明治大学 2024年度 箱根予選振り返り⇒来年度に向けて

続いては明治大学について、箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。箱根予選結果はこのようになっております。全日本は2021年度のシードを最後に、この2年は出場できず…箱根は7年ぶりに出場を逃したことで、17年ぶりに3大駅伝不出場となってしまいました。どうしても近年は3大駅伝で苦戦しているのは否めないですね。

箱根予選振り返り

チームトップが83位の吉川響、結果として稼ぐ選手がいなかったのが予選落ち最大の原因となりました。83位がチームトップというのは箱根予選で25位以内に入った大学の中で最も悪いです。吉川響は前回も34位で走っている実力者ですし…84位の溝上、93位の土田と続き、100位以内は3人。溝上は初の箱根予選で悪くない走りでしたし、土田もルーキーは井上、成合に注目が集まる中で2人を上回ってのチーム3番手は見事な走りだったと言って良いでしょう。


104位に古井、114位に新谷、132位に井上でここまでが150位以内、古井は2年連続で安定した走りを見せていますし、新谷も3年時に姿をあまり見せなかったことを考えると、最後の箱根予選には合わせてくれました。井上もルーキーということを考えると、まずまずかなあ。151位の成合、154位の東原、168位の大湊、172位の山本樹と続き、ここが10番手ということで決してここは悪くないんですよね。実際、10人が通過するのは全大学でもかなり上位でしたし…


成合も井上同様にもう少し上位で走れる力はあるでしょうが、3人出場したルーキーが誰も崩れなかったのは収穫です。東原は箱根予選初出場とはいえ、今年度復活を果たしていたので期待していたのですがやや苦しい走りに…そして大湊は前回60位で走っている選手ですからね。ボーダーとは59秒差でしたが、今回の結果から最も1分稼げる可能性があったのは大湊だったかな…


尾崎が228位、森下が265位とともに11番手以下に…万全であればともに上位で走れる選手…特に森下は故障明けという話でしたし、そういった選手を起用しないといけないチーム状況というのも苦しさが伺えます。

来年度に向けて

来年度に向けて最も不安なのは…人数の少なさかもしれません。雑誌に記載の時点では2,3年生が9人、1年生が8人となっていますが…2年生は長距離が5人ということで4人は中距離のはず…そうすると、現1~3年での長距離人数は22人ということに…この人数は今後減ることはあっても基本増えることは無いはず…その中にはまだまだ走力的に箱根予選の出場争いに加われない選手が何人もいるわけで、新戦力が台頭する余地がそもそも少ないことになります。


もちろん、力のある選手は何人もいます。チームの中心は3年生では森下、吉川響がエース級の強さを有していますし、先日のMARCH対抗戦でも28分台で走っています。堀も箱根で2年連続6区を1桁順位で走っている実力者、さらに1万で28分台をマークした古井に室田、山本樹と箱根予選経験者は6人を数えます。来年度も全員揃って出場してほしいところ。


2年生は綾の復活がとにかく待たれます。故障が長引いているようでMARCH対抗戦も出場せず…箱根予選で35位、箱根で8区3位で走っている綾が戻ってくれば大きな戦力アップとなります。大湊もMARCHでは良い走りをしていてエース級の走りが期待できますし、2人続く選手が1人でも出てきてくれれば…有力候補としてはハーフで65分台をマークした佐久間ということになるかな。1年は今回出場した土田、井上、成合の3人以外はまだ厳しそうですが、こちらも他に一人でも台頭してくれれば…ここまで名前が挙がった選手でちょうど12人ですから、その人数の少なさが分かります。


このまま連続で箱根出場を逃すと箱根返り咲きが難しくなってしまいますし、次の箱根予選には主力が揃って故障や不調なく合わせて欲しいですし、さらに新入生も含めた新戦力の台頭も求められるところ…今回の反省を活かし、1年で箱根返り咲きを果たしてほしいです。

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