は箱根予選でチーム3番手ですし、もっと主要区間への抜擢もあり得そうですが…やはり前回の走りが気になることもあって、比較的負担の少ない8区としました。
9区は塚本、ここ3年は4年生の起用が無く、2,3年生が起用されています。さらにずっと箱根初出場の選手が9区を担っているんですよね。その流れに当てはまると、箱根予選でチーム6番手で走った3年塚本の起用というのもあり得るかなと。
10区は土器屋、箱根予選ではチーム7番手の走り、その走りからすれば箱根10人に入ってくる可能性も高いですし、本人も10区を希望しているようなので、そのまま任せると予想しました。
監督が交代し、前回の箱根予選で増枠に助けられての最下位通過から、3位通過を果たすまでになりチームは間違いなく強くなったと言えるでしょう。しかし、それでも箱根で結果を残せるのかは未知数です。箱根で区間中位で走った経験があるのは5区弓削と6区高田の2人のみでほとんどの経験者は区間下位に沈んでいます。そこから箱根予選で見せたような走りを箱根でも見せられるのか?
往路候補は何人もいますが、安心して任せられる選手は留学生くらいですからね…特に留学生の前後を走るであろう1,3区は極めて大事になってきますが、この2区間を揃って好走というのは最後にシードを獲得した2016年まで遡ります。往路で区間中位で走れる選手が1人でも多く出てくれば、それだけシード獲得に近づくことになりますので、エースの台頭には期待したいところ。
また、前回に比べても選手層が厚くなってきているので、復路も戦えそうになってきました。今回は外して予想しましたが、箱根予選を3度走っている大西、ともにハーフで64分前後で走っている田原、大杉といった下級生の台頭もありますからね。今回は上級生を中心に予想しましたが、どれだけ下級生が割って入っていけるかも楽しみ。
箱根でこの8年間シードを獲得出来ていないこと、前回の箱根で最下位だったことを考えるとシード争いに加わるのは困難だと思えるのですが、今年度の活躍を見ているとひょっとすると…という期待感もあるんですよね。2年前の14位というのはこの8年で最も良い順位ですし、一つのターゲットになりそう。箱根でも箱根予選のように前評判を上回るような走りを見せて欲しいです。