帝京大学 2024年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては帝京大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲、全日本ともに8位という結果、特に全日本は中央、東洋らが揃ってシード落ちとなる中、予選6位通過から見事にシード獲得という素晴らしい結果でした。持ちタイムや実績が抜けているわけでは無いですが…勝負強さが魅力的です。

出雲振り返り

1区の山中は区間4位、トップと13秒差と見事なスタートを切りました。山中は明確にエースとしてチームを牽引しています。2区の尾崎も総合では4→7位と3つ順位を下げましたが、区間6位は十分な走りだったと言えるでしょう。3区の廣田は区間9位で総合でも9位に下がることに。3大駅伝初出場でいきなり主要区間はさすがにちょっと荷が重かったかな。


4区の楠岡は区間8位、順位としてはそこまで目立つものでは無いですが、高校時代の実績が抜群の楠岡が3大駅伝を走るまでに戻ってきたのは何より。5区の鎗田は区間11位とチームとしては唯一の二桁順位ということに。持ちタイムなどを考えてもある程度仕方なかったか。6区の福田は区間8位で1つ順位を上げての総合8位ということに。山中と福田という頼りになる4年生コンビが最初と最後をしっかりと締めてくれました。

全日本振り返り

1区の島田が区間9位、トップと5秒差と好スタートを切りました。3大駅伝は3度の出場で全て区間1桁と安定しています。2区の山中は出雲に続いて区間4位で総合でも9→4位に浮上、本当に高いレベルで安定しています。3区の尾崎は区間13位で4→7位に後退、主要区間は今回つなぎ区間を走った選手が担ったとしても厳しかったかな…


4区の廣田は区間11位で総合でも9位とシード圏外に下がることに。さらに5区の柴戸も区間11位ということで3~5区はちょっと苦しかったですね。廣田もつなぎ区間ならばもう少し上位で走って欲しいところですし…柴戸は出雲はエントリー外でしたし、最低限ではまとめてくれたかな。5区終了時で総合11位に後退し、6区以降を考えてもシードは厳しいかと思ったのですが…


6区の楠岡が区間4位と見事な走り、総合でも9位に浮上すると、7区の福田は区間8位の走りで総合8位とシード圏内に浮上、それでも9位とはわずかに11秒差ということで、シード争いはアンカー勝負となることに。ここで8区の小林大が区間4位と会心の走り、9位以下を大きく引き離して8位を守り切り、7位とも3秒差に迫って4年ぶりのシードを獲得しました。

箱根に向けて

過去7年で6度シードを獲得している箱根、前回往路を走ったメンバーは山中、柴戸、尾崎と3人が残っています。山中は2年連続の2区が有力、柴戸も1万を見る限りはもどってきていますし、3,4区あたりかな。後は全日本で7,8区を走った福田、小林が往路候補になってくるかな。例えば1区福田、2区山中、3区小林、4区柴戸みたいな布陣です。


5区は前回走った尾崎がいますが区間20位でしたし、2年連続で起用されるのか他の選手なのか…明確に5区を希望している選手もいないようですし、最も気になる区間です。復路は島田、小林と経験者が2人、小林は往路の可能性も高そうとなると箱根初出場の選手が多く走ることになりそう。6区は林、山口、鎗田らが希望区間として挙げており、5区と比べれば候補は多そうか。


これまでに名前を挙げた選手以外でも箱根10人を争いそうなのは多く…4年だと福島は1年時以来3年ぶりの箱根を走って最後に復活してほしいですし…3年ではこれまた28分台を出すまでに戻ってきた藤本が1年の出雲以来の3大駅伝出場が待たれます。2年は廣田、楠岡の2人はもう10人に入ってくると思っていますし、往路を走っても驚きは無いんですよね。


他にも今年度台頭してきた原、ハーフで一気に好タイムをマークした浅川らもおり、前回は誰も走れなかったこの学年から何人が出場を果たすのか、楽しみにしています。ルーキーが出場するとしたら、1万で28分台をだした松井、ハーフで好タイムをマークした小林咲の2人ということになるかな。


前回の箱根でシードを獲得したのは正直ビックリだったのですが…今年度の戦力と全日本シードを考えても連続シードは十分に狙えそう。主要区間を担える選手は揃ってきていますし、選手層も着実に厚くなっていますからね。気になるのは前回苦戦し、今回も未知数な山がどうなるかということくらいかな…全日本同様、箱根でもシード獲得、そして前回の9位を上回る走りを見せて欲しいです。