東海大学 2024年度 箱根予選・全日本振り返り⇒来年度に向けて

続いては東海大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。全大学で唯一、全日本に出場しながら箱根に出場出来ない大学となってしまいました。もちろん、様々な想定外のアクシデントがあったのは事実です。主力の故障が複数発生、特に鈴木は予選会が間近に迫ったタイミングでしたし、当日はロホマンの残り数十mでの棄権など…どれか一つなければ通過していたでしょうが、それも含めての勝負ですから。。。

箱根予選振り返り

花岡が23位、檜垣が29位とトップ2,エースの花岡はこれだけ主力が欠場した以上稼ぐ役割を求められましたし、もっと上位で走れたかもしれませんが十分にエースの役割を果たしてくれました。檜垣は期待のルーキーとはいえ、ここまでの快走を見せるとは思いませんでした。最高の走りだったと言って良いでしょう。


水野が49位、南坂が51位、野島健が73位、梶谷が90位でここまでが2桁順位、6人というのは決して少なくは無いです。水野は前回の122位から大幅に順位を上げてきましたし、南坂も手術も経験してからの復活を果たし、前回の55位とほぼ同順位で走っています。野島健も主力の1人ですし、これまであまり姿を見せなかった中で良くまとめてくれました。梶谷も前回の231位からは大幅に順位を上げていますし、3~6番手はもっと走れたかもしれませんが、少なくとも悪い走りだった選手はいなかったです。


可児が119位、中野が159位、中井が221位、越が396位で10番手の順位が結果として大きく離れてしまうことに。可児は3大駅伝・予選会初エントリーでよく走りましたし、中野も高校ベストが14分44秒のルーキーですし、まずまずの走りだったかと。中井は前回の203位に続いて2年連続200位台というのはちょっと物足りないかな。越は…箱根で1,2年時に2年連続で好走を見せて以降はずっと故障に苦しみ…最初で最後の箱根予選も苦しすぎる走りになってしまいました。


11番手の平井も401位、ルーキーの苦すぎる箱根予選デビューとなりました。そしてロホマンですよね…残り数十m、もうゴールからのカメラで映っている中での途中棄権、AEDも使用したということで本当に無事だったのが救いです。チーム9番手と10番手が4分50秒もの大差がついており、14位で予選落ちとなりました。

全日本振り返り

1区の草刈は区間11位もトップと6秒差、しっかりと好位置でタスキをつなぎました。2区の花岡は区間12位、エース区間とは言えもっと上位で走れる選手ですよね。箱根予選の精神的・肉体的ダメージは当然あったかと。3区の梶谷は区間17位で総合でも15位に後退、2年前の全日本も2区18位でしたし全日本は苦労しましたね。この時点で関東最下位となり、結果としてこの順位はゴールまで変わらないことに。


4区の檜垣はまさかの区間20位、箱根予選で快走を見せたルーキーでしたがやはり全日本との連戦はあまりにも負担が大きすぎたか。5区の水野は区間14位、この学年が最初と最後に出場した駅伝、1年の出雲と4年の全日本の2大会のみ出場というのもなかなかに珍しいですね。6区の可児は区間19位、こちらも3大駅伝初出場かつ箱根予選からの連戦でしたし…ただ、8区間中3区間で区間16位以下というのはさすがに寂しすぎますね、関東勢が15校出場している中で。


7区の南坂は区間10位、これが8区間で最も良い区間順位、南坂がエース区間を走れるまでに戻ってきてくれたのはチームにとって本当に大きいです。8区の竹割は区間12位、2年連続で8区を担っている選手ですし、竹割が箱根予選を走れなかったのもチームにとって痛かったですが全日本を走れたのは何よりです。

来年度に向けて

4年生の3大駅伝・予選会経験者は野島健、梶谷、五十嵐、水野、越と5人います。それぞれに実績のある選手ですし、4年生が抜ける穴は決して小さくないですね。下級生から活躍した選手も複数いますが、4年間順風満帆だった選手というのはおらず苦労することも多かったです。


3年生はチームの中心学年、花岡、兵藤、鈴木の3人は来年度のチームを牽引する存在ですし、前回の箱根でも1~3区を走っています。とにかく故障無く過ごしてほしい。他にも全日本1区を走った草刈、8区を走った竹割、箱根予選で悔しい思いをしたロホマン、箱根予選を2度走っている湯野川、中野らもおり、3大駅伝・予選会経験者が8人もいます。この学年が箱根予選で3人しか走れなかったのもチームとしては痛かったですし、来年度は半数の6人くらいは走って欲しいところ。


2年生は南坂が復活したのは大きく、来年度はエース級の活躍を見せて欲しい。さらに可児の台頭も大きいですね。後は永本が完全復活してくれれば…全日本予選では1組を2年連続1桁順位で走っていますし、スピードもあります。他には矢口が先月5千で13分台を連発、来年度が楽しみな選手の1人です。


ルーキーは檜垣の実績が抜けており、13分台、28分台のベストに箱根予選でも快走、箱根でも関東連合として活躍してほしい。中野、平井という箱根予選を走った2人も2年目になってさらなる飛躍が期待されます。ともに持ちタイムをどんどん伸ばしているのも良いですね。他にも5千で13分台のベストを持つ佐野、全日本予選メンバー入りの水野夢、1万で29分18秒までタイムを伸ばしている岩根らがおり、檜垣に続く選手が出てきてくれれば…


特に3年生に戦力が揃っており、1,2年生も楽しみな選手が多いので新入生に過度な期待をせずとも十分に箱根予選を通過出来るだけの戦力は揃っています。正直、怖いのは怪我やアクシデントくらいかと…全日本予選トップ通過で戦力充実の東海が箱根予選に出場出来ないとは思いませんでしたが…今回の悔しすぎる結果を糧に、来年度の3大駅伝・予選会では大いに活躍を果たしてほしいです。