立教大学 2024年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては立教大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。全日本予選を5位通過で全日本初出場を果たすと、箱根予選はトップ通過、全日本は7位でシード獲得とここまでは3大駅伝・予選会で理想的なシーズンとなっています。このまま箱根でもシード獲得となれば最高です。

箱根予選振り返り

エースの馬場が15位、林が25位、國安が30位とトップ30に3人が入ってきました。馬場は2年目以降、勝負レースで高いレベルで安定しています。林も箱根予選で安定していましたが、今回はさらにハイレベルな結果を残してきました。國安は3年連続で箱根予選で安定、上位に走って欲しい選手たちが揃って結果を残しました。


安藤が43位、小倉が68位、吉屋が71位でチーム4~6番手もハイレベル。安藤は前回171位と苦戦しましたが、そこから大幅に順位を上げ、4年間で3度チーム4番手以内で走っています。小倉は前回325位でしたから、そこから257位も順位を上げてきました。この1年での大幅な成長を見せています。吉屋も前回の207位から大幅順位アップ、前回から順位を上げた選手もトップ通過なので当然ですが多いです。


原田が80位、山口が91位で2桁順位が8人、115位の鈴木、137位の木島で10番手の順位も非常に優秀です。原田は他の下級生が9~12番手の中、唯一上級生に割って入りましたし、順位も良いですね。山口も3年ぶりの箱根予選で見事な走りでした。鈴木もルーキーであることを考えればこの順位は十分優秀、木島も箱根予選初出場でしっかりとまとめました。


11番手の高田は202位と10番手と1分近く空いてしまったのは数少ない物足りない要素だったかな。12番手の山下が237位と5千で13分台のベストを持つランナーも今回は苦しい走りでした。それでも稼ぐ選手が稼ぎ、中間層もしっかりと中位でまとめてくれました。

全日本振り返り

1区の吉屋が区間6位、トップと4秒差の素晴らしいスタートを切りました。2区の國安は区間15位で6→14位に順位を下げることに。エース区間を任され続けている選手ですが、予選会で好走を見せる一方で3大駅伝では苦戦が続いています。3区の林は区間12位で総合14位は変わらず、この時点ではシードは厳しいと思っていましたが…


4区の稲塚が区間7位の走り、箱根予選は回避しましたが全日本に間に合ったのはチームとしても大きかった。5区の小倉は区間10位で総合12位は変わらずもしっかりとまとめてくれました。すると、6区の山口が区間5位と見事な走り、これがまず大きかったですね。総合は12→11位と1つ上げるに留まりましたが、前との差を詰めることに。


7区の馬場は区間4位とエース区間で会心の走り、11→7位と一気にシード圏内に浮上、9位とも36秒差をつけました。8区の安藤も区間8位で後続を寄せ付けず、しっかりと総合7位を守って初出場で初シードを獲得しました。

箱根に向けて

箱根予選トップ通過、全日本シード獲得となると、箱根でも復帰してから初のシード獲得に向けて期待が高まります。前回の往路メンバーは林、國安、馬場、山本と4人が残っています。山本が全然姿を見せていないのは気になりますが…林、國安、馬場の3人は箱根予選でもトップ3ですし、順番はさておきこの3人、そして今年度大活躍の稲塚も含めた4人が往路の平地というのが順当かな。


5区は山本が走れればそれで良いですし、箱根予選を走ったメンバーでは木島が5区を希望しているようで5区の人選も大事になってきます。6区は前回11位で走った原田がさらに力をつけているので心配はいらなそう。吉屋、稲塚、安藤と平地の経験者も3人います。安藤は2年連続で9区の可能性が良さそうですし、前回苦しんだ吉屋も今年度結果を残し続けていますし、箱根も楽しみ。


他にも全日本を走った小倉、山口は箱根も走る可能性は十分、箱根予選、全日本を走っていない選手以外では、全日本予選に出場した永井、5千で13分台、28分台のベストを立て続けにマークした伊藤、ハーフでタイムを伸ばした木代らに注目です。基本的には箱根予選を走った選手が箱根にも出場することになるでしょうが、そこに割って入る新戦力の台頭があればさらにメンバー争いが熾烈になりますからね。


箱根シードに向けては、復路は6区も含めて戦える選手が揃っていることを考えると、往路がとにかく大事になってきます。馬場は十分エース区間でも戦えそうなだけに、他のエース格がどれだけ勝負できるか…そして5区も中位で走れる選手が準備出来るかかな。もはや今の立教にとって箱根シード獲得は現実的な目標ですし、全日本に続いてのシード獲得、是非とも果たしてほしいです。