青山学院大学 2024年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては青山学院大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。前回の箱根を圧倒的な強さで制し、今年度は3冠有力の戦力を有していましたが…出雲、全日本ともに3位というまさかの結果に…どちらも2018年に制して以来、6年間勝てていません。箱根はその間に3度も制しているのですが。

出雲振り返り

1区の鶴川は区間賞の走り、高校時代世代No.1ランナーが3年間駅伝シーズンでは苦しんできましたが、4年時についにその力を見せつけました。ただ、区間2位とは8秒差ということでそこまで引き離すことは出来ず…2区の野村は区間6位で総合3位に後退、ここで後続と差を詰められたのは結果的に痛かったですね。3区の黒田朝日は区間3位の走りも先頭に浮上、朝日で先頭に立つというのは狙い通りだったでしょうが、2位とは4秒差ということに。


4区の宇田川は区間5位で総合2位に後退、宇田川のスピードがさく裂するかと思いましたが、ラストスパートの前に離されてしまいました。5区の若林も区間5位で総合3位に後退、箱根5区では圧倒的な強さを見せていますが、出雲・全日本では苦しい走りの方が多いかな。先頭と24秒差というのは出雲においては大きな差です。6区の太田は区間3位タイで総合3位は変わらず…2度目の3冠目標は出雲で途絶えることとなりました。

全日本振り返り

1区の野村が区間4位、先頭とも3秒差と好スタートを切りました。青学の1区は本当に外さないですね。2区の鶴川は出雲に続いて区間賞という圧巻の走り、創価の吉田響とのデッドヒートは見ごたえがありました。3区のルーキー折田は区間5位、決して悪くは無いのですが高校No.1ランナーであることを考えるとちょっと物足りなくも感じたかな。


4区の黒田朝日は区間賞&区間新というさすがの走り、エース区間で区間賞を争える選手ですし、4区ならば当然の結果と言えるのかも。区間2位にも38秒差をつけています。総合でも2位に1分16秒もの差をつけており、この時点では青学の優勝がかなり近づいたと思っていましたが…5区の田中は区間4位も区間賞を獲得した國學院に一気に41秒まで迫られることに。見た目は苦しそうでしたが、決して悪い区間順位ではないんですけどね。


6区の白石も2年ぶりの全日本で区間2位の好走でしたが…5区に続いて國學院が区間賞、しかも区間新の走りで4秒差まで迫られることに。これはもう相手が素晴らしかっただけですよね。2年前は2区16位でしたし、今回はよく走ってくれました。7区の太田は前半から積極的な走りで國學院を引き離し、一度追いつかれても最後に再び引き離し、結果は全く変わらず4秒の差をつけたままアンカーに繋ぎました。太田 vs 平林も非常に見応えがありました。


8区の塩出は区間15位…ただこれは前半けん制したのもありますし、区間順位は正直仕方ないところはありますね。ただ、2分37秒差のあった駒澤にまで逆転されてしまったのはさすがに厳しすぎたかな…全日本でのアンカー勝負となると、勝てていない状況が続いています。

箱根に向けて

出雲、全日本で3位であっても、3強と言われていても戦力は青学が一強と言えるほどにに抜けていると私は思っています。まず、5,6区の山は若林、野村という最強コンビが今年度も健在、駒澤の山川、伊藤ならば渡り合えるかもしれませんが、この2人を山に起用すると大幅に平地の戦力が落ちてしまう駒澤に対し、青学は平地にもエース級・主力をズラッと揃えられる選手層が最大の魅力です。


往路の平地は鶴川、黒田朝日、太田はよほどのことがない限りは確実で例えば1区鶴川、2区朝日、3区太田と並べれば非常に強力な布陣です。もう1人の往路はちょっと悩ましいですが…前回1区を走った荒巻、期待のルーキーである折田、全日本で8区を走った塩出らが候補になってくるか。塩出は全日本は苦戦しましたが、前回の箱根では8区区間賞の快走を見せている実力者ですからね。


復路の平地は前回走った塩出、宇田川がいますし、全日本を走った田中、白石、走る予定だったルーキーの安島らがまず候補となってきそう。ここまで名前の挙がっていない2年生は平松、鳥井、中村あたりに期待したいところ。最低でも1人は出場してほしいですよね、今後を見据えても。ルーキーも折田、安島以外に黒田然、小河原ら1万、ハーフでタイムを伸ばしている選手の起用もあるかも…


往路も強い、山も強い、復路も強い、選手層は全大学No.1、箱根への調整力も全大学No.1だと思っているので…正直負ける要素は青学が4連覇を達成して以降、どの大学も連覇を達成出来ていないというジンクスと、これだけの戦力を有していながら出雲、全日本を勝てず、箱根だけは負けられないというプレッシャーくらいでしょうか。優勝候補筆頭のプレッシャーには青学に限らず駒澤も苦しんでいますからね。初めて13分台が4人加入し2度の箱根優勝に貢献した最強世代の最終学年、3大駅伝全てで優勝を逃すわけにはいかないですし、得意の箱根では前回のような強さを発揮し、優勝を果たしてほしいです。

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