駒澤大学 2024年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては駒澤大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。主力が大量に卒業したことによる大幅な戦力ダウン、さらにトラックシーズンは全くと言っていいほど奮わなかっただけに、3大駅伝では苦戦が予想されましたが、出雲、全日本ともに見せ場を作っての2位というのは、今年度の駒澤も決して弱くはないということを示せたのではないでしょうか。

出雲振り返り

1区の桑田が区間6位、先頭とは15秒差ということで崩れることは無かったですがタイム差としてはもう一歩だったかな。2区の帰山は区間4位、2年連続で圭汰が担っていた区間ですが、ここでしっかりと走ってくれたのは大きかったですね。3区の山川は区間2位の快走、前回の箱根以降は故障に悩まされましたが、駅伝シーズンで復活してくれたのは何より。先頭と4秒差ということで一気に優勝戦線に加わってきました。


4区の伊藤は区間3位、先頭に立つ走りでしたが伊藤がつなぎ区間を走るのであればここでもっと貯金が欲しかったのも事実かなあ。5区の島子は区間2位、この走りは正直ビックリしました。熾烈な先頭争い、相手は青学の若林、國學院の上原という実力者相手に粘りの走りを見せて先頭と4秒差でアンカーに繋ぐことに。6区の篠原は区間3位、出雲には合わせきれず…中間付近で並走していた國學院の平林に遅れてしまい、優勝争いからは脱落…それでも総合2位は守りました。

全日本振り返り

1区の島子は区間14位も先頭と7秒差ということで、順位は良くなかったですがタイム差としては1区の役割を十分に果たしました。しかし、2区の桑田が区間17位でまさかの関東勢最下位に沈んでしまうことに…総合でも16位に後退、トップと2分23秒差をつけられて優勝争いから脱落してしまいました。しかし、3区の伊藤が区間2位の快走で16→8位とシード圏内に戻すことに。初の主要区間でこの快走を見せたのは今後に向けても非常に大きいです。


4区のルーキー谷中も区間3位の好走で8→5位に浮上、出雲記録会の快走から期待は高まっていましたが、その期待に応える走りを見せてくれました。5区の村上は区間5位、ちょっと前半突っ込み過ぎてしまいましたが、それでも崩れることなくまとめています。6区の海晴は区間3位、兄の太陽が3年連続で走った区間で3大駅伝初出場でこの走りは上々です。


7区の篠原は区間賞の快走、ずっと単独走で前が見えない状況の中、5→3位と2つ順位を上げたことも、先頭を激しく争いっていた國學院の平林、青学の太田をともに上回る走りを見せたのがは素晴らしい。そして圧巻だったのが8区の山川、57分9秒の好タイムで区間賞を獲得しただけではなく、2分37秒も前を行っていた青学を逆転して総合2位に浮上、優勝した國學院とも28秒差まで差を縮めました。2区終了時16位から総合2位は素晴らしいですが、、もう少し1~6区で差を留められていれば…とも思わずにはいられません。

箱根に向けて

出雲、全日本、そして上尾ハーフで今年度の状況は大体見えてきました。往路はまず5区をどうするかですね…経験者である山川を起用するのか他の選手…例えば村上や宮城のような5区候補と言われる選手にするのかです。宮城はさすがに世田谷ハーフで苦戦しすぎて厳しそうですし、上尾ハーフ→箱根5区はあまりないので山川5区が可能性高そうかな。2区候補と言われていますが、2区を走れる篠原がいるわけで困ってはいませんから。


完全復活すれば圭汰が3区だと思いますが…この3人以外に往路候補が良くも悪くも多いのが今年度の特徴かな。全日本で主要区間を担った桑田、伊藤に上尾ハーフで好走を見せた帰山、谷中らが候補になってきそうで、1,4区は正直誰が走ってもおかしくないですが…谷中や桑田は1人で走る方が得意という話だったので往路だとしたら4区とかかな。往路を走れそうな選手が何人もいるのは頼もしい限り。


復路は6区をどうするかが悩ましいですね。経験者は伊藤、帰山といて伊藤は区間賞を獲得している選手ですが、ともに6区に起用するにはもったいないような状況…かといって他の未知数な選手に任せるのも…山の選手起用は本当に大事になってきます。村上は上りが得意ということで5区でないならば8区が有力かな。村上を除いて往路候補は7人いると予想したので、最低でも2人は復路に回せる…伊藤、帰山らは下りに強いので9区もあり得そう。7区は海晴は全日本6区に続いて希望しているようで、個人的にも見てみたいかな。


他に復路としては…出雲、全日本を走った島子、上尾ハーフで62分台のベストをマークした吉本、小山、森重あたりになるかな。10人揃えるのは問題無さそうですが、16人となると悪い意味でちょっと迷ってしまうような状況かな。出雲、全日本は2位に入りましたが、距離も区間も増える箱根となると優勝争いに加わるのはなかなかに厳しそう。選手層は正直青学、國學院に比べてかなり劣りますが、実際に走るのは10人だけですし、ベストメンバー、ベストコンディションで臨めればひょっとすると…というくらい。


これまでと比べて最も大きいのは優勝候補筆頭のプレッシャーがないことですね。過去2年、特に前年度は嫌というほど優勝候補の重圧を一身に背負っていましたし、そんな中で力を発揮するのは容易ではありませんから。出雲、全日本はあと一歩優勝には届かずの2位、前回の箱根でも2位となっていますが…最後の箱根ではここ3大会の悔しさを晴らすような走りを見せて欲しいです。

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